
『冬の旅』12/10(土)の上映後、斉藤綾子さん(映画研究者/明治学院大学教授)のリモート舞台挨拶を開催しました。1991年に日本初公開されてから30年ぶりに今回再公開された本作『冬の旅』。斉藤さんは日本で公開される前にアメリカで観たそうです。本作の監督アニエス・ヴァルダの作品を初めて観たのがこの『冬の旅』だったそうで、今まで映画の中では見たことのない女性の描かれ方をしていて衝撃を受けたそうです。主人公モナについては世の中で言われるような”女性らしさ”を持ち合わせていないキャラクター、感情移入できるような存在でもないこと、そんなモナに惹かれたという斉藤さん。中盤はヴァルダのフランス時代、アメリカ時代と製作した作品に触れながらアメリカのフェミニズムに触れたり、当時のアメリカのロックや音楽に感銘を受けたのが作品に反映され、”ポスト・ヒッピー”的な側面があったと斉藤さん。これにはオルタナティブな生き方が不可能になったことに対するヴァルダ自身の怒りもあったのではないかと語られました。最後にこの『冬の旅』が再公開される意義について斉藤さんから「モナの生き方が強さに繋がる稀有な映画」「見直すたびに新たな発見がある稀有な映画」との言葉がありました。今だからこそモナの生き方が、この『冬の旅』が多くの人に届く希望を感じさせるトークイベントとなりました。














