
岡山県高梁(たかはし)市を舞台に、東京からUターンしてきた若者と謎の老人との奇妙な友情を描き、家族や周囲との絆を見つめ直す映画『晴れの国』。2/2(日)上映後に大森青児監督(元NHKチーフディレクター)と老人役の三田村邦彦さんの舞台挨拶を開催しました。
この日は満席。三田村さんから「朝早くから行列ができていてびっくり。皆さんよっぽど暇ですか?」とアイスブレイクが。大森監督は「とにかく観て欲しかったのでうれしい」と話されました。
岡山出身で、通りすがりに本作と舞台挨拶があることを知って観に来た、というお客さまからは、劇中に登場する柴犬「三四郎」が走るシーンについて質問がありました。監督曰く「犬だけにワンテイク」で撮られたそうで、タレント犬ではなく災害救助犬だからか、吠えるシーンも一発OK、とのことでした。
2022年にコロナ禍で撮影が1年中断した本作。仙人役について、三田村さんは当初もっと怪しい雰囲気の人物像を描いていたそうです。しかし再開時には「社会に溶け込んでいた方がよいかも」と思い直し、普通のどこにでもいるような人物像に変更して結果よかった、と話されていました。
続いて共演者の話題に。丘みどりさん(姫路市出身)はお芝居はほぼ初めてだったそうですが、監督も三田村さんも、「台詞のスピード、感情の入れ方などすばらしく、熱演で驚いた」と話されていました。その他、若者役で倉敷市出身の前野朋哉さん、「大森組」常連の川上麻衣子さん、元NHKアナウンサーで初の映画出演となる石澤典夫さん(ラジオ深夜便など)のエピソードをお話いただきました。
その後、お客さまからテロップに出る献辞について質問が。お一人は本作のプロデューサーの一人だった森平人さんで、2021年5月に新型コロナウィルスによりお亡くなりになったそうです。もう一人は小西良太郎さんで、お城の案内人役で出演される予定ががんにより撮影中にお亡くなりになった、とお話がありました。
また、エンディング曲について「オリジナルですか?」という質問が出ましたが、これは高梁市出身の故・葛城ユキさんの楽曲で、葛城さんが闘病中に監督に送られたCDの最後に入っていた曲だそうです。聞かれた瞬間「これだ!」と思われたそうで、映画に合わせて作ったように「がんばれ!」というメッセージが入ってきて、「この映画で葛城さんが生きていると思う」と話されていました。
大森監督と三田村さんは、監督がNHK時代にドラマでご一緒されて以来、43年のお付き合いとのことで、息の合った舞台挨拶となりました。実は三田村さん、テレビ大阪の「おとな旅あるき旅」で2012年に元町映画館を訪れており、その時のことも覚えておられ、舞台挨拶の中でもお話いただきました!
『晴れの国』は2月7日までの上映となります。ぜひお越しください。
















