
1/10(土)『新ドイツ零年』の上映後、渋谷哲也さんのトークイベントを開催しました。西ベルリンには路面電車がなかったことから本作は東ベルリンで撮影されていることがわかると渋谷さん。”何気ない東側の風景”がこの映画に収まっているそうです。当時管理国家で貧しかった東ベルリンの空気感がよくわかるテレビで放送されるテレビ映画として製作の依頼を受けてというゴダールですが、本当は他の作家を交えてのオムニバス映画として製作されるはずだったものだそうです。企画段階ではベルリンの壁はまだ存在していましたが、撮影に入ろうかというタイミングで壁は崩壊し、実際に撮影された時期には統一が進んでいるといった点でも貴重な映像であると渋谷さんはおっしゃられていました。とはいえメインの俳優はオーストリアから呼び出していたり、東ドイツの人に取材をして進めていった作品というわけでもなく、あくまで「ゴダールが考える東ドイツ」の映画になっていると渋谷さんは指摘されていました。トークの後半では同じ特集内のロッセリーニの『ドイツ零年』にも触れながら、2作に共通する部分は「外から見たドイツ」であるというお話もありました。














