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『太陽の運命』佐古忠彦監督の舞台挨拶を開催しました!

大田昌秀と翁長雄志、2人の知事を通じて基地を巡る沖縄現代史を描く『太陽の運命』公開を記念し、佐古忠彦監督の舞台挨拶を開催しました!

3月22日に沖縄で先行公開され、今も上映中の本作。
佐古監督による沖縄ドキュメンタリー4作目となります。

『生きろ 島田叡―戦中最後の沖縄県知事』から『太陽の運命』に至った経緯について、監督は
「神戸出身の島田知事は戦中、その前に撮った「カメジロー」は占領下の伝説の政治家でアメリカと人権をめぐり戦った。その先の復帰後の世界がどうなっているかやはり議論になるので、現代史を作りたいと思った」
「本土復帰から50年以上、それはほぼ30年に渡る辺野古を巡る歴史と重なる。沖縄県知事の苦悩を通して現代史をやりたいと考えた。その起点である大田知事と、現職のまま亡くなった翁長知事。この2人は全く違う場所にいたのにどんどん言葉や歩みが重なってくる。それがなぜかを紐解くことで、そこに沖縄の歴史、国がどう対峙してきたかの答えが見えると考えた」
と語られました。

今回の作品は琉球放送の仲間と議論し、お酒を酌み交わす中で、3年前の本土復帰50年の年に「一緒にやろう」という話になったそうです。

改めて沖縄への想いをうかがうと、
「きっかけは29年前に筑紫哲也さんの横に座ってニュース伝えるようになった時。辺野古の30年の歴史はそこからの自分の歩みと重なる。それは大田知事が公告・縦覧代行実施決定の2週間前だった」
「筑紫さんは朝日新聞記者時代、復帰前の沖縄特派員だった。筑紫さんの誕生日は6月23日で沖縄慰霊の日。それから誕生日を祝えなくなった、と仰っていた。その想いがずっと続いていたのでは。常々『まともなジャーナリストなら沖縄にはまるはず。沖縄に行けば日本が見える。そこに国の矛盾がいっぱいつまっている』と言っていた。自分もいまだにその言葉に突き動かされている」
「自分で初めて手掛けた特集が日米地位協定。事件・事故の被害者の身柄保証もされない不条理な状況が、なぜあり続けるのか。それを起点に歴史を遡って取材し、ここまできた」
と話されました。

佐古さんにとってやはり筑紫さんの存在は大きいそうで、
「琉球放送やTBSの映像ライブラリで30年分の映像を総ざらいした。大田さんの最初の決断含め、筑紫さんが多事争論などでどんな言葉を残していたか。映画に出てくる『だますな』というメッセージは、その瞬間の大田さんや政府だけではなく、今に至るまでの国と沖縄の関係を言い当てている。今回その言葉を残したかった」
と想いを語られました。

また、今回は沖縄から(「日本人」に向けて)発信するという意識が強く、(大田知事の)「日本人は醜い」というメッセージを2回も出して大丈夫?という意見も出たそうですが、
「30年間沖縄で見てきたことをそのまま載せればこういうことになる。今も沖縄がこういう状態であることを支えているのは何か。少数派の沖縄と多数派の県外の人たちがいて、多数決も民主主義の一つの形だが、今の少数派の上に多数派が胡坐をかき続けている状態が民主主義と言えるのか」
「本土・県外の人たちにもう1回考えませんか?という意味を込めました」
と仰っていました。

最後は沖縄というアイデンティティについて、
「保守/革新とカテゴライズする世の中だが、それと超越したところに沖縄がある事を伝えたかった。本土の基準で沖縄をみると間違うことがある。それを象徴するのが(政治的立場は正反対でも同じ志で基地を巡り国と対峙した)この2人ではないか」
「沖縄では上映8週目になるが、ある場面から泣きながら見ている人が多い。2人と同じ時代を生きて悔しさや悲しさを共有し、今も事象が続いている。沖縄での受け止め方と、そうでない地域の受け止めに違いがあるのかないのか、そこも着目していきたい」
と話されていました。

また、今回の作品は単に事象を並べるのではなく、人間的なエピソード、ドラマを時の流れの中にどう組み込ませるか腐心されたそうです。実際、大田さん、翁長さんの人間的魅力がよくわかる、エモーショナルな映画となっています。

佐古さんは最後に「たくさんのニュースがあり、エピソードも点として存在しているけれど、それをつないでいくと線になる。あれがあったから今がある、とか、今まで見えなかったものが見えてくる。この映画の制作は、それを確認する時間だった。辺野古の原点は何で、その問題が何か見えてくれば」と話されていました。

なお、販売するパンフレットには、大田さん、翁長さんの年表や沖縄のミニシアター桜坂劇場・下地さんのコラム、戦争が原点と歌う本作のテーマ曲「艦砲ぬ喰ぇー残さー」の解説も載っていますので、ぜひ映画と合わせてご覧ください。

本作を通じ、改めて、基地問題は「沖縄の話」ではなく、日本人全員に関わるテーマだと思い知らされます。ぜひ多くの方に見て、考えていただきたい作品です。

  • 関西(神戸・元町)の映画館(ミニシアター)。新着情報(ニュース・お知らせ)、タイムスケジュール、上映作品、イベント、連載ブログ、前売券など当館についての情報はこちらから。
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所在地
〒650-0022
神戸市中央区元町通4丁目1-12
JR・阪神電車「元町」駅西口より、南西へ徒歩6分
神戸高速鉄道「花隈」駅東口より南東へ徒歩6分
神戸市営地下鉄海岸線「みなと元町」駅2出口より北へ1分

当施設には駐車場・駐輪場がございませんので、公共の交通機関をご利用ください。

電話:078-366-2636

通常鑑賞料金

一般 1,800円
学生(学生全般) 1,000円
シニア(60歳以上) 1,300円
障害者 1,000円
神戸映画サークル会員(会員証提示) 1,300円

作品により料金が変動する場合があります。
神戸映画サークルへの入会は当該団体にお問い合わせください。

特別鑑賞料金

ファーストデー(毎月1日) 1,300円
サービスデー(毎週水曜日) 1,300円
いっしょ割(毎週月・金曜/2名さま以上) 1,300円
映画の日(毎年12月1日) 1,000円
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