
『あなたのおみとり』10/6(日)上映後、村上浩康監督の舞台挨拶を開催しました。ご両親が撮影を受け入れてくれたことで「夫婦の映画になった」と村上監督。タイトルの“あなた”は、夫婦間の呼称としての意味と、死という誰にも訪れることとして広く世の人たちに向けてという意味が込められています。さらにタイトルには続きがあり、「あなたのおみとり 私の青空」というのだそう。「私の青空」は、家に帰ってくる喜びを謳ったエノケンの歌で、劇中でも使われます。父親をイメージしていたけれど、母親の気持ちにも沿っていると感じたと話されました。
実は最初はお母さまと介護をめぐって衝突が絶えず、その解消法として撮影することを思いつかれました。撮り始めると、訪問介護スタッフらの手際の良さに感動し、撮影そのものが面白くなっていったそうです。晩年はあまり人付き合いがなかったというお父さまですが、映画ではその死までの期間は実に多くの方が関わっていることがわかります。「お父さんに観せたかったね」と言われたというお母さまは、現在地元での上映に向けて宣伝に勤しまれているのだとか。
後半はお客さまとの質疑応答や対話で進み、医療従事者の方、親御さんや配偶者の看取りをされた方、介護や看護職の方、病棟でボランティアをされている方など、いろんな方の経験や思いを共有する時間となりました。医療従事者でも看取りの現場を知る人が少なくなっているそうで、本作を教材にしたいという声も少なくないそうです。さまざまな形でこの映画が広がっていくことを期待しています。















