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元町映画館スタッフからの10周年に寄せるコメント

巻頭言として設立者の堀忠から

十年の間にはいろいろなことがありましたが、この一年(というかこの半年)は十年分の事件が一度に起こったような感じでした。十年前には発起人一同で5年ほど準備もして、出し合ったり集めたり貸してもらったり、いろいろしたお金が1100万円。それで35mmの映写機二台で営業を始めて、なんとかDCPの導入に間に合うことができました。今回はT-シャツを作ってもらったり買ってもらったりお金を集めてもらったりいろいろで、行政からのご援助を含めるとそれを上回る額になるでしょう。

 当初一同、経営も素人なりにいろいろシミュレーションしていた記録が残っていますが、結論は48席以下では長期的な営業継続は難しい、36席以下では絶対不可能、というものでした。それで地元の工務店さん・建築事務所さんなどのご助力であの(とくに消防法規の上でもボトルネックになる出入口の)狭いスペース67席確保して営業してきたのですが、今後当分、34席での営業が続くことになるかもしれません。だから今後当分赤字、の累積が予想されますが、お預かりしたおカネを順次穴埋めに使っていくという、市場経済の原則から見れば掟破りの経営方針で、この数年を乗り切っていきたいと考えています。

 「一般社団法人」というのはそういうもので、法律上もどっちみち(寄付であれ出資であれ)一度出したお金は二度と戻らないことになっています。これは結構「革命的」な経営のありかたで、この資本主義社会で市場的に成り立っていないはずのものを社会的な意志でもって成り立たせてしまうことさえ可能です。だからお金を出したひとには、責任が伴います。映画ファンみんなのお金が映画ファンみんなのために本当に役立っているか、引き続きよく見守っていただかなければなりません。

 その「見守り」の中心になってきたのが、社団法人社員の集団でした。基本的に「全会一致」で運営することのできる810人のメンバーで、当初から10年で半数くらいの入れ替わりがありました。私自身もその一人としてかかわってきましたが、10年の区切りで退社して、ファンの一人に戻ることにしました。設立時のいきさつからか、いまでも「オーナーさん」と呼んでくださる方もあるのですが、個人のちからで山あり谷ありの長期にわたってひとつの劇場を維持していけるはずもなく、結局今回のような事態を迎えれば、(また多分今後も)皆さんのお金に頼る以外にない、となると、私個人がオーナーであるような事業に皆さんのお金を当てにするというわけにもいかないのではないでしょうか。

数年後、67席に回復したとしても、それで6人あるいはそれ以上の常勤者に十分な給与を保証していくことは難しいと思われます。今後若返った社員集団を中心に、この67席を維持するだけでなく、100席以上、望むらくはもっと多くの座席数を確保する方向に向けた動きが出てくることを期待しています。

現在、皆さんからお預かりしたお金以外には負債もなく、いまが、今後常勤スタッフを中心にした「映画ファン立」の映画館になっていく良い機会であるように思います。むかしは、映画『アマデウス』の王様みたいな人がお金を出すことで、モーツァルトやサリエリたちの文化・芸術というものが成り立っていました。私たちはその後、王様も貴族も地主も、もうそんなのいらないよね、ということにしたのでしたが、かといって市場経済だの資本主義だの株式制度だのが、すくなくとも文化・芸術の方面ですごくうまく回っているかというと、そういうようにも見えません。やはり誰かが、「市場」以外のところでお金なり才覚なり労力なりを提供しなければならない。映画ファン立、ということは「あなた」のものにほかならないので、どうぞお気兼ねなく、いくらでもお金を預けてください(映画というかたち以外では、二度と決して、戻ってはきませんが)。そして映画館とできるだけ濃い関わりをもって、お金が有意義に使われているか、見守っていただければと思っています。

 

 

元町映画館の支配人、林未来から

元町映画館はこの821日、10周年を迎えます。10年後なんて架空の世界のように思えていたのに、振り返るとまだ手の届く過去であることに驚いて、やっぱり長かったのか短かったのかわからずにいます。

この10年のことを思い起こせば、映画よりも人・人・人…元町映画館に関わってくれた多くの人の顔ばかりが浮かびます。私財を出し合って映画館設立に奔走し今も運営を支える「一般社団法人 元町映画館」の社員、オープン前からずっと運営を支えてくれているボランティアスタッフ、骨身を惜しまず挑戦を続ける現場スタッフ、さまざまな形で協力してくれる街の方々、戦友とも言える独立系映画館の方々、ゲストとしてお迎えした監督や俳優、そして映画館に足を運んでくれるみなさん。誰ひとり欠けてもここまで来ることはできなかったように思います。今は離れてしまった人も、関わったのはすこーしだけ、という人も、すべてのあなたに、あなたとの出会いに感謝しています。

