
3/28(土)『アバウトアス・バット・ノット・アバウトアス』の上映後、ヤマクニキョウコさん(フィリピン映画研究)のトークイベントを開催しました。フィリピンのジュン・ロブレス・ラナ監督による90分の会話劇である本作。『ダイ・ビューティフル』など日本での劇場公開作もあり、映画祭などでも作品が日本で多数紹介されているジュン・ロブレス・ラナ監督。フィリピン国内では大衆的な作品も撮る作家であり、今作についてはパーソナルな話が元になって作られた作品であるそうです。というのは監督自身が同性の方と結婚、一緒に映画を作る公私共に渡るパートナー関係であった(今作のタイミングで離婚された)というご自身の経験が今作の脚本に影響しているのではないかとヤマクニさん。映画の中で使われる言語に英語の割合が多いことについては、英語が公用語でありほとんどのフィリピン人が英語を話すことのできる国であると説明されました。「英語で話すときは隠し事をする時、フィリピン語で話すときは本音で話す」というように映画の中では二つの言語が使い分けられてるのですが、実際にフィリピンの人もそういった風に使い分けることはよくあることだそうです。本編の中でフィリピン文学について触れられる箇所があり、フィリピン文学で使われる言語はスペイン語、英語、タガログ語と植民地支配や時代と共に移り変わっていったそうです。特に英語文学からタガログ語文学への変遷に関しては、エリートや教育を受けられた人だけのものではなく庶民に対して文学を解放していくという意味合いでタガログ語で書かれるものが増えていったというお話もありました。フィリピン映画においても、フィリピン国内で大衆に観られるために作られる作品はタガログ語、知識層が見るようなインディー映画は英語であったり、違う言語を使うことが多いそうです。話すことに特化した国民性を持つのがフィリピン人であるとのことで、言語の面からフィリピンという国をよく知ることのできたトークイベントとなりました。















