イベントレポート


2018.10.28
『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』親子向け上映会開催!

10/28(日)、世間がハロウィン一色に染まる1日。当館で毎月開催している「ENGLSIH CAFE」主催の「Kobe Family Labo」さんご協力で親子一緒に楽しめる『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』親子向け上映会を開催しました。

この上映会ですが映画鑑賞以外にも映画の背景を知る解説があります。ハロウィンの時期ということもあり上映前には講師の田中亜紀さんによる「ハロウィン文化」の解説がありました。会場に用意したキッズスペースには子どもたちがズラりと座り、田中さんが質問すると子どもたちは一斉に「ハイッッ!!」と手を挙げて答えていました。本作は北欧アイルランドの神話がもとになっていることもあり、ヨーロッパのハロウィンについて解説がありました。興味深そうに写真を見つめる子供たちの姿が印象的でした。「もともとハロウィンはカボチャではなく、大きなかぶをくり抜いて使用していた」とお話しすると会場からは大人のお客様も含めて感心の声があがりました。

先ほどまで元気だった子どもたちも一転、映画の上映中は食い入るように映像を観ていました。子どもたちのために設けたキッズスペースではみんなとてもくつろいでいるようでした。赤ちゃんや未就学児のお子様はぐずったりもしましたが、親御さんもお子様をあやしながらご覧になっていました。

上映後のお子様を見ると、眠くなりながらも映画を一生懸命観ようとしたのか、目をこすったり、伸びをしたりと反応も様々。ある参加者に映画のお話をきくと「子ども向け作品だと思っていたが大人でも十分に楽しめた。思い出すと心がキュッとなる」とおっしゃいました。

帰りには魔女のコスチュームに身を包んだ田中さんから来場者にお菓子のプレゼント。これには子どもたちも喜んでいました。

今回は「親子で一緒に楽しめる映画を」ということで実施しました。映画館であまり観ることのないアニメーション映画にお子さまはどのような感想を持たれたのでしょうか。この上映会を通して、映画の面白さだけでなく、親子一緒に世界のいろいろなものに触れて欲しいなと思いました。

上映会にご協力いただいた「Kobe Family Labo」「一般社団法人パートナーズ」のみなさま本当にありがとうございました。この場を借りてお礼を申し上げます。当館では今後も親子で楽しめるイベントを実施予定。お楽しみに!

(芋羊甘)


2018.10.18
「ENGLISH CAFE at 元町映画館 レッスン5」開催!!

10/18(木)、「映画」×「英語」を組み合わせ、英語を楽しく学ぶ「ENGLISH CAFE」。5回目となる今回は当館で上映していた『フェリーニに恋して』を題材に開催しました。

今回もキッズスペースにはお子様の姿が。このイベントは小さいお子様がいても、安心して学べるようにキッズスペースを設けています。

映画の内容はイタリアの映画監督、フェデリコ・フェリーニの『道』を観て感動した少女が、フェリーニを探して成長していくというもの。レッスンでは副詞(Adverbs)を中心にすすみました。

このレッスンの良いところは映画を観ていれば、映画のシーンを思い出しながら英語を話すこともできます。映画をご覧になっていなくても、レッスンを聴けばその映画を観たくなるという面白さもあります。今回は主人公のルーシーと母親のクレアの会話を中心に日常会話も紹介しました。

「映画のセリフ」と言っても難しい言葉は特に使っていません。中学英語で十分使えるものが多いです。講師の田中さんは留学経験もあるので発音もとても聞き取りやすく、丁寧です。レッスンの最後に田中さんはこうおっしゃいました。「英語のインプットは誰でもできます。大事なのはアウトプット。持っている英語の知識を自分から話すのが大切」とおっしゃいました。イベント終了後には参加者から「どういう教材を使用すれば良いですか」という質問に丁寧に答えている姿も印象的でした。参加者と講師の距離が近いのもこのイベントの魅力です。

次回は12/20(木)を予定しています。お題映画はクリスマス前に見たくなるあの映画。お楽しみに!

(芋羊甘)


2018.10.27
『ジェイン・ジェイコブズ:ニューヨーク都市計画革命』スペシャルトーク開催しました!

