イベントレポート


2019.4.28
“和平に進展はない”…平寿夫さんトークイベント開催

4/28(日)「イスラーム映画祭」上映作『気乗りしない革命家』『イエメン:子どもたちと戦争』上映後にトークイベント「イエメンに平和が戻る日を祈って~幸福のアラビアを旅する十ヶ条~」を開催しました。

ゲストに平寿夫さん(写真家/日本イエメン友好協会理事/公益社団法人日本写真家協会会員)。広告写真を撮りながらイエメンで撮影、写真を通して発信する活動などを行っています。

まずはイエメンの紹介。モンスーンのおかげで海岸沿いは農業が盛んな点など。「山と砂漠、石積みの家がある。風土が変わっても全体的な文化は変わらない」という平さんの言葉が印象的でした。撮影した砂漠の摩天楼「シバーム」やビンラディンハウスと現地住民と記者との掛け合い「本物までは遠いから適当に近くてそれっぽい建物を紹介した…」イエメン人の気さくさが伺えます。

お話は政治へ。「なんで戦争がこんな複雑になってるねん。これには複雑な事情が絡んでいる。一言で言えない」とおっしゃいました。「イエメンで旅する十ヶ条」というガイドツアーへ。「女性の写真を撮るときは注意、怒らせたら彼女たちは靴を投げる」という体験談から名産品のコーヒーやはちみつなど美味しいものめぐり。最も興味深かったのは植物カート。特に「新芽のカート」を上手に味わってみたいものです。カートを楽しむ男性の写真、本当に幸せそうでした。

最後は銃の話へ。観光客などもお土産感覚で購入を勧められるそう。「絶対に買っちゃだめ。空港で止められるから」と平さんはおっしゃいます。生活の知恵として「銃を持っている人を見たら、それが連発式か調べる。高性能なものなら、そこの治安は不安定だ」とおっしゃいました。

最後に平さんはご自身の友人から「次にイエメンに行けるのは5年後かな」と言われたそうです。イエメン人は気さくだとおっしゃいましたが、「和平の進展はない」と語る平さん。

イエメンの政治とともに国内は常に不安定。私たちにできることは何か。まずは国内の“本当の状況’を知る/関心を向けることだと感じました。平寿夫さんありがとうございました。

(芋羊甘)


2019.4.27
イスラーム映画祭4『わたしはヌジューム、10歳で離婚した』上映後トークを開催しました!

今年で4度目、当館では3回目の開催となるイスラーム映画祭。上映初日は立命館大学国際関係学部准教授である鳥山純子さんにお越しいただき「理不尽に耐えず抵抗する、イエメンの少女から学ぶ“知”の力」と題したトークを開催しました。

『わたしはノジュオド、10歳で離婚』という書籍を基に制作された本作品。 作品を取り巻く背景について、お話をしていただきました。

この映画が素晴らしいのは、かわいそうな発展途上国の女の子をひどい仕打ちをする現地の男性の手から救い出そうとする構図になっていないことと鳥山さんはおっしゃいます。ヌジュームが男性と結婚するのをサポートしたのは本当に男性だけかというとそうではなく、ヌジュームの母も説き伏せてこようとするし、義理の母も同様です。現地の男性から女性を守るといったことではなく発展途上国と先進国の差、社会の格差の差が存在していていたからこそ伝統の担い手が女性であるという問題が起きている。伝統の犠牲になぜ女性がならなければいけなかったのか。イエメンの歴史的背景の中で独立を目指す中、押し付けられた権力関係があったと鳥山さんはおっしゃいます。また児童婚は合法的な人身売買であり、所得格差や人身売買と同等であるということも強調されました。

この作品の中にある大きな矛盾として、“知は光なり”と最後に繰り返し出てくるものの声を挙げた女の子は教育を受けていないことを指摘されました。自分がおかしいと思ったことに対して声を挙げることこそが知なのだとおっしゃいます。

