
サイレント映画を楽士・鳥飼りょうさんの生ピアノ伴奏とともに愉しむ「SILENT FILM LIVE」。【シリーズ23】となる今回、初日の6/1(土)には『カリガリ博士』を上映し、上映後には鳥飼さんとスタッフの高橋勲がトークを行いました。
本作は1920年代に花開いたドイツのサイレント映画で、「表現主義」と呼ばれる作品群を代表する1本です。フロイトの心理学やオカルトブームも追い風となった表現主義は、心の中を見えるものとして表現しており、高橋は「マンガのようだと感じた。文字もユニーク」と感想を話します。サイレント期の字幕は映画作品にとって重要な要素で、字幕専門の職人もいたと鳥飼さん。かのヒッチコックもこの職人をしていた時期があったそうです…!また、独特の世界観を表現するため、すべて屋内セットでの撮影で制作されました。そこから生み出されるある種の閉塞感が、作品への没入にもひと役買っているように感じます。
本作の監督を務めたのはロベルト・ヴィーネですが、最初は『メトロポリス』で知られるフリッツ・ラングに監督を依頼されていたそうです。「映画ファンとしてはそれも観てみたかった」と鳥飼さん。無有病者・チェザーレを演じたコンラート・ファイトはその後渡米し、かの『ジョーカー』に影響を与えた『笑う男』や、名作『カサブランカ』などに出演しました。また、初めて男性同性愛を扱ったと言われる『他の人々とは異なって』にも出演していたそうで、奇しくも同日に上映中の『ナチ刑法175条』にもリンクするエピソードを話してくださいました。
















