
イスラーム映画祭7『アジムの母、ロナ』5/5(木)の上映後、毎日新聞元テヘラン特派員の鵜塚健さんのトークを開催しました。本映画祭主宰の藤本高之さんから本作の感想を聞かれた鵜塚さんは、「イランはアフガニスタン難民にとっては希望の地であると同時に、限界や絶望を感じる場所でもあるということがよくわかる映画」と話されます。そんなアフガン難民たちはどのようにして生まれたのでしょうか。アフガニスタンは大国に挟まれ緩衝地帯として、いわゆる“グレート・ゲーム”の場にされてきました。70年代には2度の革命を経て、イランでのイスラム革命の影響を恐れたソ連が侵攻、米ソの代理戦争の地となってしまいます。「現在のウクライナにも通じる」と鵜塚さん。そして現在の第二次ターリバーン政権までを解説されました。イランのアフガン難民は、反対側のパキスタンに比べると国の豊かさの差もあり教育や医療など一定の保障が得られています。それでも低賃金労働しかできなかったり、差別や不利益を被ることも少なくありません。アメリカからの経済制裁が40年も続くイラン経済の弱体化、進む格差拡大などの問題を提示しつつ、後半では香り高いイランの文化についてや女性の活躍も紹介されました。そして難民問題は決して日本と無縁の問題ではないと強く訴えられました。