コロナ禍により、思いがけなく映画館の存在を見つめ直す機会を得ました。走り続ける日々では、決してできないことでした。10年という節目に、元町映画館設立発起人である堀忠が一般社団法人社員から引退、今後は「映画ファンが守っていく映画館」のいちファンになることを表明しました。映画という文化を扱う映画館は「みんなのもの」、映画ファンによる「映画ファン立」の映画館―。堀の言葉はこれからの10年に向けての大きな課題で、これからこの大仕事に取り組んでいきます。なんとか形を作れたときは私も次の世代にバトンを渡すときなのかもしれません。

これまでの10年に多くの人の関わりが不可欠だったように、これからの10年にもさらにたくさんの人に関わってもらわねばなりません。元町映画館を好きでいてくれるなら、あなたも元町映画館の一員です。いろんな人たちと出会って、いろんな人たちを巻き込んで、そしてみんなで面白い場所を作り上げていきましょう。

最後になりましたが、休館に際しさまざまな形でご支援・応援くださったみなさま、心より感謝申し上げます。それがなければ「この先の10年」など考えられる状況にはなり得ませんでした。ご支援を活かしていくことでみなさまへの恩返しができるよう、職務にあたってまいります。どうかこの先も末長く、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

 


続いて現場で労働する専従スタッフから

10周年に寄せて

宮本裕也 2020821

2020年8月21日で当館は無事に10周年を迎えました。これまで支えて頂いた関係者の皆様、本当にありがとうございます。応援して頂いた分、映画館で恩返しができればと思います。

10周年に合わせて何を書こうかなと考えていました。10年間在籍した訳ではないですが、勤務年数でいうと上位に位置する。中堅といえば簡単ですが、何とも微妙な位置にいるのが私です。悩んでいると目の前には蜘蛛の糸を伝って蜘蛛がおりてくるではないですか。「コレだ」と思い、簡単に私の勤務期間6年間の思い出を交えつつ、映画館時間を振り返ります。

私が働きはじめたのは2014年の春でした(ボランティア含む)。映画業界経験者でもない私でしたが、無我夢中でやってきました。本当に無知のまま。アホでした。

勤務早々の大仕事はある女優さんとの舞台挨拶の司会。初めての経験だったため、本番前日の深夜にリハを何度も行いました。「これだけやって本番吐いたらオモロイな」スタッフ野次られながら…案の定吐きませんでした。しかしその後、マネージャーの代わりに次の劇場まで2時間同行したのは良い思い出です。支配人から「お酒好きやんな?」という理由で決まった日本酒ドキュメンタリー映画の宣伝。日本酒は好きでしたが、知識はわずか。それでも日本酒メーカーさんのご協力もあり、大入りとなりました。満席の舞台挨拶回は忘れられない光景です。

個人的に特に力を入れたのは劇場の発信基地を増やすために始めたラジオ番組への出演。BAN-BANラジオさんやラジオ関西さんのご協力を受けながら、今では他の劇場スタッフの働きもあり、4番組のレギュラーコーナーを持つようになりました。当館がいかに愛されているか、町に必要とされている証拠ではないでしょうか。生放送のラジオは戦いです。だからこそ、喋りの力量が試されます。今、私はうまく話せているでしょうか。

発信基地を増やすといえば「映画チア部」の発足も忘れられません。入社当時の会議で専らあがるのは「学生動員をどう増やすか」。私が会議に入った当初はちょうど「学生500円企画」が始まったころだったと思います。学生時代もちょくちょく元映に通っていた私にとって映画館は身近な存在。一度入れば何てことないのですが、未体験の学生にとっては、財布事情も重なり入りにくいのでしょうか。それとも観たい映画がない?解決策として生まれたのが学生宣伝隊「映画チア部」。キッカケは素人の私の意見だったと思います。

「どうすれば学生が来ると思いますか?」

「映画好きな学生に宣伝してもらえば良いんじゃないですか。学生の方が学生に対する言葉を知っている」

こんなやりとりだったと思います。そこから、ツイッター告知、DMによる営業、説明会開催…。初期メンバーは当館の上映作品を中心に舞台挨拶やシネマツーリングなどを実施。活躍してくれました。部員それぞれは学校を卒業、映画業界にいるものも多いそうです。現在は神戸以外に大阪、京都と支部を作るまで大きくなり映画制作、Zine制作など映画館/映画のために活動しています。これ、映画業界にとっても本当に良いことでは?と思う次第です。みなさんどう思いますか?

