
イスラーム映画祭7『ソフィアの願い』5/6(金)の上映後、本映画祭主宰の藤本高之さんによるミニ解説を行いました。開口一番、「まさかこんなえげつない話だとは思わなかったでしょう、みなさん?」と藤本さん。本作には主に2つの驚きがあると話されます。まずひとつめは、ムスリムの若い未婚女性が出産し父親が明らかでないというあらすじから、〈望まない妊娠をした貧しく若い女性の悲劇〉というようなイメージを抱いてしまいがちだが内容はまったく違うということ。これがデビュー作となるマルヤム・ビンムバーラク監督はモロッコの女性監督で、〈男性社会において地位が低く犠牲者となる女性〉という欧米の映画に見られるムスリム女性の描き方/見られ方に違和感を抱いていて、それを覆したかったそうです。たとえば日本において女性の抑圧問題が話題に上った場合、それを「日本の文化だ」とすることはないのに、イスラーム社会だと文化として語られがちだったりします。「ジェンダー目線が強すぎると覆い隠されてしまうけれど、経済格差を描いた作品」と藤本さん。ふたつめの驚きは、これも「シスターフッド映画」であるという点です。シスターフッドも、弱者が手を取り合うようなイメージで語られがちですが、各々の思惑がひとつに集約され、協力し合うこれもそうなのだと話されました。














