
6月21日(土)、タイ発の青春ドラマ『親友かよ』上映後に映画コメンテーター加藤るみさんによるトークイベントを開催しました!
大阪アジアン映画祭で司会を務め、タイ映画にも造詣の深い加藤さん。
最近のタイ映画事情や、話題の制作会社「GDH559」などについて、熱く語っていただきました。
加藤さんが最初にタイ映画にはまったのが、当館でも上映した『バッド・ジーニアス』。
その他、『すれ違いのダイアリーズ』など、好きな作品はたくさんあるそう。
「タイ映画は独特な温かみがある。『親友かよ』は死の香りもするが決して重くならない。ジョーの笑顔がすごくいいし、告白して飛び跳ねるシーンなどアクスタにしたいくらいお気に入り。キャストもよかった」と話されました。
また、「本作は皆で映画を作るというのが映画好きにとっては青春の憧れを感じさせる。また出てくるワードが是枝監督やドラえもん、ワンピースなど、タイで日本が身近に感じられていることがうかがえるのもうれしい」と話されました。
タイの映画人は特に是枝監督が大好きだそうで、本作のアッター・ヘムワディー監督も日本の作品が好きだそうです。監督はまだ30代でMVやCMなどを手掛けられており、本作が初監督とのこと。それでこのクオリティはすごいですよね!と加藤さん。
プロデューサーは実は『バッド・ジーニアス』のバズ・プーンピリヤ監督で、劇中でジョーを真似て坊主にする子が「タナポップみたい」というのがバズさんが撮った『プアン/友達とよばせて』に出ているトー・タナポップだったり、細かいつながりを教えて下さいました。
こういう情報を知っているとまた映画の楽しみが広がりますね。
魅力的なヒロイン、ボーケー役のティティヤー・ジラポーンシンはタイで今大人気だそうで、今後も日本で紹介されるタイ映画でたくさん見られるのでは、とのことでした。
一人二役で主演した『ふたごのユーとミー』という作品もとても良いのでお勧めとのことです。(ペー役のアンソニー・ブイサレートがこちらではイケメン役で、見比べるのも楽しそうです!)
※Netflixで『ユー&ミー&ミー』というタイトルで見られるようなので、気になる方はチェックしてみてください!
これらの作品は、今タイで勢いのある制作会社GDH559(タイ版A24と言われる)が作っており、今後もたくさんの作品が公開されるのでは、とのこと。
GDH559は年に2、3本しか作っていないそうですが、「だからこそクオリティの高い作品を世に出せているのでは」と加藤さん。背景には、タイが国を挙げて映画産業を盛り上げようとしているので、制作会社への支援もあるのでは、と話していました。
大阪アジアン映画祭で監督やプロデューサーともお話をされた加藤さん。
バズさんはフランクで楽しい方、監督はインスタに日本の写真を上げられたり、本当に日本が好きだということがよく伝わってきた、と話されていました。
「最初は親友と偽って映画を作りはじめた背景に、いい大学に入って就職して、というタイの社会背景が分かりやすく描かれており、いつしか主人公に肩入れしてしまう。ジョーの死を真摯に扱いながらあくまでもポップ。死んだ人を想うことは尊いこと、というメッセージも伝わってくる。人間は誰でも嘘をついたり隠したいことがあって、大人でも共感できる部分があり、幅広い世代に見て欲しい」と話されていました。
『親友かよ』という日本語タイトルも秀逸で(原題はNot friend)、?なのか問いかけているのか、いろいろ考えたくなるタイトルですが、実はこれを考えたのは大阪アジアン映画祭の暉峻プロデューサーだという驚きの事実も教えて下さいました。
現在シネリーブル神戸で上映している『おばあちゃんと僕の約束』というのも同じGDHのタイ映画。両方見るとより今のタイ映画がわかるのでは、と話されていました。
『バッド・ジーニアス』はアメリカでのリメイクが決まり、世界に認められつつあるタイ映画。インド映画もジャンルを確立したように、タイもジャンルとして盛り上がりをみたい、と加藤さん。
最後は非売品のステッカープレゼントでクイズ・じゃんけん大会となり、配給会社インターフィルムの堀切さんも飛び入り参加されるなど、盛り上がったトークイベントでした。
今年は9月にも大阪アジアン映画祭があり、そこでもまたお会いしましょう、と加藤さん。
加藤さんはラジオ大阪「藤川貴央のちょうどえぇラジオ」隔週水曜日の10時半から「ちょうどえぇシアター」で映画評を担当されています。そちらもチェックしてみてください。
当館での『親友かよ』上映は7月4日まで。
劇場ではパンフレットのほかクリアファイル、Tシャツも好評販売中です!