そして、この作品を語る上で外せない“女の子”と言うワードについて。鳥山さんはずっとこのワードに引っかかりがあったものの、概念としての“女の子”を言い換えれば“弱者”を具現化したものとして考えると腑に落ちたとおっしゃいます。 普通に伝統が機能している時であれば、問題なく生きられるはずの女の子が貧困や戦争や社会的に特殊な危機の状態の中で最も弱い存在になってしまう。
“女の子”を“弱者”に置き換えると社会的弱者に社会変化の希望があるし、より多くの人と繋がる希望がある。弱者として声を上げることを恐れないでほしい。何が問題であるかを考えることを怠らない、また他の弱者が声をあげたときに敏感に察知できるそういう人として生きていきたいとおっしゃいます。

最後に、「弱者として生きませんか?」とトーク参加者たちに声をかけられた鳥山さん。
声を挙げることで社会が変わることもある。
決して遠い世界の話ではなく、私たちにも普遍的なテーマを抱えているイスラーム映画祭作品たち。
この他にも連日多様なトークを開催したイスラーム映画祭4。
続くレポートも必見です!

(まりこ)


2019.4.20
「モトプロ映画祭2019」開催しました!

現在第5期目を開催中の「池谷薫ドキュメンタリー塾」から生まれた映像制作サークル「元町プロダクション」。ドキュメンタリー塾は、講座終了後に池谷監督と参加者での懇親会を毎回開催しています。その懇親会で、「私も実は撮りたいと思っているものがあって…」と受講者のひとりが池谷さんに相談したことがきっかけで、「私も」「僕も」と撮りたい人が次々と現れ、それならサークルを立ち上げようと2018年2月に結成したのが元町プロダクション(=通称・モトプロ)です。

映像編集をすることはもちろん、カメラを持つことも初めてという本当の“素人”たちの映画づくりへの挑戦―。「素人の映画づくり」、それは「究極の自分探し」だと池谷監督は言います。ひと昔、ふた昔前であれば自分を表現する手段としてきっとペンを執ったであろう人たちが今はカメラを持ち、撮りたいと感じたテーマと向き合います。

何を撮りたいのか、どう撮りたいのか、そこからどんなことを見出したいのか。撮りたいテーマと向き合うことは、自分と向き合うことです。自分を晒け出し、自身の中心にあるものを受け止める覚悟が必要になりますが、それは撮り始めたときの想像をはるかに超えていたのでしょう。制作が大詰めになると、体調を崩すメンバーもちらほらと出てきました…。最も身近な題材である「家族」を撮ったメンバーは特にその傾向が強かったようですが、撮っているうちにそれまで見えてこなかった家族や自分の思いに気づいたりして、作品の方向性を大きく変えた人もいました。そのことがとても興味深く、「究極の自分探し」と言った池谷監督の言葉に改めて深く頷きました。

そして迎えた当日。徹夜でボロボロのメンバーもいる中でしたが、メンバーの友人知人をはじめ、モトプロや作品に興味を持ってくださった一般のお客さまも大勢駆けつけてくださり、立ち見も出る大盛況でした!この試みが多くの方を動かしたことに嬉しい気持ちでいっぱいです。

各作品上映ごとに監督を務めたメンバーの舞台挨拶も開催しました。制作の苦労や裏話などを話していただき、ときには池谷監督からの鋭いツッコミが入り、大盛り上がり。お客さまからは「目線を近く感じて、作品も深く心に入ってきた」などのご感想をいただきました。

残念ながら完成に至らず上映中止となった作品もあり、自閉症の妹を題材にしたセルフドキュメンタリー『ちづる』の赤崎正和監督にお越しいただき、空いた時間を使って池谷監督とトークもしていただきました。ドキュメンタリーを作る/作りたい人にはもちろん、観る人にもいろいろと考えさせてくれるお話でした。

モトプロはここがゴールではありません。これからも「撮りたい」人たちをサポートして作品を生み出していきます。今回は出品メンバーの中で病欠の人もいて、登壇したのが女性ばかりだったため、「男性ももっと参加を」と池谷さんは呼びかけます。少しでも興味を持たれた方は、ドキュメンタリーの裏側を知ることで、どのように制作の工夫がされているか、どのように鑑賞すれば良いかを教えてくれる「池谷薫ドキュメンタリー塾」に、まずはご参加ください!

