
『Underground』公開初日の上映後、小田香監督の舞台挨拶を開催しました。
前日の5/10に沖縄の桜坂劇場で本作に出演の松永光雄さんと初日舞台挨拶で緊張したという小田さんは、松永さんとのトークを振り返りながら、地下三部作としてはじめて日本の地下空間をテーマにした本作の成り立ちについて説明されました。
アート施設と協働で作り上げた本作は、撮影一年目に札幌パートを撮影し、二年目に撮影許可の出た沖縄で、まずは遺骨収集もされている平和ガイドの松永さんにお願いして、ガマを訪れたそうです。小田さんは沖縄で何を撮るのかを考え抜き、「ガマでの松永さんが語ってくれた沖縄戦の記憶を、松永さんが提示してくれた範囲であれば写せるのではないかと思った」と言います(松永さんのガマでの語りを中心に構成した中編『GAMA』は特集上映でご覧いただけます)。
『鉱 ARAGANE』や『セノーテ』を撮るたびに、なぜ地下を撮るのかと聞かれることが多かったそうで、「なんとなくはぐらかしてきたけれど、自分にとって地下とは?という問いを実際に地下に潜ることで見つめ直そうとした」と小田さん。今回は筒井龍平プロデューサーから声がけいただき、ある程度製作資金が見込めることから、初めてグループワークによる映画作りにチャレンジ。「人の意見を聞いて何かを構成するのははじめて」と監督業について語る一方、シャドウとして登場する吉開菜央さんは自身も映画監督として活躍されているので、同じ現場にいることが心強かったといいます。またダンサーでもある吉開さんの肉体性にも言及し、頭の中で考えているだけではできなかったクリエイティブなシークエンスについても触れました。
小田さんが未来編と語る北海道編のラストシーンの逸話や、司会の石田さんが綿密に調整したという音が圧倒的な印象を与えるシーンについても話が及んだ舞台挨拶。過去の長編2作品にはないフィクショナルな部分が、我々の日常と地続きのようにも感じられる本作を、ぜひ体感してください。
なお、小田香さんインタビューは公式noteにて掲載中です。
https://note.com/motoeihighschool/n/nfcee618b7104















