
『104歳、哲代さんのひとり暮らし』4月20日(日)16:40の回上映後に、統括プロデューサー岡本幸さん、山本和宏監督の舞台挨拶を開催しました。
RCC中国放送制作の本作。
もともと2022年に夕方の情報ワイド番組用に映像を撮り始めたところ、20分の企画では紹介しきれないので1時間の番組に→やはりもっとじっくり、哲代さんの温かさなどを全国の方に見せたい!と映画化に至ったそうです。
作中、神戸に住む妹さんに会いに行く心を揺さぶられる場面がありますが、そのシーンを撮って映画化の決意が固まった、と監督は話されていました。
続く質疑応答の中で、監督と哲代さんとの出会いについては、「映画の冒頭のシーンが本当に初対面だったが、すぐ受け入れて顔も覚えてくれた」そう。
コロナ禍での撮影で、負担にならないよう1人でスマホで撮る場面も多かったそうです。
妹さんとの病院でのアクリル板を挟んだ面会シーンについては、「手を握らせてあげられなかったのはかわいそうだったが、あの時期に大切な人の死に目に会えない、といったことはよくあった。哲代さんもそれがわかっていて何度もお礼を言っていたと思う。それでも触れたいという想いが作中の詩に表れていた」と話されていました。
また、昨年の12月に編集が終わってすぐの異例のスピード公開は「哲代さんに見て欲しい」の一心だったそうです。
哲代さんは完成した作品を休みなく一気に観られ、自分の発言にツッコミを入れたり、『仰げば尊し』を一緒に歌うなど、恥ずかしいと言いながら楽しまれたとのことでした。
元教え子と『仰げば尊し』を歌うシーン、哲代さんの力強い歌声が印象に残りますが、「耳の遠くなった生徒のために指揮をしてください」という依頼に対して、指揮だけでなく誰よりも大きく声を出されていたそうです。
監督も「当時の「哲代先生」が見えるようでした」と話されていました。
プロデューサーの岡本さんは、「本家で子どもに恵まれなかった事、夫が亡くなって20年近くたっても「すみません」と綴るほどつらい気持ちを抱えている面もある。それでも乗り越えて、哲代さんは笑って周囲に接してくれる」「普通の人を描いているからこそ、どこか自分の身の回りの誰かに似ていたり、コロナ禍で悔しかった想いなど共感できる。そこに、皆さんそれぞれの物語を重ねて見ているのではないか」と話されていました。
作品に馴染むリリー・フランキーさんのナレーションについて、監督は「哲代さんと雰囲気が近い、陽気だけど自分にしか分からないさみしさがある。ちょっと離れた場所から見守るように読んでもらえると思った」「妹に向けた詩は、想定の2倍の時間をかけた素晴らしい朗読」と仰っていました。
広島での先行上映では22,000人が鑑賞した本作。
一人ではなく娘とおばあちゃんなど連れ立ってくる方も多く、口コミで広まっています。
ぜひ多くの方にご覧いただきたい作品です。
