1961年に「アメリカ大都市の死と生」を出版し、近代都市計画への痛烈な批判とまったく新しい都市論を展開したNYのダウンタウンに住む主婦、ジェイン・ジェイコブズ。そんなジェイコブズに迫った初の映画『ジェイン・ジェイコブズ:ニューヨーク都市計画革命』の公開を記念して、スペシャルトークを開催しました!

トークは「ジェイコブズからリバブルシティへ―21世紀の都市革命とは」と題し、槻橋修さん(建築家・神戸大学大学院准教授)、村上豪英さん(神戸モトマチ大学代表/アーバンピクニック事務局長)にお話しいただきました。

槻橋さん「『アメリカ大都市の死と生』は大学で建築を学んでいると近代建築の終わりを象徴する本として必ず読めと言われていた必読書。ジェイコブズの映画が一般の方の興味を引くようになったのは驚き」

村上さん「街に対する筋の通った見方を探していた時に当たったポートランド、その街づくりの背景にはジェイコブズから影響を受けた人たちがいた。ジェイコブズの著作を何度も読み、グリニッジ・ビレッジなど訪れた。ジェイコブズとモーゼスとの二極化を描き、入門編としてわかりやすい映画」

今、ポートランド、コペンハーゲン、メルボルンなどジェイコブズのフォロワーが作っていった(再生した)街が受け入れられ人気が出ています。
ヤン・ゲールやロブ・アダムスの話からモーゼスとジェイコブズの視点の違い、これからの街づくりとは?と静かに熱く盛り上がっていきました。

槻橋さんは「音楽を楽譜にするに見えないものを見えるようにする。終わらない演劇のような都市の変化をどうやって書くか、見る方法があるかを探ることが我々の世代か次の世代が課題にすること」とおっしゃられていました。

「アーティスト、クリエイティブな人が集まれば素敵な街になるという動きに不安はあるが、信じたい。街を良くしたい人は間違いなく増えているので、みんなの共通の関心ごとをまとめられるメディアが生まれたら」と村上さん。

字数は尽きましたがトークはまだまだ続きました!

ニューヨークに関連する映画が来年2本続きます。
様々な角度からアメリカを見つめるフレデリック・ワイズマンの新作ドキュメンタリー、『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』が新開地の神戸アートビレッジセンターで上映予定です。
また、バスキアが注目を集める前の1970~80年代ニューヨークの社会やアートにスポットを当てた『バスキア、10代最後のとき』は当館で上映予定です。お楽しみに!

『ジェイン・ジェイコブズ:ニューヨーク都市計画革命』は11/9(金)までの上映です。三宮などの再整備が進む神戸の街づくりを考えるためにも皆さんに観ていただければと思います。

(和田)


2018.10.30
第3期「池谷薫ドキュメンタリー塾」後期の第三回目を開催しました!

映画監督・池谷薫さんから直接ドキュメンタリーについて学ぶ「池谷薫ドキュメンタリー塾」。後期三回目の授業では前回鑑賞した『先祖になる』を、宣言通り徹底解説していただきました。また今期からは質疑応答の時間を厚めにとるようになりましたが、元町プロダクションなどで映像を撮り始めた受講者が増えてきたこともあり、多くの質問が飛び交う熱い二時間となりました。

 まずなんといっても『先祖になる』では主人公・佐藤直志さんをはじめ強烈な個性をもった人々が印象深いですが、それらをカメラに収める上で、いかに撮影以外の時間を共有できるかが一つのポイントだそうです。震災直後の陸前高田が舞台にしながら、思わず笑ってしまう場面の多い今作。中でも印象の強い“『ローマの休日』”のシーンも、撮影外の時間で聞いた話を、改めてカメラの前で質問を入れることで捉えたシーンだそうです。また佐藤さんとある老人が町内会で意見対立する場面がありますが、そもそもこの場面が使えたのも、池谷さんが何度も現地に足を運ぶことで周囲の人々とも関係性ができていたからこそであったようです。