3~4年目あたりからは新聞記者さんやライターさんなど劇場の広報としてマスコミの方々ともお話しする機会が増えました。いつも上映予定の作品やイベントなどを紹介してくださり本当にありがとうございます。そんな中でこの数年で発信の力、文章を読む、ラジオを聴く、SNS、文化の届け方は変化してきたように思います。。それでも当館を紹介してくださる方々には頭が下がります。当館を取り上げてくれる方々がいる限り、まだまだ関西、神戸も捨てたもんじゃないと思います。

…と長々と書いてきましたが、慣れないことも多々ある反面、自分ができること、誰も手をつけてない箇所を石橋を叩いて渡るような気持ちで取り組むと自然と協力者や応援してくれる人が集まるのが元映だと思います。不思議な場所です。少なくともこの6年間で私はそう感じました。最後になりますが、大学の先生が仕事に悩む私に、「自分がどれだけできていないと思っても評価するのは相手だよ」とおっしゃりました。これまで本当に多くの方々に助けていただきました。矢継ぎ早に仕事を入れる性格のため、追いつかないことも多々あり、劇場スタッフにも迷惑もかけてきました。ただ好きな場所、好きなことだからここまで続けることができたと今は思います。蜘蛛の糸のように自分では1本と思っていても、知らず知らずのうちに誰かが手を伸ばして、支えてくれている。…何となく言いたいことを理解してくれる方も、ちょっと何言ってるか分からない方もぜひ10周年を迎えた当館に遊びに来てください。元町映画館はこれからです。ちょっと変な人がいる元映を今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

専従スタッフの和田たすくから

映画を愛するお客様に支えられて、元町映画館は10周年を迎える事ができました。この10年は何よりお客様のお陰です。本当にありがとうございます。

10年前、映画はまだフィルムが主流でしたが今はデジタルと変わり、配信で見る事もできるようになりました。より映画を楽しんでいただくために映画館で観るという魅力をお伝えしていければと思います。

個人的には髪にも髭にも白いものが目立ち始め体力の衰えを感じます。これからも皆様を笑顔でお迎えできるよう、まずは体力をつけるところから頑張ります。今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

 

 

専従スタッフの石田涼から

客としてこの映画館に来始めてから数えても10年の半分くらいしか知らないわたしが何かを言うのすらおこがましい限りです。「映画のことはあまり詳しくないしわかりません。だからこそできることがあると思う」と最初に雇ってもらうときの面接で言った気がします。あまり、というかまったく考えは変わってません。

コロナ禍で先は見えなくなりましたが、10年間そこに根付いた場所はそう簡単になくならない気もします。それはひとえに支えてくださった数多くの方々のおかげでしょう。とりあえず今日を積み重ねていければ、次の10年という未来への展望も見えてくるのかなーなんて漠然と思ってます。先のことを考えるのは苦手なので、わたしはわたしなりに、これからも元町映画館が元町映画館であるためのお手伝いができれば嬉しい限りです。

 

 

専従スタッフの酒見亮から

この度は、みなさまのご支援とご愛顧をいただきまして無事に10周年を迎えることができました。ありがとうございます!そしてこのようなタイミングにスタッフとして立ち会えたことを誇らしく思います。

奇しくも節目の年に訪れたコロナ禍でしたが、図らずも自分の職場がどれだけ多くの方々から気にかけていただき、そしていかに愛していただいいているのかを知るところとなりました。

私は元町映画館10年の歴史のなかでは、比較的つい最近ふらふらと乗り込んだ“後乗り”の人間ではありますが、そんな元町映画館の愛される一員/一因になっていけたら幸せな限りです。

「あいつきてから駄目んなったな」と言われないようにしなくては…。でもたとえ、そうなったとしても「私のことは嫌いになっても!」ということで、どうかひとつご容赦お願いいたします。

合掌。

 


続いて、現場の仕事を主に受付という形でサポートしてくださるボランティアスタッフの皆さま、お名前はコメントの後に記しています。掲載の順番はコメントを寄せてくださった順になります。

 

元映のオープンから参加させてもらっています。

とてもこだわっているけど家族的な映画と、スタッフさん、ボランティアさんが、大好きです!

