
日本人の母とカメルーン人の父、ふたつのルーツを持つ武内剛監督長編第1作『パドレ・プロジェクト〜父の影を追って〜』が、28日(土)から上映開始。2歳で生き別れた父をイタリアで探す旅を捉えたドキュメンタリーの本作は、「奇跡」の連続だったことが舞台挨拶で明かされました。
初日の舞台挨拶では武内監督、災害支援ボランティアチーム「カダンミツ」の代表で元町映画館の常連(!)でもある清本章義さんが登壇。
「関東ではタレントや知識人との舞台挨拶が多く、まさにミニシアターに足繁く通う清本さんのような観客から、観終わった直後の生の感想を聞きたかった」と武内監督。
「本作のタイトルとテーマは『父』だが、話が進むにつれて『母』の輪郭が浮かび上がってきたのが良かった」と語る清本さん。「舞台挨拶を100回やってきたような素晴らしいパスですね」と驚く武内監督は、「パドレ(父)・プロジェクトだが、マドレ(母)の存在が欠かせない。いまの自分は母の存在なしにはなかったから。」と述べた。認知症を患う母と会話するシーンが本作の序盤と終盤で挟まれるが、その微笑ましく温かいやりとりと「花」が手渡される意味についても話が及びました。
「悪い人がだれも出てこなかった」と清本さんが語るほど、本作はコロナ禍、外国人共同体など、さまざまな「助け合い」が捉えられます。
武内監督は「運をぜんぶ使い果たした。イタリアのカメルーン人が集うバーでも助け合いの絆を感じた。父の手掛かりが見つかったとしても、父に『会いたくない』と言われる不安もあった。映画制作のクラウドファンディングで関わってくれた100人以上の気持ちを背負ってなんとしてでも作らねばならなかった」と、画面外の「助け合い」についても熱く語ってくれました。
