今作を作る上で池谷さんには「悲惨なだけの話にはしたくない」「被災地で上映できる映画を」という思いがあり、本来ドキュメンタリーは敵をおくと作りやすいそうですが、後々の人間関係など様々なことを考慮してこの映画は敵をつくらずに作ろうと決めたそうです。そのため佐藤さんを非難する人々の映像をすべてボツにする一方で、反対の立場を奥さんに集約したそうです。それでも湿っぽい話になっても最後は豪快に笑ってくれるチャーミングさや奥さんの言葉選びのセンスによって、最後までユーモア溢れる映画になったようです。また『先祖になる』では笑いだけでなく、「もらいぐせがつく」をはじめドキッとするような言葉が出てきます。ドキュメンタリーでは台本がないため、時折居心地の悪いような言葉がでてくるそうですが、それも池谷さんにいわせるとドキュメンタリーの魅力でもあり、登場人物のキャラクターが浮き出るものだともおっしゃります。『先祖になる』はこういった強烈な個性の人々とそれらを活かす慧眼をもった池谷さんとが合わさってできた一本だったようです。

さて次回は池谷さんのTV時代の作品である『福建発ニューヨーク行き』。タイトルからもうすでに池谷さんらしくて楽しみですね!

ドキュメンタリー塾の予約・詳細はこちら!→

(酒見)


2018.10.23
『36.8℃ サンジュウロクドハチブ』安田真奈監督&高田知佳さん舞台挨拶、向田優さんによる似顔絵プレゼント企画開催しました!

加古川を舞台に美味しいものたっぷりで贈る青春映画『36.8℃ サンジュウロクドハチブ』。初秋に続き公開2週目の10/20(土)に、安田真奈監督とプロデューサーの高田知佳さんの舞台挨拶を開催しました。本作の助監督を務めた向田優さんにもお越しいただき、来場者の中から1名さまに、主人公・若菜と親友の実果&歩結の3人娘とともにイラスト化した似顔絵をプレゼントというスペシャル企画!

向田さんは、石井岳龍監督の『ソレダケ that's it』などでも絵コンテやコミック作画を手がけたアーティスト。映画制作に携わるかたわら絵の仕事もされており、オリジナル画集も出されています。『ソレダケ』のパンクな炸裂系イラストから『36.8℃』の可愛らしい似顔絵まで、表現の幅広さに驚きです!気になる方は向田さんのTwitterをチェックしてみてください!→

安田監督とのジャンケン大会を勝ち抜き似顔絵プレゼントに選ばれたたのは、映画の舞台となった加古川からご夫婦でお越しくださったお客さま。舞台挨拶中の10数分間という時間制限の中、向田さんはステージ上で黙々と筆を進めます。そんな中、安田監督と高田さんはといえば、向田さんを横に映画制作のエピソードなどを楽しくお話ししてくれます。シュールというか、なんというか、今まで見たことのない光景…。

加古川の人に加古川の魅力を聞くと「神戸みたいに観光資源もないし、姫路みたいに世界遺産もないし…」と遠慮がちなのでそういった気質を主人公・若菜に反映した安田監督。「でも、一緒に現場にいると実はすごく頼りになるんですよね」と高田さん。3人娘のたまり場である屋上に小道具や機材類を運び込むのは大変だったのですが、消防署などから屈強な男性たちが集まってくれたとのエピソードをご紹介いただきました。

さらにこの日はもうひとつプレゼントが。表紙に3人娘が登場した加古川市の広報誌に直筆サインを入れたものをまたまたジャンケン大会で3名の方にプレゼントしました。そろそろ舞台挨拶の時間も終了…というところで「できました!」と向田さん。素敵なイラストが完成し、ご本人にも喜んでいただけました。

近いようでいて、意外と行ったことがない方も多い加古川。ことさらに観光地アピールをしていない、“素顔の”加古川の魅力が映画には詰まっています。映画を気に入ってくださったら、ぜひ加古川にも遊びに行ってくださいね。

(mirai)


2018.10.17
映画『ワンダーランド北朝鮮』公開記念、トークイベントを開催いたしました

初の北朝鮮政府公認で現地の様子をカメラに収めたドキュメンタリー映画『ワンダーランド北朝鮮』の公開を記念して、18回にもわたる訪朝経験がおありの立命館大学国際関係学部教授中戸祐夫先生をお招きし、公開二週目の10/14(日)にトークイベントを開催しました。当日映画をご鑑賞いただいた方の多くに参加いただき、内2名は北朝鮮への渡航経験があり、更に1名の方はルーツを北朝鮮にもち生活経験もあるということで、そういった体験談も挟みつつのトークとなりました。