(mirai)


2019.4.20
4/20(土)映画チア部主催「カメ止めスピンオフ『ハリウッド大作戦』関西最速!?上映会 〜はじめまして、わたしたち映画チア部です〜」を開催!曽我真臣さんを舞台挨拶にお招きしました!

学生に映画の面白さを伝えるべく結成された映画チア部。2018年春より大阪シネ・ヌーヴォに大阪支部、京都・出町座に京都支部が発足し、当館を中心に活動する神戸本部の3支部合同による初のイベントで「カメラを止めるな!」スピンオフ「ハリウッド大作戦!」の関西最速上映会を行いました!

「ハリウッド大作戦!」の上映後、「カメラを止めるな!」のTシャツや「ハリウッド大作戦!」のパーカーを着た”カメ止め感染者”のお客様が場内に溢れる熱気ムンムンの舞台上にまずは映画チア部3支部の代表者3名が上がりました。神戸、大阪、京都の各支部がどんな活動を行なっているか、自己紹介とともに報告させていただきました。

次に「カメラを止めるな!」「ハリウッド大作戦!」の出演者である曽我真臣さんにも舞台に上がっていただきトークがスタート!
「カメ止め」の時は出演シーンの二日前に出演が決まったという曽我さん。それも最初はエキストラとして参加する予定が、過去に上田組の作品に参加していた曽我さんが来てくれるなら、と「カメ止め!」の上田監督はセリフのあるテレビ局員役を曽我さんに用意したそうです。
「カメ止め!」ではほんの少ししか出番がありませんでしたが、「ハリウッド大作戦!」では目に見えて曽我さんの出演シーンもセリフも増えていました。「ハリウッド大作戦!」は6日間の撮影期間だったとのことですが、そのうち5日ほどは撮影に参加したと曽我さん。

司会の映画チア部・岡本さんから「ハリウッド大作戦!でやってみたかった役はありますか?」と質問が飛ぶと「テレビ局員役に愛着がある」という話も飛び出しました。

「カメ止め!」公開時は100日連続舞台挨拶を達成したり、「カメ止め!」出演者の中でも一番舞台に立ち続けた曽我さん。当館で去年2018年に「カメ止め!」を上映した時期にも何度も舞台に立っていただきました。そんな曽我さんにまた、この作品でお会いできて当館スタッフとしても嬉しかったです!映画チア部ありがとう!

この日は「ハリウッド大作戦!」は関西最速プレミア上映として1日だけ上映いたしましたが、当館では6/1〜6/7に1週間上映いたします!この日は都合が悪くて来れなかった、見たけどもう一回!という方も6月にお待ちしております!

(石田)


2019.4.18
「ENGLISH CAFE at 元町映画館レッスン8」開催!!

4/18(木)、映画を通して英語を学ぶ「ENGLISH CAFE」。第8弾となる今回は講師の田中さんが 「大好き」 とおっしゃる、ジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオ共演の『ギルバート・グレイプ』。「全部紹介したいフレーズばかり!」と語る田中さん。スラングの量も少なく、劇中の英語の約8割は中学校で学習するものばかりとのこと。

今回は田中さまのお気に入り映画ということで、シーンごとに作品紹介をしながらすすみました。
改めて文字起こしされたセリフをみると、いかに簡単な単語の組み合わせで会話が成り立っているかがわかります。ただ熟語などはやはり、単語と単語の組み合わせ。覚えなければ使えないので「単語力」があれば、さらに面白いものになると感じました。

in charge of、no big deal、be supposed to~など「あれ?聞いたことあるけど意味は…?」そんなフレーズの使い方を説明していただきました。特に今回は青年、少年たちのあどけない会話が飛び交います。実際に話すところを映画では確認できるので、参加者も本日学んだことを映画を観て復習していただきたいです。声に出して会話することを続けてもらいたいと感じました。

