
今回の「Women’s Film Week 2025」は元町映画館に関わる女性スタッフで企画したもので、その趣旨と各作品の魅力を伝えるオープニングトークを初日『ジャンヌ・ディエルマン~』上映後に実施しました。
登壇者は一般社団法人の社員である岸野令子さん(映画パブリシスト)、江口由美さん(映画ライター)、同理事の住田明世、スタッフの石田涼さんです。
冒頭、石田さんから「3月8日国際女性デーにあわせて、女性の生き方について考える機会になれば」「まずはこれまで元町映画館で紹介できなかったシャンタル・アケルマンの作品(『ジャンヌ・ディエルマン~』)を上映したかった」という企画の背景・意図を紹介。
続いて『ジャンヌ・ディエルマン~』の感想をそれぞれ述べていきました。
「過去に数回見ているけれど改めて見てまた発見があった。この映画はリアリズムではあるけどリアルではない。息子との関係などかなりいびつでは?」「息子に対して非常に甘く過保護なところが目についた。一方ジャンヌがこなす家事は主婦であれば誰でもやっていることで、見入ってしまう」「確かにジャンヌのようなルーティンをこなすことは不可能。実際の日常にはもっとイレギュラーなこともあるし、そうでないと退屈過ぎて生きていけないが、人(女性)の生き方を極力余分な要素を排除して見せつけたのがこの映画なのでは」という話が出ました。
続いて各作品の紹介では、『冬の旅』について「『ジャンヌ・ディエルマン~』がルーティンに陥らざるを得ない女性の姿を描いているとすれば、この作品はそれに抗いひたすら自由を求める少女の話。その対比も感じていただければ」。『子猫をお願い』については「儒教社会の韓国で、軽んじられている少女たちが時に衝突しながらも最後はそこから出ていこうとする話。ぺ・ドゥナの魅力があふれている」。『〇月〇日、区長になる女。』は「選挙の映画だけど、応援する人たちもみんな女性。この特集に入れることで「シスターフッドを描いた作品」という視点で見てもらえれば」という紹介をさせていただきました。
『冬の旅』は3月12日(水)に近隣書店1003店主の奥村千織さん、NINE STORIES主催のかとうさおりさんによる「映画と本 作品の中の女たち」というトークもあります。
この機会にぜひご覧ください!