まずトーク冒頭では、ご自身の渡航経験で目にしたものと、映画に写しだされたものがかなり近い感覚であるとお話いただきました。映画内にでてくる学生達の「お国の為に」という感覚と明確な目標をもった学生の気質についても、現地学生との交流の際に体感したそうです。

また、北朝鮮という国を理解する上で重要な「チュチェ思想」をキリスト教会との類似性をあげつつ解説いただきました。実際にチュチェ思想はキリスト教神学を下地に作っているという言質もあるようで、自己批判性、音楽・踊りの活用、全体主義・集団主義的、聖書のような位置付けの書物などなど大変共通性があり、これらを踏まえて映画を、また北朝鮮のことをみると大変理解が深まるのではないでしょうか。

 最後にトークタイトルである「見る人々、見られる人々」についてのお話へ。『ワンダーランド北朝鮮』というタイトルがうまい日本語版タイトルだという中戸さん。実際に「不思議の国」という言葉があう国ではあるそうです。その一方で例えば日本を「先進国でありながら政治に不安があり、大量の貧困民を抱え、異常な数の自殺者が出ている」という切り取り方をすることもできる。我々が「見る人」になるときに、対象への知識や自分の持つ考え方といった「レンズ」を通してものをみており、つまり我々がもつレンズによってものの見え方は変わってくるというお話をいただきました。そういった意味では特に北朝鮮のような国は、背景知識の有無や、それを知った上でも判断のわかれる国で、まさにワンダーランドといえるようです。映画の見方のみならず、広くあらゆるものの見方に通じるお話をいただきました。中戸先生ありがとうございました。

(酒見)


2018.10.17
10/14(日)「飢えたライオン」舞台挨拶を開催しました!

前日の初日舞台挨拶に引き続き、上映2日目のこの日は緒方貴臣監督、そして出演の飛松五男さんによる舞台挨拶を開催しました。
飛松五男さんは兵庫県警OBで現在はワイドショーやトーク番組でコメンテーターとして活躍されています。劇中では短い時間の登場ですが「この人、テレビで見たことある!」となった方もいらっしゃったのではないでしょうか。東京での公開初日を迎えて1ヶ月ほど経ちますが、飛松さんが本作「飢えたライオンの」舞台挨拶に来られるのはこの日が初めて、ということでお客様にとって珍しいお話が聞けるレアな舞台挨拶になったのではないかと思います!

映画に出演されるのは本作が初めての飛松さん。どういった経緯で出演されることになったのかというと、本作に警察監修として参加されている津田哲也さんが共通の知人で、実際にコメンテーターとしても活躍されてる飛松さんを紹介してくださったとのこと。

そんな飛松さんが出演されている劇中のニュースのシーンに関しては、緒方監督は本作の脚本を作る段階から実際のニュース番組やワイドショーを録画し、取り入れることができそうだと思ったものに関しては文字起こしをしてから脚本に入れられたそうです。その中でもある事件の過剰な報道に対して違和感を覚られたそうで、そういった違和感がこのシーンを作る元になったようです。

劇中の飛松さんのコメントは緒方監督が考えられたセリフですが、実際コメンテーターとしてメディアで自分の言葉を発していらっしゃる飛松さんですので、あらかじめ決められた言葉を話す、というのは今までにない経験で撮影ではテイクを重ねてしまったそうです(そんな風に撮られたこのシーンを撮り終えて本作の撮影がクランクアップしたという裏話も!)

監督のおっしゃったようにモヤモヤとした気持ちが残る作品ですが、家に帰るまでの間に映画のことを反芻しながら、映画のことを考えながら帰路についていただきたい、そんな作品となっております。「飢えたライオン」は10/19(金)までの上映です!

(石田)


2018.10.17
10/14(日)「36.8℃」舞台挨拶を開催しました!

公開2日目のこの日も安田真奈監督、そして出演の平井亜門さんによる舞台挨拶を開催いたしました。三重県出身の平井さんは、撮影で加古川を訪れて「三重と加古川は似ている」と感じられたそうで、「三重では泥のような青春時代を過ごしました!」と序盤から平井亜門節(?)が炸裂する和やかな舞台挨拶となりました!

