
『ヴァタ ~箱あるいは体~』10/7(月)上映後、亀井岳監督の舞台挨拶を開催しました。亀井監督は10代後半からその音楽に魅かれたという“マダガスカル音楽マニア”。映画監督としても前作『ギターマダガスカル』そして本作と、マダガスカルを舞台に作品を制作しています。淡路島くらいの小さな島だと思われていることも多いのですが、実は日本全土の1.6倍ある大きな島国で、インドネシアなどのアジアがルーツであることから、アフリカ大陸の国々よりも親しみやすく居心地が良いと感じる場所だと亀井監督。その音楽にハマったのも、アジア的な和音などの“調和”に魅力を感じたことがきっかけだったそうです。この夏に訪れたというお客さまもいらっしゃいました。
さまざまな要素を詰め込んだという、祖霊と現世の人々が音楽により同じ時間を共有するクライマックスシーンは日本の“薪能”の幽玄の世界をイメージしたそうです。2つの世界を横断する存在や、どこか不思議な印象の珈琲の実を摘む樹上の人、冒頭シーンの3人の老人など、マダガスカル固有の死生観を表現したキャラクターの解説もされました。また、質疑応答では、18あるというマダガスカルの民族についてや地域による音楽の特徴などを解説され、学びになるとともにマダガスカルへの興味が掻き立てられる時間でした。現地では音楽が生活の中に自然に存在しており、そこここで音が“沸き立っている”、小さい羽虫が次々と水のある場所から生まれてくるように、生命として音楽の粒が沸いてくるように感じたというエピソードが印象的でした。















