
「サイレントフィルムライブ」8日は「拳闘屋キートン」、鳥飼りょうさんのピアノ演奏とアフタートークです。
「拳闘屋キートン」(1926)は、キートンが監督もし、自分のプロダクションで製作、配給はMGMです。本人はあまり気に入っていないのですが、原作が有名なミュージカルで興行的には好評でした。ほかのキートン作品とちょっと違う感じがするのはそのあたりかと思います。翌年にはトーキー映画が作られ、サイレント作品は技術的にも洗練され完成された時期にあたります。キートンの身体能力は抜群で、この映画でもいかんなく発揮されています。
ボクシング映画はチャップリンやアーバックルも作っています。ほかのスポーツよりルールが単純で、各地から移民してきた人たちにもわかりやすいのです。また強い方が勝つというのは、アメリカの資本主義が上り坂のこのころには受け入れられました。しかし富める者がより富んで、貧しいものはトリ貧しくなると言う格差も広がった時代です。
タイトルは「バトリング・バトラー」、ボクサーの名前ですが、たたかうバトラー(執事)という意味で、この映画は執事が活躍するからダブルミーニングですね。執事に扮したのは有名なバイプレイヤー、スニッツ・エドワーズです。
サイレント映画につける音楽のことはあまり文献が残っていないのですが、プリントと一緒に楽譜(最小限、この場面にこの小節をなど)が送られてきて演奏者はそれに合わせるようになっていますが、そのとおりしない人ももちろんいました。私は、曲調の切り替えは場面の変わる直前に合わせますので、そのきっかけをつかむために何度も見たりします。
サイレント映画、ほんとに奥深い世界ですね。
















