
2025年5月11日、『北浦兄弟』辻野正樹監督、主演・プロデューサーの中野マサアキさんの舞台挨拶を開催しました。
本作の制作は、中野さんが監督に「自分の主演で映画を作りたい」と持ち掛けたことが発端。
監督は社会に適合できない人物を主人公にした話が好きで、中野さん主演ならそんなどうしようもない人間の緊張感あるコメディが合う、と脚本を書かれたそうです。
ポスタービジュアルがシリアスな作品と勘違いされるからか、いいお父さんなのになぜ?受け入れられない、といった声もある一方、ダメな兄弟だがなぜか応援したくなる、という感想もあると話されていました。
中野さんはコメディも多く演じられていますが、「今回は笑わそうという芝居ではなくまじめに解決しようとする姿がおかしさにつながると思った。自分はやりすぎる癖があるのでハンドルを監督に握ってもらった」と話されていました。
お父さん役は文学座の重鎮で「マクベス」なども演じているたかお鷹さん。
依頼を受けてもらえると思っていなかったそうですが、体力的にも大変な役を楽しんで演じてくださったそうです。
ウーバーイーツの若者役は関口アナンさん。作品に出てくる水彩画は関口さんが描かれたそうです。
監督も劇団を作っていたことがあり、演劇畑の方が多く出演されている本作。
演劇人は稽古が好きで、兄弟役二人のシーンを稽古してじっくり作れたのがよかった、と話されていました。
一方、その後の質疑応答で、子役が首に巻いているビニール袋の意味や、兄弟の服装の色が上下シンメトリーになっていること、海辺のシーンが荒天であることなどすべて偶然という事がわかり、映画制作の妙に思いをはせる場面も。
稽古を重ねて演技が深化する一方、撮影当日のハプニングが作品にまた意味を加えたりする、映画の面白さを感じる舞台挨拶でした。
















