
『オーファンズ・ブルース』5月25日(日)上映後に、主演を務めた村上由規乃さんをお迎えして舞台挨拶を開催しました。
今回、工藤梨穂監督の新作『オーガスト・マイ・ヘヴン』の上映を記念して2019年に公開した本作を1日限りの限定上映しました。
7~8年前に撮影が行われたとのことで、当時のことを少しずつ思いだしながらお話ししてくださりました。
京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)の卒業制作として作られた本作。村上さんは企画の段階から携わっており撮影の流れについて、「ストーリーのイメージがあるのではなく、最初から登場人物が決まっていた。1か月半から2カ月ほどかけて順撮りで撮っていって、それは学生だからこそ出来たことだった」とお話し。村上さん自身が気に入っているシーンとしてファーストカットとラストカットを挙げられ、「1か月半くらい歩き回って結構日焼けして、旅自体がスケジュールだったから左目だけすごい二重になって・・・。」と、撮影を経てエマとして生きていた証がそこにあるのだと感じられるエピソードを話してくださりました。このラストカットに関して、「工藤監督ともこれがほんとに撮りたかったんだなって話して、作品の中での変化があって長い時間をかけて順撮りだったからこそ出来たもの。」と明かされました。
改めて本作が再上映することになった感想をお伺いすると、「もちろんうれしいです。でも大丈夫かなって・・・。初めてではないけどほとんど初めての長編でしかも主演だったから。」と少し照れながらお話ししてくださりました。村上さん自身、「撮影当時は役者というのもおこがましくて被写体という気持ち、被写体的でいたいという時期だった」と当時の心境を明かされ、「今は色々考えすぎているかも知れない、だからこそ本作は特殊なお芝居だったかもしれない」と現在の心境と比較して思いをお話しされました。
最後に、『オーガスト・マイ・ヘヴン』と『オーファンズ・ブルース』に見受けられる名前を呼ぶという行為について尋ねると、「名前を呼ばれて振り返るのは振り返ってほしいという若い気持ちがある。」とお話しされ、村上さんの頭の中を少し覗ける場面となりました。
本作は1日のみの限定上映でしたが、工藤監督と村上由規乃さんがタッグを組んだ『オーガスト・マイ・ヘヴン』は当館で30日(金)まで上映しています。みなさま、是非この機会にご鑑賞ください。