根来

 

 

元町映画館10周年。おめでとうございます。工事をしている時から、前を通る度に、映画館の完成を楽しみにしていたことを思いだします。ほんの一瞬の偶然からボランティア スタッフの登録をさせていただくことになるとは、10年前には思ってもいませんでした。スタッフの皆さまの映画が好きの気持ちがいっぱい詰まったこの空間は、私の日常では得られない本当に素敵な空間です。20年、30年とこれからもこの場所がどんどん続いていきますように。

金沢綾子

 

 

オープン当初からスタッフの皆さんと共に過ごした10年、早かったですね!?(^^;

世界中の様々なジャンルの映画を扱う元町映画館、素晴らしい!! あらゆる意味で時空を越えて旅ができ気付きを与えてくれます(^.^)

今年はコロナで大変ですが、二十周年に向け負けずにより素晴らしい作品を期待しています。今後も出来るだけお手伝いしたいと思います。

十周年おめでとうございます♪

糠野

 

 

10周年おめでとうございます。

元町映画館にはいつも本当に楽しい気持ちにさせて頂いています!

人と人との繋がりを大切にし、常に新しい事に挑戦し続ける姿勢を尊敬しています。

私自身、ボランティアでの経験を通じて映画館でしか出来ない貴重な体験が元町映画館には沢山あると感じました。

これからも元町映画館で魅力的な作品や街の文化、そこに集まる素敵な人々と関わることが出来たら嬉しいです!

 

 

元町映画館10周年おめでとうございます。

商店街を歩きながら横目にみる作品のポスターやタイトルは「私の知らない世界はまだまだある」ということを意識させてくれました。

舞台挨拶で監督の作品に対する想いを聞いたり、好きな女優さんに会ってワクワクしたり、いろんな楽しみがある元町映画館が好きです。

北野 恵

 

 

元町映画館10歳おめでとうございます!

元町映画館は「ただ映画を観るだけの場所」ではありません。

舞台挨拶では作り手の監督・俳優さんを間近で

感じたり、

トークショーでは映画の理解を深めたり、

映画の世界観を広げるお店とのコラボで新しい発見があったり、

「生の映画」をいっぱい楽しめる珍しい映画館です。

これもひとえにスタッフの方々の

血を吐くような()ご苦労があってのこと。

これからもボランティアでちょびちょび

お手伝いができれば幸いです。

うーさん

 

 

祝!元町映画館十周年!!

好みの作品だけを観ていた一観客の頃、いつも温かく迎えてくれる劇場雰囲気や清潔な御手洗いなどが専従スタッフさんとボランティアさんによって支えられていることを知り、私もその末席に名前を連ねさせてもらって数年になりました。そして以前よりもっと多種多様なジャンルの作品を観るようになりました。舞台挨拶やトークのイベントで、監督や作り手さん・関係の方々からより深い話を聴くことができたのも貴重な経験です。

10年という時間の重みを感じます。映画を通して様々な世界を知り、いろんな文化と出会える、こんな素晴らしいことはありません。これから先の十年、二十年、ずっとずっと大好きな街の映画館であり続けることができますように!

雨宮淑子

 

 

10周年おめでとうございます。

いろんなイベントを企画してくれるので、僕はそれを追っかけるのに精いっぱいでした。

追いつくことはたぶん無いでしょうが、

僕に追いつかれない速さで、進んでいってください。

前へ、前へ。

賀集龍二

 

 

思いたって映画観たいなって時に快く迎えてくれて、映画観なくてもちょっぴりそこに寄りたくなる。愛ある街の小さな映画館。

いつも変わりなく10年間ここに存在し続けていただきありがとうございます。

お邪魔する時には大体何かしら小さな面白い出来事が起こる、感じる、発見し、そして予感する。

11年目からも、どんな事が起こるか楽しみで仕方ないです。

10年目のおたん生び

おめでとうございます。

()

 

 

映画を届ける人たち、観る人たちに気概を感じます。清々しい。10周年おめでとうございます!

小笠原

 

 

間に合わせの中古の印刷機が立派な新品に置き換わり、自分たちで手縫いしたお下がりの湿気ったカーテンで覆われた壁面が映画館用の防音・吸音効果のあるそれに変わり、そして入り口にはきちんと寸法を測って作ってもらった真新しいカーテンが吊るされる。

その度、ボランティアとして映画館に関わらせてもらった痕跡が消えるようなちょっとした寂しさもありながら、改めて元町映画館は、ここに来て映画を見たいと思ってくれる人々にとって大切な存在になったんだなと感慨深く、そして何よりもスタッフの皆さんの奮闘に、とても頭が下がるのです。

ここ、とても必要ですね。

赤澤

 

 

元町商店街に手作り感満載の

そして、それがとても居心地

良い小さな映画館が出来てから

もう10年になるんですね。

10周年おめでとうございます。

生まれ育った大好きな街

神戸で、この地に根ざした

大好きな映画館が、これからも

末永く在り続けてほしい。

それを心から願っています。

平岡真由美

 

 

