
「現代アートハウス入門 ネオクラシックをめぐる七夜」第2夜の12/12(日)は、1990年に公開されたアキ・カウリスマキの『マッチ工場の少女』が上映されました。上映後には映画監督の岨手由貴子さん、映画作家/脚本家の大江崇充さんによるオンラインでのレクチャーが行われ、作品の解説や考察、思い出話などを聞かせていただきました。今作を選ばれた岨手監督にとってアキ・カウリスマキ作品は東京で映画を見ることの出発点だったらしく、思い入れの強い監督であると語られました。アキ・カウリスマキは作品への説明を煙に巻く監督で作品の解釈は観客に委ねられるため、お二人による今作の解釈にも違いがあるのが印象的でした。また、お二人によるアキ・カウリスマキの分析が興味深く、岨手監督は「みんな真似したくなるけれど必ず失敗する危険な謎監督」、大江さんは「映画の得意なことだけをする監督」と語られました。レクチャーの最後には質問コーナーが設けられ、「今作が初カウリスマキだったのだが次に見るなら何がおすすめ?」という質問に対して、岨手監督は敗者三部作の一つであり自身の一番好きな「浮き雲」、大江さんは不条理な群像劇の「カラマリ・ユニオン」を挙げられていました。
















