
『恋するボクとゾンビの呪い』11/12(土)の上映後、フィリピン映画研究・映画祭プログラマーのヤマクニキョウコさんのトークイベントを開催しました。2011年に製作された本作。トークはまずバクラという言葉の説明から。この言葉はフィリピンでは「ゲイ」を指す言葉ですが、本作が製作された10年前は女性っぽい振る舞いをする、弱々しいといった印象の人に使われる言葉だったそうです。第二次世界大戦以後は不確実性、境界のないもの、という意味でこのバクラという言葉は使われており、時代によって言葉の持つ意味が変わっていった過程をお話しくださいました。またヤマクニさんの専門である「精霊信仰」の方面へ話は進み、かつてのスピリチュアルリーダーは女装をしていることが多かった、スペイン統治以前のフィリピンは女性・男性の垣根がなかった、とはいえフィリピンでは差別がなかったかというとそういうわけではなく差別はあったそうです。本作の中でダイアナ・ロスが描かれている理由なども推察いただき、所謂”ゾンビ映画”だと思って見に来られたお客様は戸惑われたかもしれませんが、映画の内容をより深く知れるトークイベントになったと思います。最後にLGBTQを日本ではまだこのテンションで描くことはできていないんじゃないかと、ヤマクニさん。フィリピン映画のこれからの展望でトークを締めくくられました。