田中さんは最後に「特別なことが起こる映画じゃない。でもそれが良い」。本作を観たのは高校時代だったそうで、「大人になった今、この作品を観るとメッセージ性が違う」とおっしゃいました。

参加者の一人は「英語と映画が好きでこのイベントを知った、また好きな映画があれば参加したい」とおっしゃいました。

好きな映画で何かを好きなことを見つける、発見する。英語がより身近な存在になればと思います。
次回は6/20(木)に開催予定、お楽しみに!

(芋羊甘)


2019.4.16
『恋の豚』トークイベント開催!!

4/16(火)、ピンク映画をより楽しんでもらうために、老舗配給会社「大蔵映画」が生んだ「OP PICTURES+」。上映作品『恋の豚』の公開を記念し、トークイベントを開催しました。椅子なし、制限なしのトークイベント。さらには特別ゲストも乱入して…。

ゲストは本作のチラシビジュアルも担当したイラストレーターのケント・マエダヴィッチさん。お相手には関西を拠点に俳優として活躍する上野伸弥さん(本特集上映のファンということで映画には一切出演しておりません!!)。マエダヴィッチさんは「ピンク映画のイメージが今回で払拭された。ピンク映画と言えば『欲情~痴漢電車』などだと思っていた」とおっしゃいました。本作は通常のR-18指定作品とは別にR-15+verとなっており、エロ要素+重厚なストーリーです。

上野さんはピンク映画との出会いを語り「日活ロマンポルノが好き。名作が多い」とおっしゃいました。そして「学生時代に夜中にCS放送でやらしい映画をたまに観てました。ポール・バーホーベン監督の『ショーガール』を観たときは衝撃的だった」とおっしゃいました。上野さんの役者の原点を垣間見ました。

中盤はサプライズゲストとして本作の城定秀夫監督もテレビ電話で出演。お客様らとのQ&Aへ。「ぽっちゃりな女性を主人公にしたのはなぜか」という問いに「やりたかったけどできないネタだった。でもピンク映画だから挑戦できた」とおっしゃいました。「本作で意識したことは」という問いには「ピンク映画はあくまで男性がみるもの。誰が観るかは意識してました。少年漫画を女性が読むこともありますが、そう考えないと作品がブレるかな」とおっしゃいました。

最後に監督は「『恋の豚』で「第31回ピンク大賞」最優秀作品賞(R-18版タイトル)をもらえました。今年も1年に1本ピンク映画を撮りたい。今日はありがとうございました」と締めくくりました。

ピンク映画、制約の中では監督らの努力と技術、センスが画とタイトルに映し出されます。今後も大注目のこの特集上映。ピンク映画されどピンク映画。たまには映画の視野を乱したい…そう思う夜でした。

(芋羊甘)


2019.4.13
4/13(土) OP PICTURES+フェス2018「新橋探偵物語」舞台挨拶開催!

日本で最初のピンク映画を配給した大蔵映画が、ピンク映画をより多くの方に楽しんでいただけるように、従来のR18+作品とは別にR15+バージョンを製作し、エロティックな世界観はそのままに、老若男女問わず楽しめる作品を提供している「OP PICTURES+」。4年目となる元町映画館のOPフェス初日「新橋探偵物語」の上映に本作の音楽を担当している艶歌シャンソニエ家元ひと:みちゃんによる舞台挨拶を開催しました!

