
「香港映画祭2021」12/13(月)の『酒徒』上映後、フレディー・ウォン監督とZoomで繋ぎ、劇場にお越しいただいた関西学院大学教授の西村正男さんとのトークを開催しました。原作は香港文学界の重鎮、ラウ・イーチョン(劉以鬯)の小説で、単なる酔っ払いの話ではなく、その時代の香港そのものが浮かび上がってくる傑作だと西村さん。ただ、映像化は無理だろうと思える作品なので、どうして映画にしようと思ったのかとフレディー監督に問われます。フレディー監督もやはりこの小説が大好きで映画化を企画したものの、皆に「無理だ」と言われたそうです。結局、映像化の権利を購入してから制作まで10年かかりました。映像化の難しさだけでなく、60年代初頭の香港を再現するセットなどへのこだわりで資金調達も困難を極めたと話します。原作では主人公に名前はなく、映画では原作者と同じ「劉さん」という名前がついています。ラウ・イーチョンは一滴もお酒を飲まない方だったそうですが、文学者としての自身の経験や葛藤などは自伝的に盛り込まれているのだろうとフレディー監督。キャスティングの妙やウォン・カーウァイ監督への皮肉めいた目線についても西村さんの言及があり、フレディー監督に解説していただきました。
