安田監督から本作について「3月に企画が立ち上がって、撮影を行なったのは8月」とかなりスピーディーに映画の制作が進んでいったとのお話があり、「36.8℃」という”微熱”なタイトルに反して、真夏の灼熱な気候の中での撮影、その中でも平井さんの撮影の参加は一日のみ(!)、主演の堀田真由さんとは撮影の合間にすれ違う程度でほぼ会っていないそうです。
映画の制作段階で、安田監督が加古川市の役所の方々とお会いした時に“とても遠慮がち”な印象を受けたそうで、その印象が今回堀田真由さんが演じた若菜という人物の性格に反映されているとのこと。

男性ファッション誌Smartの専属モデルでありながら、CMなどにも多数出演、そして”シンガーソングライター的活動”(平井さん本人談)も行ってる多彩な平井さん。撮影期間中には加古川の名産である”かつめし”をよく食べたそうで、そのかつめしの歌、そして”靴下”にちなんで五本指靴下の歌を作られたとのお話も飛び出しました。個人的にすごく聴いてみたいので、聴ける機会が来ることを心待ちにしております!

加古川市民の方を対象に大体的なオーディションも行い、総勢100人ほどの加古川市の方が出演されている本作。若菜(堀田真由さん)の弟役の男の子も加古川市民の子だという話には驚きました。そうしてスタッフ、キャスト、そして加古川市民のみんなで作り上げられた本作「36.8℃」。加古川市民のお客様はもちろん、それ以外の方にも、加古川のことをまた一歩近くに感じられる素敵なご当地映画となっております。高校生たちのみずみずしい日常の中にふと映り込む豊かな食を織り交ぜて描いた「36.8℃」は10/26(金)までの上映です!!

(石田)


2018.10.17
加古川市を舞台に描く“おいしい”青春映画『36.8℃ サンジュウロクドハチブ』安田真奈監督舞台挨拶、「KAKOGAWA収穫市」開催!

何かと遠慮しがちな17歳の女子高生・若菜がさまざまな悩みにぶつかりながら前に進む姿を、加古川の街を舞台に豊かな食を交えて描く青春映画『36.8℃ サンジュウロクドハチブ』。神戸での公開を記念して、安田真奈監督の舞台挨拶、そして加古川の美味しいものを集めた「KAKOGAWA収穫市」を開催しました!

本作は安田監督11年ぶりの監督・脚本作です。前作2006年『幸福のスイッチ』(沢田研二さん・上野樹里さん共演)後、育児のため脚本仕事だけをされていたそうです。
2017年3月にプロデューサーから連絡があり、4〜5月で脚本を書き、6〜7月に演技ワークショップや市民オーディション、8月に撮影され11月には公開と急ピッチで進んでいきました。
タイトルのように青春の微熱具合をナチュラルに描き、加古川の風景を良い感じに織り込めたら、と安田監督。
よくあるご当地映画は現地の方が関わるのはロケの数日間、エキストラの参加だけが多いのですが、本作は企画段階から加古川の方達に参加していただきました。
安田監督が加古川の方に、加古川の魅力を訊いてみると「神戸ほど観光資源もないし、姫路みたいに世界遺産ないし…」と遠慮しはる方が多く、そこからも主人公・若菜のキャラのヒントを得ました。
主人公らの溜まり場をどこにしようか考えた時、加古川の風通しの良さ、カラッとした市民性から屋上にしよう!とピンときたそうです。

加古川の魅力がいっぱい詰まった本作を是非劇場のスクリーンでご覧ください! 二階のイベントスペースでは「KAKOGAWA収穫市」を開催しました!八幡営農組合さんによる加古川パスタ、ナポリタンソース、黒豆コロッケ、半生そば、ミニシフォンケーキなど加古川の美味しいものをたくさんお持ちいただきました!

元町映画館ウラにあるCafe Cru.(カフェクリュ)さんとタイアップ中です。加古川の特産であるイチジクを使ったスイーツ2種と、映画に登場するドリンクをイメージしたフルーツソーダを上映期間中タイアップメニューとして出していただきます。ぜひ映画と合わせてお楽しみください。

(和田)


2018.10.17
2018. 10/13 (土)『飢えたライオン』初日舞台挨拶を開催しました!

