
『満月、世界』10/13(日)の上映前、塚田万理奈監督の舞台挨拶を開催しました。上映前とあって内容に触れることが難しいなか、作品に込めた思いを話してくださいました。
塚田監督は、現在『刻』という映画を制作中です。これはご自身が中学時代から大人になるまで心に留めていた10年の思いを、映画として10年かけて撮っていくというプロジェクト。「映画は“フェイク”と言える面もあるけれど、そこに映る人間や世界、観る人に流れる時間はすべて“本物”で、だから美しい出会いや感情がある。その“本物”を残したい」と塚田監督は話します。その『刻』制作過程で『満月』と『世界』が生まれました。「何が言いたかったんだろう?」という感想もあって良いと言う塚田監督ですが、その思いは「ただ子どもたちを美しく撮りたかった。“何か”を言わせたくなかった。何も言わせず、ただいるだけで美しい作品になれば」。本作も『刻』も、可能性や未来がいっぱいある子どもたちが生きていることを感じてもらえたらと話されました。
これまでご自身が観てきた映画やマンガなどの作品で、人と人が触れ合ってしか肯定されない世界が悔しかったと塚田監督。「触れ合わなくても、すれ違うだけで、遠くから見るだけでも肯定される世界があると信じたい」、そしてそれが世界の暴力を止めることにもなることを信じていると結ばれました。大切な言葉をたくさんいただいた舞台挨拶でした。















