
『ボストン市庁舎』1/22(土)の上映後、「市民と行政の〈対話〉はほんとに〈ムズカシイ〉の?」と題したシンポジウムをこうべまちづくり会館2Fホールにて開催しました。神戸市役所職員であり、タイの映画監督アピチャッポン・ウィーラセタクンの日本で唯一の研究者でもある中村紀彦さんが進行を務め、神戸市市長室広報戦略部課長の本田亙さん、神戸市長田区長の増田匡さん、映画チア部の奥海都さんが登壇しました。「区役所は日々が住民との対話」だと増田さん。長田区が好きで引っ越してきたという経緯の持ち主で、長田区をどう盛り上げていこうかと毎日考え熱い思いを持って仕事に取り組んでいるけれど、それを伝える場がないと話されます。本田さんも「だいたい前に立つときは責められるとき。見られることに慣れていない」と苦笑い。本田さんの取り組みで話題となっている「KOBEうわさプロジェクト」では、「こんなことしたら何か言われるんじゃないか、という“お役所的思想”から一歩踏み出すチャレンジ」だと話されます。普段は見えていない市政の仕事が可視化されていることが本作の大きな魅力で、「身近だけど不可視なもの」として市政というテーマは映画作家にとっても魅力的だったのでは、と中村さんが指摘され、「濱口竜介監督に『神戸市役所』を撮ってもらいたい」という話も飛び出しました。奥さんからは、「“対話”や“コミュニティ”とひとくちに言っても、それが持つ意味や言葉の強度は国や文化、環境により異なり、単純に翻訳できうるものではない」という重要な指摘がされました。参加者からも、言及されない問題について意見が挙がり、こういった場を持つことの意義を感じました。


















