
『天のしずく 辰巳芳子“いのちのスープ”』公開2日目に、河邑厚徳監督、矢内真由美プロデューサーの舞台挨拶を開催しました。2012年に映画が完成し、2013年から上映をスタートして以来、さまざまな場所で上映を重ねてきた本作。NHKで番組制作を行ってきた河邑監督は辰巳さんの「スープの湯気の向こうに見える実存的使命」という哲学的な問いを映画の中でいかに表現するかを考え、印象的な冒頭のシーンに込められた意味を解説しながら映画のテーマが「水」であることを語られました。
また人気番組「きょうの料理」を長年担当してきた矢内プロデューサーは、晩年の辰巳さんより「やり残したことがあるの」と告げられたエピソードを披露。また昨年末に101歳の誕生日を迎えた辰巳さんの誕生祝いが行われたときの辰巳さんの元気な様子を伝えてくださいました。さらに辰巳さんがかつて神戸を訪れたとき、「(宮崎かづゑさんが暮らす)長島愛生園に行ってみたいのだけど」と言われたことがきっかけで、その後実際に訪問し、その撮影が本作のスタートになったことを明かし、「辰巳先生も神戸に対する想いがあります」。また今回のリバイバル上映を宮崎さんもご存知で、「辰巳先生のスープを伝える手立てがあることが嬉しい」と喜んでおられることも伝えてくださいました。
最後に河邑監督は、水について「宇宙の中で地球だけにあるもの。水は川、雲、雪、氷河と様々な表情で我々が生きている満足感を与えてくれるもの。また体の中をめぐる水は生きていく力になる」と、水が命の象徴であることを語り、舞台挨拶を締めくくりました。
上映後はお二人に感想を伝えたい方が2階に移動し、車座になって感想をシェアする場が持たれました。中にはスープ教室に参加し連日映画をご覧いただいたお客さまも。映画の感想を語る中でご自身の人生が語られ、作り手と観客が自然な形で話し合う、良き時間となりました。
