舞台挨拶は「新橋探偵物語」のテーマ曲とともにひと:みちゃんが登場!「今日初めてピンク映画を観た人?」というひと:みちゃんからの問いかけに客席から結構な人数の手が上がりました。舞台挨拶内でも話がありましたが、元町映画館でのOPフェスは4年目となりましたがこの日の「新橋探偵物語」が過去最多動員を記録!幸先の良い今年のOPフェス初日となりました。

次に出演者の長野こうへいさん、横山翔一監督とテレビ電話を繋ぎお客様からの質問に長野さん、横山監督が答えてくださいました。
長野さんは本作の出演にあたって8キロのダイエットをして撮影に臨んだそうです。続編を意識した終わり方については横山監督から「続編では主役の果梨がたくさん出てくるかもしれない」「(新橋探偵物語は)全9部作の中の4作目」などといった言葉が飛び出し、客席から大きな笑いが漏れていました。

最後にはサプライズゲストとしてこの日昼間に映画チア部の上映会チアシアター「温泉しかばね芸者」の鳴瀬聖人監督、辻凪子さんが乱入!お二人とも本作が大好きだということで、お二人にも本作の魅力を存分に語っていただきました。 舞台挨拶のラストはひと:みちゃん、鳴瀬監督、辻さんの3人と会場の皆さんで「新橋探偵物語」の主題歌を歌って終了!盛りだくさんの長丁場でしたがOPフェス神戸の初日を彩る素晴らしい一日になったのではないでしょうか!

「OP PICTURES+フェス 2018」は4/19(金)まで!当館スタッフがセレクトした作品を毎日日替わりで上映しております!

(石田)


2019.4.11
『Noise』鈴木宏侑さん舞台挨拶開催しました!

『Noise』公開6日目の4/11(木)、メインキャストのひとりである大橋健を演じた鈴木宏侑さんにお越しいただき、舞台挨拶を開催しました。鈴木さんは松本監督と同じく神戸のご出身です。

まずお会いして、“大橋健”と同じ顔なのに受ける印象がずいぶん違うことに驚きました。健は周囲によりどんどん居場所を奪われ追い詰められていくという役どころで、限界まで空気を入れた風船のような危うさを感じさせましたが、鈴木さんはとても優しげで柔和な印象です。

鈴木さんは、本作の撮影監督である岸健太朗さんのカメラアシスタントを務めていたときに松本監督と初めて会い、「いい顔してる。本作のオーディションに来てほしい」と言われ出演が決まったそうです。実はMOOSIC LAB 2018で上映された松本監督の『日本製造/メイド・イン・ジャパン』にも出演されています。

俳優を目指していたわけではなく、自分も映画制作をしながらいろんな現場にスタッフとして参加していた鈴木さん。『Noise』がまさか全国公開の作品になるとは思わず「手伝うよ~」という気持ちで参加したら全国公開となりビックリしたと話されます。

松本監督が登壇された際に、キャストが決まってからそれぞれのパーソナリティーやこれまでの体験を元に人物像を作り脚本を書いたと話されていました。ところが、鈴木さん演じる健については、秋葉原で配達員をしていたこともあるという松本監督自身の体験を反映したキャラクターになっています。

自分自身が投影された役ではないところに難しさはなかったのかとお聞きすると、もともと同じようにインディーズで映画制作をしている松本監督に共感するところが多かったので、すんなり受け入れられたと鈴木さん。また、自身にも健のような面が確かにあるとも話されました。

鈴木さんの作られる映画も観てみたいです。どんな世界を描かれるんでしょうか?お名前をいつか見つけたらぜひチェックしてみてください。鈴木さんの演じた健は本当に素晴らしかったので、俳優としても今後も映画に出演を続けてほしいです。

(mirai)


2019.4.13
4/13(土)第4回チアシアタ―『温泉しかばね芸者』開催!