未成年への淫行容疑で連行された教師と、その相手と噂された女子高生。フェイクニュースや過熱する報道など、映像の持つ“加虐性”を通して私たちの内側に潜む「邪悪さ」をあぶり出す問題作『飢えたライオン』。本作の公開を記念して、緒方貴臣監督と主演・杉本瞳役の松林うららさんにご登壇いただきました。

観ていただいた方なら、わかっていただけると思うのですが、被写体と距離を置いた撮影やシーン転換に挟み込まれる黒みが目立つ本作。それは緒方監督がこの作品をただの悲しい物語としてではなく、彼女の周りを取り巻く人たちの中に自分を見つけて欲しいとの思いから、極力観客に瞳へ感情移入をさせないため取り入れた工夫だとおっしゃいます。

連行される担任の先生に携帯のカメラをいち早く向ける加害者的な側面も、最終的に追い詰められ自殺してしまう被害者的な側面も持ち合わせた瞳を演じた松林さんは「私も瞳と一緒で、そういう事件があったりしたら自分でネットで調べたりとかもするので。瞳を演じて、自分自身も加害者にも被害者にもなり得てしまう、この現代っていうものがすごく恐ろしいなと思いました」とおっしゃいます。

またラストのあっと言わせられる仕掛け(詳細については本作をご覧ください)について、お客さまからも質問が。それについて緒方監督は、「この作品には色々な種類の映像が出てきて、そのどれもに作り手の意図・企画がある。だからこの作品自体も鵜呑みにしないでという意味も含めてこのラストにしました。人によって様々な解釈があっていいので色々と考えてみてほしいなと思います」とおっしゃいます。

最後に松本さんは「本当に後味の悪い映画だと思うんですけど、あえてこういう映画を見ることにも意味があって。この『飢えたライオン』を見た後に、きっと日常の中にも『飢えたライオン』で見たシーンと同じシーンがあると思うので、そうした時に思い出していただけたら嬉しいなと思います。本作もSNSを取り扱った作品ですが、SNSなどでも拡散していただけると嬉しいなと思いますし、私のことも覚えていただけたらなと思います」とご挨拶を。
緒方監督は「先ほど、ラストの解釈について質問もありましたけど、普通の物語を語るのをなるべく避けたような作りをしています。なかなか解釈の難しいところもあると思うんですけど、僕はそれが現実だと思っていて。現実って物語じゃないので。いろんな事実の積み重ねで。結局物語にしたって人間が作り出したものなので、ゆっくり考えて咀嚼していただければ、自分の答えっていうものがきっと出てくると思います。モヤモヤが残ると思いますが、ちょっと帰りの電車の中とかでもちょっと考えていただければと思います」と締めくくられました。

10/19(金)まで連日20:40からの上映です。
一筋縄では答えの見つからない本作。今一度、自分の目でお確かめください。

(まりこ)


2018.10.17
『いつも月夜に米の飯』公開記念・加藤綾佳監督トークイベント「ごはんと映画の夜」開催しました!

新潟県を舞台に〈恋愛〉と〈家族〉と〈ごはん〉をテーマにした青春映画『いつも月夜に米の飯』初日の10/13(土)、加藤綾佳監督のトークイベント「ごはんと映画の夜」を開催しました。

「ごはん」が映画のテーマのひとつでもあることから、調理師免許を持つ加藤監督みずから参加者に【おにぎり&しょうがの佃煮】を振る舞うというスペシャル企画(なぜこのメニューなのかは映画をご覧ください)!前夜にご自宅で仕込んだ佃煮と新潟のお米とご実家の自家製梅干しを抱えた加藤監督は、劇場に到着するや米を炊き、おにぎりを作り、一人分ずつパックに詰め…と八面六臂の働きでした。食べ物ゆえスタッフもうかつに手伝えず、テキパキと立ち働く加藤監督をただ見守るのみ…。

そしておにぎり片手に、和やかな雰囲気でトークは始まりました。冒頭で「〈恋愛〉と〈家族〉と〈ごはん〉をテーマにした青春映画」と説明を入れましたが、実は観ると「えっ、そういう映画なの?!」と思ってしまうこと請け合い。「宣伝でミスリードし、観て驚いてほしい」という加藤監督の意図的な仕掛けでした。「ただ綺麗なご当地映画なんて作る気サラサラないですよ」と言い切った加藤監督、さすがです!!

