
夫不在の自宅1階で介護、2階で違法風俗を営む女性を主人公に、「とある国」の姿を描く77分の「純粋社会派深刻喜劇」『アジアのユニークな国』公開を記念し、山内ケンジ監督、鄭亜美さん、岩谷健司さん、野上信子プロデューサーによる舞台挨拶を開催しました。
夜8時10分から上映の本作。山内監督は、観客に遅い時間での来場を感謝しつつ、内容的に「夜の方がちょうどいい頃合の映画ですね」とコメント。また、前作から妻である野上プロデューサーと「家内制工業」のような体制で制作されており、ご自身のご実家で撮影。なんと当時98歳の実父が介護される老人役を演じられた、と明かされました。
本作はR18+指定作品です。ピンク映画の経験もある岩谷さんは、親密なシーンを「今までで一番ハード(笑)」と語り、序盤の裸のシーンで隠そうとしていたものが、途中から普通に露出していたのが面白かった、と振り返りました。鄭さんは、「毎月たくさん寄付をしている」という後半のセリフについて、「野上プロデューサーが実際に日ごろから寄付をされていることを知り感銘を受けた。それと重なり、一番大切に思っているシーン」と話されました。
また、山内監督は主人公が特定の政治家を嫌う設定について、鄭さんご自身のリベラルとしての視点が演技にリアリティを与えた、と語られ、「あそこでネトサポだった顧客に涙を流して怒るシーンから、ただ事ではない、面白い世界に入っていけたと思う」と振り返りました。
映画タイトルは劇中の会話に由来します。野上プロデューサーは「下り坂の日本は、別にアジアの大国なんか目指さないで、ユニークな国でいいんじゃない」というメッセージが込められていると、解説。
「ユニーク」の方向性が、果たしてこれでよいのか…!?
まさに「純粋社会派深刻喜劇」で、笑いながら見た後に何とも考えさせられる作品です。
会場では、シナリオや寄稿、森直人さんによるロングインタビューを収録したパンフレット(800円)も販売しています。
7月11日(金)までの上映、お見逃しなく!


















