
『クオリア』6/22(土)・23(日)の2日間、上映後に牛丸亮監督、佐々木心音さん、藤主税さんの舞台挨拶を開催しました。本作は、牛丸監督が2021年に観た〈劇団うつろろ〉による演劇作品が原作。あまりの面白さに「映像化したい」と作・演出の越智良知さんに申し出て実現しました。メインキャラクター5名のうち3名は最初から「この人に頼もう」と決めていたものの、決まるのに時間がかかったというのが佐々木さんと藤さんだったそうです。もともとファンだったという牛丸監督は、佐々木さんが独立されたタイミングで会った機会にオファー。もし会わなければ制作を延期していたと話します。藤さんの役はもうひとり候補がいましたが、ずば抜けた演技力で射止められたそうです。
本作は、無意識のうちに国家や社会から与えられている役割を演じてしまっている個人が、そのオリから一歩出るということがテーマの物語。そのため舞台となる養鶏場は、鶏たちが自由に動ける平飼いではなくケージ飼いが必須でしたが、ロケ地探しは難航。想定していた地域では見つからず、離れた地域でようやく見つかりました。息苦しさすら感じる、ずらっと並ぶケージが映る画面は圧巻です。
本作は驚くラストが用意されており、最後まで観ると、それまで観てきた人物の行動やセリフから受ける印象や意味がまったく変わってきます。意図的にミスリードも散りばめていると牛丸監督。ぜひ何度も観てほしい作品です。最後に牛丸監督は、「映画を産業として成り立たせるための業界の発展や作家の育成のためにはミニシアターが必要」と、ミニシアターの意義も熱く語ってくれました。






