前作の『おんなのこきらい』も今作も、主役の女の子は普通よりも強い感情の表出を見せます。「加藤監督の映画を観たことで、自分はそういうタイプじゃないのに同じ感情を抱えていることに気づいてしまった」とトークの進行を務めたスタッフ石田。加藤監督も自身は強く言えないタイプで、主人公に肩代わりしてもらっている部分があると話します。「それに、ジェットコースターの振れ幅が大きい方が映画として面白い」と加藤監督。 さらには加藤監督の描く男性についても石田から言及が。『おんなのこきらい』も今作も「魅力的だけどとことんダメなところがある人ばかり」。映画を観た女性からは「ムカつく」とか「あの人はダメでしょ」とかはたまた「素敵♡」というのも含め、実にさまざまな意見が出るそうです。ところが加藤監督は「めちゃくちゃカッコいい人としてアサダを描いてます。ムカつくと言われても全然わからなくて」とまさかのコメント。「自分に男を見る目がないってことだけはわかりました」と会場を笑わせました。

主役の千代里を演じた山田愛奈さんはほぼ演技経験なしで感情の振れ幅が大きい千代里役に挑みました。ほとんど順撮りだったので、映画の中でどんどん顔つきが変わっていきます。そして千代里の子ども時代を演じた藤原芹さんも会場に来てくれました。大きくなったら本当に山田愛奈さんになりそうな美少女!!怖い顔をしなければいけないのに共演者が面白くて笑っちゃうので大変だったとお話ししてくれました。

食べることが大好きだという加藤監督は本作に「1回1回の食事を大事に思ってほしい」という願いを込めています。決して一筋縄ではいかない映画ですが、ぜひ身近な人と一緒に観ていろいろ話してほしい作品です。

(mirai)


2018.10.17
第3期「池谷薫ドキュメンタリー塾」後期の第二回目を開催しました!

ドキュメンタリーの第一線で活躍を続ける池谷薫さんから直接ドキュメンタリーについて学ぶ「池谷薫ドキュメンタリー塾」。10/11(木)の講義模様をレポートいたします。

後期二回目の授業となりました今回は、池谷さんの代表作の一つである『先祖になる』を鑑賞しました。東日本大震災によって家と長男を失った佐藤直志さんが、自らの手で同じ場所に家を建て直す様を追ったドキュメンタリー映画。今回は本編の鑑賞が中心で簡単な背景の説明のみに留まりましたが、次回10/18(木)では二時間たっぷりと余すことなく自らの手の内を暴いていただきます。

簡単な説明といいつつも出てくる出てくる裏話。これまで演出するかしないかは対象によって変えるといいつつも、『蟻の兵隊』をはじめ、どんどん対象に“仕掛けて”いた印象があった池谷さん。しかし佐藤さんへはついていくので必死だったそうです。夏には朝4時半に起きると佐藤さんと共に起床し、ストーブを囲みながら佐藤さんの「今日は何を見せてやろうか」という言葉から毎日すごしていたそうです。

運命的ともいわれる佐藤さんと池谷さんの出会いは、池谷さんが震災1カ月後の4月に東京を出てから五日目のことだったそうです。池谷さんの中で出会いの予感はあったそうで、こういう大変な、人間力の試される状況だからこそとてつもない人に出会うかもしれないと思っていたそうです。「悲惨な被災者」としてではなく、一きこりとして佐藤直志を撮って欲しいという佐藤さん。またその思いを感じつつ、非常下でも周囲に笑いの絶えない佐藤さんを撮りたいと思った池谷さんのとの二人の邂逅によってできた一本だったようです。

さて次週は、いよいよ本編を細かく振り返りながら、編集・撮影の意図から、現場での人付き合いまで徹底的に解説いただきます。全カットの撮影時の状況や映像内の配置の意図をすべて説明できると豪語する池谷さん。毎回その言葉に二言はありません。徹底的に語っていただきましょう!

作者自ら暴露しまくるドキュメンタリー塾、予約・詳細はこちら!→

(酒見)


2018.10.13
10/6(土)『Shunji あるヘアデザイナーの物語』初日舞台挨拶!

