
イスラーム映画祭5『イクロ2 わたしの宇宙(そら)』上映後、慶應義塾大学准教授の野中葉さんによるトーク「映画からわかるインドネシア社会におけるイスラームの表象」を開催しました。本作は、インドネシア理系大の最高峰、バンドゥン工科大学のサルマン・モスクが“イスラームと科学”をテーマに制作したという異色作。日本で言うところのインディーズ映画です。科学と宗教というと一見相反するように思えますが、「理系の方が信仰があつい人が多いかも」と野中さん。どちらも未知のものを追い求める道であるがゆえに親和性が高いと話します。インドネシアにイスラーム教が伝わったのは商人たちからで、支配などとは無縁の広がり方をしたそうです。そんな歴史背景から、日本でタレントとして活躍するデヴィ夫人(インドネシアの初代大統領であるスカルノの第3夫人)などにも触れ、後半ではインドネシア映画におけるイスラームの描かれ方の変遷をたくさんの作品を例に挙げて解説してくださいました。イスラーム教との描かれ方を大きく変えた『愛の章句』(2008)、イスラーム映画祭主宰の藤本さんがこよなく愛する『虹の兵士たち』(2008)、野中さんが大好きだというラブコメディ『3つの心、2つの世界、1つの愛』(2010)など、どれも観てみたくなりました。いつかイスラーム映画祭で紹介される日を楽しみに待ちたいです。














