
『うんこと死体の復権』公開初日となる8/24(土)の上映後、関野吉晴監督、前田亜紀プロデューサーによる舞台挨拶を開催しました。
「見ているうちに(うんこに)慣れてきたでしょ?」という問いかけからはじまり、まずは本作制作について、関野監督はご自身のアマゾンへ通っていたころの生活について言及。
「アマゾンでは先住民と同じものを食べて暮らしていました。家の中のものは、自然から持ってきた素材がわかるものばかり。うんこも野糞だし、人が死ぬと土葬し、ゴミも死体もうんこも森に返して土になっていましたが、都会に暮らすとそれができません」と問題を提起され、今の自然と人間の関係を変えるために考えたとき、作りたいと思ったのが持続可能性や循環についての映画だったと話されました。
ほぼ満席の客席からは、映画の最初に登場した糞土師の伊沢正名さんと、伊沢さんが所有するプープランド(自由にうんこができる場所)で行った実験や、その後の草木の生育への影響についての質問が寄せられ、中にはプープランドで自分も野糞をしてみたいという声も。
実際、伊沢さんがプープランドを所有し、野糞をしはじめた当初は、ばい菌を撒き散らしているのではと非難を受けたそうですが、伊沢さんが掘り返し調査をした結果、1ヶ月から3ヶ月で完全に土に還っていたことがわかり、映画で2回目の調査を行ったことで、より野糞の分解速度が早くなっていたことや、土地が肥沃になったことがわかったことを説明してくださいました。
糞虫のセンチコガネや死体に集まるシデムシについても、その美しさや行動について話が及び、分解しやすいうんことそうでないうんこの違いについてなど興味深い質問を多数いただきました。アマゾン先住民の営みから学び、人間が大きな循環の中にいる一つの存在に過ぎないということ、今日本にいる自分たちにできることを考えたり、自然を観察することの大切さなど、さまざまな気づきを与えてくれたのではないでしょうか。
















