
4月6日「ドマーニ! 愛のことづて」前 国立民族学博物館総合研究大学院大学教授 宇田川妙子さんによるアフタートークが開かれました。
「フィールドワークでイタリアの田舎に行くと未だにマッチョなおじさんに出会います。でも日本の男尊女卑とはちょっと違う、それは女性たちも結構強くて言いたいことを言うと思います。貧しいデリダだけでなく、ブルジョワのマダムや、バールの女性、下着を売っている商店のマダムなど、いろんな階級の女性が登場しますが、皆その地位には共通するところがあります。
1946年3月に地方選挙、6月に王政を廃止して共和制にするかどうかの国民投票が行われ、ここではじめて女性の参政権が認められたのです。
フェミサイドと言う言葉(femme+homicide女性殺し)があり、名誉殺人が認められ、女性は男性の所有物という考えが残っていて、夫や息子が妻あるいは母を殺す、殺さないまでも暴力をふるい怪我をさせることがけっこうあります。そしてその罪は軽いのです。離婚も1970年まで出来ませんでした。
女性たちが口紅をぬぐうというシーンに象徴されるのは女性の自立でしょう。
モノクロにしたのは戦後のネオリアリズモの時代色を表すようで、演劇の伝統も感じさせる表現ですね。
この映画の大ヒットは、閣僚の肯定的なコメントが出たり、学校で上映するのに教育的だといったこともあったようです。まだまだ家父長的なところが残っているということでもありますね。」
日本と違って政治の話は日常的だし、労働組合が強く、正規雇用が当然、ストライキも権利、左翼も強い。それでも、まだまだ女性が差別されている。しかし、少しずつ時代は変わっていくことを感じさせてくれるお話でした。















