
田山花袋の原作小説を現代に翻案した『蒲団』8/2(金)の上映後、山嵜晋平監督の舞台挨拶を開催しました。コロナ禍で時間を持て余していた時に偶然手に取ったのが「蒲団」で、花袋が故郷の館山で見ていたであろう景色や抱いたであろう思いにシンパシーを感じたそうです。映画業界のキャリアは、監督になる〈演出部〉ではなく〈制作部〉でスタートしたという山嵜監督。最も多忙で過酷、その昔はハラスメントも横行していたという世界で、上の人の言うことには反射で返事をし、自分の頭で考えることが難しくなっていました。年若い人が入ってくることで、何をどう継承していくべきか考えた経験から、本作の描き方につながりました。制作部時代の大きな仕事だったロケ地探しという話題から、その場所の空気をキャラクターに落とし込んでいくというこだわりについても話されました。ご自身の演出については、明確な指示を出すというタイプではなく、曖昧なものを投げてそれを受け取った俳優やスタッフから出てくるもので作り上げるスタイルだと言われます。お互いの信頼関係があってこそだと感じます。
最後には、暗い中みんなで同じ光を見る〈映画館で映画を見ることの価値〉についても熱く語っていただきました。















