
「イスラーム映画祭8」4/30(日)『マリアムと犬ども』上映後、「“家父長制ホラー”が照らすシステムからの脱却」と題して、立命館大学国際関係学部准教授の鳥山純子さんのトークを開催しました。チュニジアで2012年に実際に起きた事件に基づき制作された本作。大学生マリアムが体験する悪夢のような一夜の出来事を、9章に分け各章をワンカットで描きます。「(トークセッションについて)私以外の方にも声をかけて断られてますよね?」という鳥山さんの問いにうなずく主宰の藤本さん。鳥山さんは「よくわかります。チュニジアを知る人ほど、嫌な気持ちになる映画」と話します。チュニジアはアラブ世界で「最もリベラルで、女性に優しい国」という評判があり、そんな国の暗部を暴くような内容にショックが大きいのでしょう。ジェンダーギャップ指数で見る限り、「日本は欧米の仲間だと思ってるかもしれないですがアラブなんですよ」と藤本さん。その意識で世の中を見ましょうと呼びかけます。中東では家父長制のシステムが社会をうまく回しているという面もあり、変えようとするとあらゆる構造を変えなければならないと鳥山さん。この映画をレイプ、告発だけの話と捉えるとこぼれるものがあり、マリアムが被害を話すことで父親との関係を変化させるということが最大の出来事であり、これこそが従来の家父長制からの脱却を現しているのではないかと解説されました。


















