
『初級演技レッスン』3/22(土)の上映後、串田壮史監督、鯉沼トキさんの舞台挨拶を開催しました。監督として「演技レッスン」の講師をした時に、俳優さんの演技を見ていて「その人の記憶を頼りにその役を演じている」ということを感じられたそうです。先生の役であれば、演じる側自身がどのような先生に出会ったきたか、そういった記憶を頼りにして、記憶に入り込むことで”演技”が行われている。そういった感じた経験が物語の着想、毎熊克哉さん演じる蝶野という役に反映されているとお話しされました。司会から「演技というものは自分には少し遠いもののように見る前は感じていたが、普通に生きていて演技をするし、思ってた以上に普遍的なものだと気づいた」という言葉に対しては「昨日の記憶をもとに今日を演じる。昨日と全く違う人間になったらみんなが困る。コミュニケーションを円滑にするためにみんな演技をしている」と串田監督はおっしゃられていました。本作が長編3作目となる串田監督。本作を含め3作品とも全編アフレコで映画を撮られていることについては「僕の作品は極端にセリフが少ない。セリフと、水の音などが平等に役割を果たしている。セリフをきちんと聞かせる、そうでない部分を聞かせる、そういったのバランスのコントロールをしたいということでアフレコでやっている」とお話しされていました。鯉沼さんは串田監督の長編3作品全てに参加されており、特に1本目の「写真の女」はアフレコというのは事前に知らされていなかったそうで、現場で「マイクがない」と疑問に思われながらお芝居をされていたそう。「俳優として、演じる側として”アフレコ”の作品であることでアプローチが変わるのか」と司会からお聞きすると「アプローチというほどではないが、確実に心づもりは違う」と鯉沼さんからお答えいただきました。圧倒的な絵作りが魅力でもある本作、現場の進め方にも話は及び「僕の作品は再撮影はしたことがない。必要な素材をちゃんと撮り切って現場が終わる」という話も串田監督から飛び出しました。しっかり完成系の絵を見据えながら、「現場ではモニターをずっと見ている」とおっしゃっていた串田監督ですが、鯉沼さんからの「生身の人間を見てくれる人だと信じています」という言葉も。不思議な世界観を紐解く手がかりとなる舞台挨拶となりました。
















