
サイレント映画を楽士・鳥飼りょうさんの生ピアノ伴奏とともに愉しむ「SILENT FILM LIVE」。【シリーズ24】の9/15(日)にはD・W・グリフィス監督の『散り行く花』を上映、上映後には鳥飼さんとのトークを行いました。
冒頭の舞台は東洋の玄関口である中国の港町。オリエンタルな香りを纏う活気のあるピアノのメロディに、一気に映画に引き込まれます。次に舞台は英国へ。仏教を広めるため渡英した青年の挫折の日々では少ない音数で重苦しい空気が流れます。そしてリリアン・ギッシュ演じる少女が登場すると、どこか悲劇を予感させるような哀しみを持ったメロディに。キャラクターによってメロディが使い分けられているようで、音楽が映画の伴奏というより、彼女たちに取り憑いている影のように感じられたのが新鮮な体験でした。
『國民の創生』『イントレランス』など大作のイメージが強いグリフィス監督ですが、本作は「箱庭のような繊細な作品」だと鳥飼さん。サイレント映画全盛期の少し前に作られた作品で、映画が他の芸術と同等に扱われるきっかけとなったのが本作なのだそうです。また、俳優からキャリアをスタートしたグリフィスが監督になった経緯や、クローズアップなど多様な手法を編み出し〈映画の父〉と呼ばれるようになったことなどについても解説されました。本作も数えきれないほどの作品からオマージュを捧げられています。少女が笑顔を作るために指で口角を上げるシーンなどはこれが元ネタなのか!と驚く方も多いのでは。映画についてもいろんなお話を聞けたアフタートークでした。
