元町映画館、10周年おめでとうございます。

子供の頃から慣れ親しんだ元町にあるこの映画館は私にとっても大好きな場所です。

残念ながら私はコアな映画ファンではありませんが、知らなかった世界や価値観。

映画はいろんなことを教えてくれます。ワクワク、ドキドキさせてくれます。

映画好きな方や優しいスタッフさん達と映画のお話できることはほんとに幸せな気分になれ、日常から少し非日常の時間が味わえる素敵な時間です。ボランティアさせて頂けること、とても感謝しています。ありがとうございます。

NETで映画が簡単に観られる時代ですが、

映画館でしか味わえない空気感があります。

これからも元町映画館に映画好きなファンがたくさん来られますように。スタッフの皆様、コロナ禍の中、大変ですが頑張って下さい。

原 弘美

 

 

元町映画館、10周年おめでとうございます。

ふと寄りたくなる場所、元町映画館。

なぜならそこに大好きな”出会いがあるからです。

素晴らしい作品との出会い、

映画好きのお客様との出会い、

作り手の監督・俳優さんとの出会い。

そしてなにより温かい元町映画館スタッフとの出会い。

この出会いが、私の日常を豊かにしてくれます。

ありがとう、元町映画館。

これからも元町映画館にたくさんの出会いが溢れますように!

原 綾伽

 

 

元町映画館 10周年おめでとうございます。 スタッフも映画も個性的で、お客さまも含めてみなさんに愛されている劇場だなぁとしみじみ感じます。 元町映画館に関わらなかったら、ここまでたくさん映画を観る現在のような生活になっていなかったと思います。 様々な作品や監督に出会うことができ感謝しています。 コロナ禍でいまはどの劇場も大変な時期かと思いますが、 映画館、特にミニシアターで映画を観るということは、本当に大切にしていかなければならない文化だと思います。 元映のことも全力で応援しています。 節目の年ですが、今後もミニシアターを盛り上げるべく前進してほしいです。 これからも神戸の素敵な劇場であり続けてください!

山田

 


次は、一般社団法人の社員スタッフから。

通常、社員といえば労働をして賃金を受け取る身分を指しますが、ここでいう社員は株式会社の株主に近い身分です。但し、出資金に対しての利益配当や出資額に応じての議決権の増大はなく経営におけるボランティアのような存在です。一方で出資は必ずしも必要ではありません。掲載順は理事、代表理事を最後に置いて、それ以外はコメントが届いた順です。

 

 

瀧本雅志さんから

10周年、おめでとうございます! そして、ありがとうございます!

まちにあると嬉しい映画館から、まちに愛される映画館へ、

そしてさらにまちに無くてはならない映画館へと、

この10年間で元町映画館は、どんどんその存在を豊かにしてきて下さいました。

さらなる10年、20年へ向けて、ますますの発展を祈ります。

また、微力ながら、何かのお役に立つことを引き続き望んでおります」

 

 

社員Tさんから

元町映画館に足をお運びくださった(また新型コロナウイルス感染症の状況下で信じられないほど多額のご寄付をくださった)映画ファンの皆さまへの感謝の念と、映画館の日々の運営にご尽力いただいている現場スタッフならびにボランティアの皆さまへの感謝の念を抱きつつ、10周年という節目を祝いたいと思っています。

元町映画館は映画ファンがお金と知恵(それから手間と時間)を出しあった手作りの劇場としてスタートしました。経営体は一般社団法人という形態を選び、社員は「法人の構成員そのもの」とされひとりひとりが議決権を持つ一方(株式会社の株主に近い)、非営利団体であるため株式会社とは異なり利益の分配はできません(株主と異なり社員は無配当=無給)

社員は社員総会における議決権という「権利」を持ってはいますが、法人との“雇用”関係が無い(=法人そのものである)ため日々の業務に従事する“義務”を負いません。そのためたとえ元町映画館の社員としては無給であったとしても、各々が「生活の糧」を別に持ったまま、継続可能な範囲で元町映画館の存続について有形無形の協力をおこなうことができてきました。

一方、映画館の日々の運営にあたっては6名の従業員(有給の現場スタッフ)とたくさんのボランティアさんのお力をいただいていますが、従業員にお支払いする給料がいわゆる「平均賃金」の水準に達したことなどおそらく一度もなく、ボランティアさんになにかこれといったお礼ができているわけでもありません。