学生にミニシアターの魅力を広めるために活動している「映画チア部」、その自主上映イベントとなる「チアシアター」の第4回『温泉しかばね芸者』を開催しました。

今回は朝・昼・夕と3回上映を敢行。ゲストには監督の鳴瀬聖人さん、主演の辻凪子さん、主題歌の作詞・作曲を担当したひとみ:ちゃんの3名を迎え、各回の終了後にはトークイベントとサイン会も行いました。

トークでは観客の皆さんとの距離を近づけるため、席を円に並べて行うことに。(おかげさまで『ホーリーマウンテン』の様な形に…。)
極寒だった撮影時の裏話やホラー映画監督からとられた登場人物の名前の由来など、驚きの情報の数々に観客の方も大盛り上がり。

また、2回目のトークイベント後ではお客様たっての希望で本作のテーマソングを全員で熱唱。ゲストも観客も関係なく会場が一体になった瞬間でした。
最終上映の直前には映画チア部の面々とキャスト自らが劇場前でチラシ配りを敢行。結果的に、その日で最も多くのお客様にご来場いただきました。トーク後にはサイン会も行われ、ゲストの方々は観客の皆様に感謝の気持ちを込めて、パンフレットの裏を埋め尽くすほどのサインを書いていました。

『温泉しかばね芸者』上映終了後には、本作に登場する長野こうへいさんの主演作品『新橋探偵物語』が上映され、今回のゲストだった3人もサプライズ登壇。ひとみ:ちゃんはビデオ電話で長野さんと横山監督(『新橋探偵物語』監督)をつなぎ、観客が大盛況のうちにイベントは終了しました。

キャストの皆さん、ほぼ1日という長丁場にはなりましたが、本当にありがとうございました!

(映画チア部 大矢)


2019.4.7
4/7(日)『ナディアの誓い』トークイベント開催!

2018年にノーベル平和賞を受賞した人権活動家ナディア・ムラドのドキュメンタリー映画『ナディアの誓い』
公開を記念してナディアの自伝「THE LAST GIRL イスラム国に囚われ、闘いを続ける女性の物語」を翻訳された吉井智津さんと、同書を出版された東洋館出版社編集部、大竹裕章さんをお迎えして映画上映後にトークイベントを開催しました。

トークの序盤ではナディア・ムラドさんの来歴について説明がありました。1993年にシリア北部のヤズィディ教徒(クルド人の一部が信じる民族宗教)のコミュニティ、コーチョ村にナディアは生まれました。2014年8月、民族紛争に起因する襲撃をイスラム国ISISがコーチョへ行います。成人男性と高齢の女性は虐殺され、ナディアを含む若い女性は性奴隷として拉致されました。拉致されて3ヶ月後、あるイスラム教徒の家族に助けられたナディアは国内の難民キャンプ、そして避難先のドイツへ逃れます。報道機関へ自身の体験を告白していく中で人権弁護士アマル・クルーニー(俳優ジョージ・クルーニーの妻)の庇護を受けます。アマルは「THE LAST GIRL」の序文を書いており、ナディアは友人であると言っています。2018年10月「戦場や紛争地域において兵器として用いられる戦時性暴力を終結させるための努力に対して」ノーベル平和賞がナディアへ贈られました。

ゲストお二人のトークはナディアの自伝「THE LAST GIRL」を中心に展開されました。

吉井さんは翻訳する上で特に配慮されたことを話されました。ナディアを取り巻く複雑な事情について知らなかったので資料を集めて調査しました。原書の使用言語は英語です。これはナディアがシリア語で話した内容を聞き手が英語に訳したものです。ですから高校生でも読める簡単な英語です。しかし起こっている出来事が特殊すぎてその辺りを汲んで訳すのが難しかったです。

出版社編集部の大竹さんは刊行の経緯を話されました。ナディアがノーベル平和賞を受賞して1ヶ月後に出版されましたが、受賞が決まってから急いで出版した訳ではないです。 2016年にエージェントから30ページの概要をもらって読んだ時に出版すべきだと思いました。 2015年にはシリアで日本人が拘束された人質事件がありました。しかしイスラム国で何が起きているかを扱う書籍が少なくなってきていました。

映画の終わりの方で書籍「THE LAST GIRL」にサインをしているナディアが映されます。題名に込めた思いは、こういう体験をする女性は私を最後としたい、です。

また映画の副題「on her shoulders」には彼女が負った両肩の重荷を他の人々が少しでも肩代わりできるはずだという思いがあります。

映画『ナディアの誓い』は元町映画館で連日10:30から上映しています。上映期間中は書籍「THE LAST GIRL」を受付で販売しています。

皆さまのご来場をお待ちしております!

