
SILENT FILM LIVE【長編ウィーク】、9/19(日)は『極北のナヌーク』を鳥飼りょうさんのピアノ生演奏付きで上映しました。エスキモーの生活をいきいきと映し出し、“ドキュメンタリー”という言葉はこの作品に対して初めて使われたことで知られるロバート・フラハティ監督の傑作です。上映後のトークには、龍谷大学准教授の高岡智子さんにお越しいただきました。ちょうど10年前、今はなき東京・吉祥寺バウスシアターでの「爆音映画祭」で本作を初めて観たという高岡さん。その時は中原昌也さんのソロ・プロジェクト「ヘア・スタイリスティックス」の生ライブ付き上映で、爆音でノイズミュージックが乗るとエスキモーの生活環境の過酷さが骨身に染みるようだったと話されます。鳥飼さんのピアノ演奏では、その時に見えなかった家族の絆やちょっとしたシーンのクスッと笑えるようなユーモア、“良い顔”ぞろいのナヌーク一家の笑顔が観賞後の印象に強く残り、10年前の鑑賞時とはまったく異なる体験になったそうです。「自然の過酷さは映像でじゅうぶんに伝えられていると感じるので、そこに演奏は足さないのが僕の解釈。また、エスキモーたちに同化して観るという作品でもないので、“第三者(観察者)”としての観客の立ち位置を想定して演奏した」と鳥飼さん。「やらせ」と非難されることもある本作について、音楽家バルトークとの共通点にも言及され、新たな目を開かされる話題の多い回でした。
