上映作品を決定し、関連するイベントを企画し、宣伝活動をおこなう。映画館のシャッターを開けて、館内を清掃し、チケットを販売し、お客様から頂いたお金を計算し、作品を上映し、シャッターを閉める。元町映画館にお客様をお迎えするこうした一連のサイクルは、従業員とボランティアさんによる「見返りが(少)ない」労働によって成立しています。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で座席数を減らして営業を継続しているため、今年に入ってから元町映画館の売上は目に見えて減少しています。クラウドファンディングを始めとするたくさんの方々からのご寄付のおかげで当面の廃業は免れたものの、売上の減少によってこうしたとりわけ従業員の労働とその対価をめぐる問題はさらに先鋭化してきていると認めざるを得ません。これは次の5年間、10年間をかけて元町映画館が取り組んでいかなければならない大きな問題のひとつです。

夢のような話ですが、たとえば劇場の客席数を増やす、スクリーン数を増やす。増収によって人件費の補填を目指すのであれば、もしかするとそのような可能性も真剣に考えてみる時期に来ているのかもしれません。しかしまたこの可能性を追求するとなれば、お金をどうやって工面していくのか、これもまた次の5年間、10年間をかけて元町映画館が考えていかなければならない大きな問題のひとつとなるでしょう。

今後しばらくは厳しい経営環境が続くことは間違いありませんが、こうした諸問題に前向きに取り組みながら(そしてまた皆さまから頂戴したご寄付や助成金等を活用させて頂きながら)、元町映画館はまだまだ踏ん張っていきたいと考えています。そのためにも、映画ファンの皆さま、そして映画“館”ファンの皆さまには、ぜひ今後とも変わらぬご愛顧を賜りたく存じます。引き続き、元町映画館をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

 

前任の代表理事で現在も理事である住田明世さんから

10周年、まずは現場スタッフの皆さん、本当にお疲れさまでした。

今はコロナ禍で思うようにできませんが、「日本一イベントの多い映画館」として、

日々企画や宣伝に奮闘してきた皆さんの熱意と頑張りで、

元町映画館は今日という日を迎えることができたと思います。

そして、これまで一度でも劇場に足を運んでくださったお客様、

定期的に通ってくださる常連さん、今回のコロナ禍でご寄付をくださった皆様、

本当にありがとうございました。

202024月の新型コロナウィルス流行「第一波」の頃には、

「不要不急の外出自粛」が求められました。

緊急事態宣言発令後は映画館も休館になり、家にこもる毎日、

『ブレッド・アンド・ローズ―――人間の生活には、パンだけではなく、バラが必要だ』

という言葉を身に染みて感じる日々でした。

今は家で映画を観る手段はいくらでもあります。

withコロナの時代、ミニシアターはどうなるのだろうか―――

関係者誰もが不安を感じていたなか、驚くほどたくさんのご寄付が短期間で集まり、

大変勇気づけられるとともに、やはり「バラ」は必要だ、という想いを強くしました。

これだけたくさんのご寄付を短期間にいただけたのも、

ひとえに先述したスタッフの頑張りにより、

この10年の間に元町映画館が、

地域に愛される映画館に成り得ていたからに他なりません。

しばらくは厳しい経営が続くと思いますが、これからの10年、

「映画ファン立の映画館」として皆様と一緒に盛り立てていきたいと思います。

 

 

最後に代表理事、専従スタッフでもある髙橋勲から

元町映画館の10年をふりかえって

一般社団法人 元町映画館で代表理事を務めます髙橋勲と申します。

皆々様のおかげをもちまして、2010821日の元町映画館のオープンから10年が経ちました。元町映画館の設立から現在まで、「映画ファンの皆さまのおかげ」ということが、これほど現実味をもつ映画館も稀ではないかと思います。ここで映画ファンというのはお客様はもちろんですが当館の各スタッフも含みます。映画のファンといっても程度は様々です、しかしとにかくそういう人々が集まって街に映画館を作り営むというのはとても自然であるようでいて不思議な巡り合わせという感慨もあります。

当館の設立にとって最も重要な人物である堀も映画ファンの一人です。その堀が冒頭のコメントで詳しく述べている通り、元町映画館は「映画ファン立の映画館」です。設立当初は土地建物を含む私財の多くを堀個人が投じているので私立に近い側面もありましたが、その時でさえ大きな出資が堀以外からありました。例えば70年の活動歴を持つ神戸映画サークル協議会の皆さまのご協力、ご支援は非常に大きかったです。一般社団法人の出資者の一部は社員と呼ばれますが、労働する従業員を意味する身分ではなく、株式会社では株主に相当しつつも違いはあって、出資に対する利益配当金はありません。ここで元町映画館の運営組織を簡単に説明すると、経営に関わる10名の「社員」スタッフ(代表理事・理事・監事などの役員を含み基本的に無報酬)、賃金を得て映画館で働く「専従」スタッフ(現在6)、主に受付に入って頂く「ボランティア」スタッフ(無報酬、現在18)、以上で日々運営されています。私は昨年の6月から代表理事かつ専従スタッフという二つの職務を兼ねる立場にいます。これらの全スタッフへ今回の10周年に寄せるコメントをお願いし、各人らしい文章を寄せて頂きました。

