
『海辺の彼女たち』5/15(土)上映後に藤元明緒監督と撮影監督の岸建太朗さん、翌日5/16(日)上映後には藤元監督とプロデューサーの渡邉一孝さんのリモート舞台挨拶を開催しました。本作がそのリアリティから「ドキュメンタリーのように思える」との感想が聞かれることについて、「そのように観てもらえているということはすごく嬉しい。でも実は、照明などでかなり細密に画面を作り込んでいるんです」と岸さん。彼女たちの過酷な現実をスクリーンを通して共有することで苦しく辛い気持ちになりはするのですが、観終えて振り返るとひとつひとつのショットがとても美しく強い印象を残していることに気づきます。ラストはある決断をしたフォンさんを、カメラは少し離れたところから静かに見つめます。ここは、映画に必要なショットのために彼女に近づく、ということはできなかったと岸さんは話されます。また最後のシーンでのストーブや毛布の小道具は、フォンさんを少しでも温めたいという藤元監督の思いが形になったもの。彼女たちを見つめる作り手の思いや視点が、こんな風に作品に反映されているのかと気づかされました。そして岸さんと同じく、藤元監督の前作であり初長編作『僕の帰る場所』制作のために会社を設立され、共に作品づくりをしてこられました。「一緒に作っていく中で、作品が完成して“配給会社”という役割を担い、少しずつ“プロデューサー”と名乗れるようになってきた」と二人三脚で歩んでこられた道を話された渡邉さん。「(渡邉さんと岸さんは)企画の深いところも共有しながら一緒に作っていく【チーム】」だと藤元監督も応えられました。藤元監督は、映画制作は本当に大変で、いつも「もうこれで終わりにしたい」と思うそうですが、こうして劇場に足を運ばれたお客さまと顔を合わせると「もっと作りたい」という気持ちになると締められました。
