(高橋)


2019.4.6
『YUKIGUNI』公開記念「雪国」が飲めるカクテルパーティー、監督×バーテンダーによるトークイベント同時開催しました!

今年誕生から60年を迎えるスタンダードカクテル「雪国」。このカクテルの誕生秘話と、創作者の井山計一さんの半生を描いたドキュメンタリー映画『YUKIGUNI』。公開記念を記念して「雪国」が飲めるカクテルパーティーと渡辺智史監督とバーテンダーの森崎和哉さんによるトークイベントを開催しました!

初日は満席立ち見で大盛況でした!渡辺智史監督の舞台挨拶のあと、みなさんお待ちかねのカクテルパーティーが2階イベントスペースで開催です。花隈の名店バー・サヴォイ・オマージュのオーナー・バーテンダーの森崎さんは今回のイベントの為に3月中旬、酒田のケルンへ行き、井山さんに会って来られました。井山さんオリジナルのレシピに森崎さんの解釈を少し加え、雪国を作っていただきました。おかげさまで用意した杯数全て売り切れました!みなさん味わいながら雪国を楽しんでおられました。

映画にも出演された大阪北新地のバーUKの荒川さんも急遽参加されました!成田一徹さんと親しい荒川さんのブログを渡辺監督が発見し、お店に出向かれて出演を依頼したそうです。荒川さんは固辞されていましたが渡辺監督に根負けし、出演を承諾されました。荒川さんはブログの中でジャズとスタンダード・カクテルについて書かれています。私たちがよく聞くジャズは1960年以前のものが多いのですが、普段、バーで飲むカクテルもその時代に生まれたものが多いそうです。時代を越えて愛されるものには何か共通するものがあるのではないかと荒川さん。
渡辺監督は、荒川さんに会いに行き「BARは人なり」という成田一徹さんの言葉に出会いました。どういった形の映画にしようか悩んでいたところでしたが、その言葉から映画が形になったそうです!

渡辺監督から「バーテンダーの哲学とは」という質問に、森崎さんは「思いを込めて作ったものをお客様に伝える事が大事。お店に来られたら帰りには元気になってもらうように。寄り添うだけでなく少しでも笑顔になってもらう」と答えられると、客席から「なります!」と声があがりました。荒川さんからも「腕も立つし口も達者なバーテンダーは少ないが森崎さんはその一人」と。

荒川さんが成田一徹さんの切り絵を見つつとしみじみと話します。
会場に飾った成田さんの切り絵は「ウイスキー・ボイス」という業界向けの雑誌の連載に作られた作品の一つで、成田さんはその連載中に亡くなられました。最後の取材に荒川さんも同行されたのですが、そのお店がサヴォイ・オマージュだったそうです。残念ながらその後に亡くなられ絵になる事がなかったのですが、「成田さんの切り絵と森崎さんがここにいて、私もいることに不思議な縁を感じ、この映画に感謝します」と献杯されました。

お客様からバーに行った事がない初心者はどうやって入ったらいいかという質問に、森崎さんは「バーは扉で日常と非日常をわける空間ですが、入ったらリラックスできるようにバーテンダーはお待ちしています。気軽にお越しください」と優しく答えられました。ぜひ、みなさんもバーに足を運んでみてください。

「YUKIGUNI」は4/19(金)までの上映です!期間中、成田一徹さんによる切り絵を1階受付に展示しています。
映画の後は、当館から徒歩5分のサヴォイ・オマージュで雪国をお楽しみください。

(和田)

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