10年の間には運営をして行く中で大小様々な問題がありました。運営を揺さぶった資金面での大きな問題二つを振り返ります。一つ目は、2012年から浮上してきたデジタル化問題。設立時、フィルム映写機に大きな設備投資をして数年後、更なるデジタル化の設備投資が必要になり、201312月に何とか自己資金で設備を整え、その後の2014年の観客数の大幅な増加により経営は僥倖的に回復しました。二つ目は、当館に隣接する商店街の区画に11階建てのマンションが建設されることになり、その工事期間中(201710月~20192)に起きる工事の音が劇場内に入らないようにするための劇場内防音工事の費用捻出でした。元町商店街の世話役の方や弁護士の先生を介して施工主と協議、相談しながら費用をなるべく抑えることができました。

そして誰も予想し得なかった危機が10年目の今年2020年にやってきました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けての一連の出来事、即ち、外出自粛要請(2月下旬)、緊急事態宣言を受けて時短営業(4/9)、休業要請を受けての1ヶ月半の休業(4/155/29)、座席数を半分にしての営業再開(5/30)、です。この最大の危機に際して、10年前の設立時のご支援を超える最大の「映画ファン立」を示す出来事、ミニシアター支援運動を経験することになりました。起きた順にご紹介します。

Save Our Local Cinemas4/6()4/12()

京都みなみ会館の吉田館長の発案にシネ・ヌーヴォ山崎支配人と当館の林支配人が賛同して迅速に実行に移し(ここが凄い)、関西13館のロゴをプリントしたTシャツを売って、その売上金でミニシアターを存続させる運動。関西から始まって全国まで広がり大きな運動になりました。Tシャツ購入以外の寄付枠にも大きな支援金が集まりました。Tシャツのデザイン・発注・発送(13千件!)・売上金管理と各館への入金を一手に引き受けてくださった京都みなみ会館様へ改めて深く感謝申し上げます!

元町映画館への分配金:280万円

<ミニシアター・エイド基金>4/13()5/15()

日本映画のこれからを牽引する世界的に評価の高い二人の映画監督、深田晃司さんと濱口竜介さんが中心となって立ち上げたミニシアター救済のクラウドファンディング。支援者は3万人、支援額は当初の目標1億円を遥かに超える33千万円。お二人の初期監督作品を元町映画館は特集したり、舞台挨拶でご来館頂いたり、特に濱口監督作品『ハッピーアワー』は神戸を舞台にして、201512月の先行上映から毎年年末に同窓会的な上映を行っています。

元町映画館への分配金:350万円(未来チケット相当額110万円余りを含む)

この二つの成功した大きな支援運動以外に、神戸文化支援基金と女優のMEGUMIさんのミニシアター支援運動からもそれぞれご寄付(前者20万、後者40)を頂きました。

<元町映画館へのご支援のお願い>4/14()

4月に時短営業になり、休業が迫っている時期に、元町映画館だけにご寄付をしたいという有難い声に応えて元町映画館ホームページ上にご支援のお願いを振込先口座と併せて掲載しました。4/17()に銀行のATMで通帳記入をした時にカタカナで書かれた何十人という存じ上げない支援者の名前と金額を目にした時にはびっくりしました。救われた、これで大丈夫だという思い、映画館の存続という形でしか返すことができない寄付金への感謝など様々な思いで感無量になりました。これだけ多くの映画ファンからの支えを目にして10年前に思いが至りました。映画ファンが資金を集めて作った元町映画館がピンチになれば、もう一度支援して再生させようではないかという圧倒的な力の再現でした。ここにご支援くださった方は映画ファンばかりでなく、元町映画館を支援する人が友人であるからという支援者もおられました。

元町映画館への現在までのご支援の額と支援者数:5,244,270円、358

但し、受付募金箱へのご寄付額を含むので人数は概算

わたしたちスタッフはこれだけの支援に恥じない映画館を目指して日々努め励んでいきます。会社組織として従業員・スタッフの個人個人の自由と尊厳を重んじると共に、公正な立場から過誤は過誤と判断して正すことができる風通しの良い組織を目指します。これは会社と労働者が共に決めた事に従うというコンプライアンスに関わることであり、それはここ5年間くらいずっと経営的に懸案であり続けた問題です。これに安易なゴールというものはなく組織が存続する以上は常に怠りなく注意し続けるべき問題かもしれません。あやまてば反省してあやまり、やり直して挑戦していきます。例えば自分の仕事を例にあげると、私は映写スタッフでもありますが、映写のミスをたまにすると心身にとてもこたえます。お客様に申し訳ない、今後は同じミスをしないと自他に誓ってもたまに同じミスをして落ち込みます。

ここまで映画館の仕事関連の話ばかりでしたが、映画の話をさしはさみます。

偏った映画好きとして当館でも上映した映画の2つのシーンに思いを勝手に託します。

『ノスタルジア』ロウソクの火を消さないよう手で囲って歩くシーン、何回目かで成功

『フォーエヴァー・モーツアルト』ウイ(仏語の肯定語)を繰り返しテイクする撮影シーン

荘厳、美麗でありながら、どこか微笑ましく滑稽でもある、ミニシアターに合う作品です。

ここまで書ききれず最後になってしまいましたが、スペシャルサンクスとして特別にお世話になった方のお名前を列挙します。

元町映画館を設計し手作り指導をされた建築士の浅見さん、小林さん

施工されたベスト企画の庄田さん

映写設備をこれまで担当してくださった下記三社の皆さま

映像機器システム社、コバレント販売、ヒビノアークス

オープン準備の映写設備で相談に乗ってくださった鵜久森さん、早川さん

オープン準備に様々にご助力くださった有志の皆さま

オープン時から数年間、SNSの管理をしてくださったペップさん

内装の黒ペンキを共に塗り、カーテンを設置し、カーペットを貼ってくださった方々

様々なご助力、ご支援を頂いた神戸映画サークル協議会の皆さま

定款など法人登記の文書作成をしてくださった初代監事の大木さん

元ボランティアで現会計担当の高井さん

これまでのボランティアの皆さま、代表して特に賀集さん

オープン時からチラシなどのデザインをされた朝野ペコさん

折にふれイラストを寄せてくださる、和田さん、アユミさん、ケントさん

もう一人の創業者、初代代表理事兼支配人の藤島さん

藤島さんを私に紹介してくださったパルシネマ先代の小山社長

堀さんを含む今までに在籍された社員の皆さま方

前任の代表理事で現理事、これからも運営で大きくお世話になる住田さん

出資者でありながら社員ではなく特別な立場で運営の相談に乗ってくださる塩見さん

アルバイトとして専従、準専従として現場で働いてくださった皆さま

映画を配給してくださった配給会社、監督、主催者の皆さま

特に上映作品数では一番多くを配給してくださった太秦株式会社、小林さん

トークイベントにお越しくださったゲストの皆さま

トークゲストの多くを手配してくださった岡林さん

舞台挨拶に登壇された全ての皆さま

企画に応じてイベントにご協力してくださった店舗の皆さま

周年クッキー100枚を毎年夜遅くまでかかり焼いてくれるカフェクリュ金ちゃん

関西でともに映画館で働き、仲良くさせて頂いている映画館関係者の皆さま

映画チア部神戸の皆さま、特に今回のオンラインチアシアター売上のご寄付

当館へのご支援およびミニシアター支援運動に関わった全ての皆さま

「元町映画館へのご支援のお願い」を大きく広げてくださった池谷薫監督

元町映画館もその一店舗である元町商店街、特に理事会の皆さま

当館や上映作品のことを紹介してくださった各メディアの方々

当館で一度でも映画をご覧になった方々

「今」を現場で支える専従スタッフのみんな(林・宮本・和田・石田・酒見)

以上です。スペシャルサンクスと言いながら、ほとんど全てのお世話になった、今もなっている方々を挙げてしまいました。最後までお読みくださりありがとうございました。

 


元町映画館10年間の年表→

 

 

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所在地
〒650-0022
神戸市中央区元町通4丁目1-12
JR・阪神電車「元町」駅西口より、南西へ徒歩6分
神戸高速鉄道「花隈」駅東口より南東へ徒歩6分
神戸市営地下鉄海岸線「みなと元町」駅2出口より北へ1分

当施設には駐車場・駐輪場がございませんので、公共の交通機関をご利用ください。

電話:078-366-2636

通常鑑賞料金

一般 1,800円
学生(学生全般) 1,000円
シニア(60歳以上) 1,300円
障害者 1,000円
神戸映画サークル会員(会員証提示) 1,300円

作品により料金が変動する場合があります。
神戸映画サークルへの入会は当該団体にお問い合わせください。

特別鑑賞料金

ファーストデー(毎月1日) 1,300円
サービスデー(毎週水曜日) 1,300円
いっしょ割(毎週月・金曜/2名さま以上) 1,300円
映画の日(毎年12月1日) 1,000円
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