神戸出身のヘアデザイナーでニューヨークで修行活動し後年アジア、シンガポールを拠点に活躍した松尾俊二さんのドキュメンタリー『Shunji』
公開を記念して10/6(土)初日に舞台挨拶を行いました。

登壇されたのは、田中幸夫監督、俊二さんのお姉様二人(ショウコさんとケイコさん)、お仕事を一緒にされていた高田裕さん、中原晴美さん、でした。

田中監督「俊二さんに無理やり頼まれた監督の田中です。1周忌(昨年10/9命日)に上映されて俊二さんも喜んでいると思います。映画の出来不出来は別にして喜んで頂いているのではと思います。(隣のお姉様を紹介しながら、監督の右二つ隣の)大っきいお姉さんのショウコさんと(その左)ケイコさんです」

ショウコさん「今日はどうもありがとうございました。これからも俊二のことを忘れないでいてくださるととても嬉しく思います。本当にありがとうございました。」

ケイコさんは、映画をご覧になった直後で感極まって言葉になりませんでした。

高田さん「映画の中では亡くなったけど俊二は今でも心の中に一緒にいるような感じはします。僕は宗教心とかあまりない人間なんですけど、ずっと介護していて彼は苦しいとかを周りに見せなかった、向こう行ったらまた一緒に楽しい時間を過ごせるかなと。そういう感じはいつもあります。彼が残したMakeover Majic(高齢者のためのファッションショー)がどういう風に発展していくかを見守ることしかできない。みんなを幸せにして行きたいという彼の気持ちがずっと続いていく。今度1周忌にシンガポールでMakeover Majicのショーがあって500人以上の方が集まる。そういう風に彼の残したものはとても大きい。」

中原さん「25年前に俊二さんと美容サロンで出会って8年間一緒にお仕事させて頂きました。その後も私はニューヨークにいましたが、俊二さんはこれからはアジアだよ、先に行ってるからねと言われて。私が日本に帰ってきた後もシンガポールからラブコールをもらってショーのお手伝いをしました。2013年には今度は神戸に来て、と。老齢の女性たちがいて、100人くらいのお客様の前でやったのが初めてのMakeover Majic。それからシンガポールや日本のイベントで講演させて頂きました。今講演の仕事をしているのは俊二さんが私の背中を押してくれたから。俊二さんは人の夢を叶えるために背中を押してくれる人だったんです。俊二さんから聞いた話で、人は死ぬと神様に二つ質問をされるそうです。あなたは自分を幸せにしましたか?他人を幸せにしましたか?」

この後も中原さんからは俊二さんの人に対しての分け隔てのない態度、俊二さんの人間的な魅力が話されました。
俊二さんの葬儀で遺影になっていた写真、映画『Shunji』のチラシの裏にもありますが、若き日のそれを見ていると中原さんの言葉通りの人に思えます。
Makeover Majicのマジックは俊二さんの存在そのものだったのではないでしょうか。

『Shunji』上映は10/12(金)で終了しましたが、関心のある方は下記の『Shunji』DVD販売問い合わせ先まで。
風楽創作事務所:balmaa2001@yahoo.co.jp

(高橋)


2018.10.13
『Shunji あるヘアデザイナーの物語』松尾俊二さんの命日に舞台挨拶を開催しました

『Shunji あるヘアデザイナーの物語』上映4日目の10/9(火)、舞台挨拶を開催しました。この日は映画の主人公である松尾俊二さんの一周忌で、俊二さんを知る方を中心に多くのお客さまがご来場されました。登壇されたのは田中幸夫監督、神戸新聞事業社代表取締役社長の皆川広一さん、ヘアスタイリストの花尾末乃さん、Makeover Magic Japan代表の高田裕さんの4名です。

田中監督は昨年8月、亡くなる2ヶ月前の俊二さんから「余命幾ばくもないから映画を撮ってほしい」と依頼され、本作の制作に取り掛かられました。命日であるこの日に上映ができてとても嬉しいと、劇場にとっても嬉しいお言葉をいただきました。

皆川さんは4年前、神戸コレクションの一連のイベントの中で俊二さんと初めて会われました。身も心も美しく変身させ、生きる元気・勇気を与えてくれるそのパフォーマンスにすぐに魅了されたそうです。松尾俊二さんが生み出した、高齢者が誰より輝くステージを作り上げる「Makeover Magic」という素晴らしいイベントを、神戸発のものとして今後全国に広げていきたいとお話しされました。

高田さんは、俊二さんが亡くなった後の喪失感はあまり感じず、遺してくれたものの大きさと、一緒に過ごした時間が全て宝のように感じるとお話しされました。Makeover Magicの企画を一緒にやっていた頃もシンガポールと神戸で離れてやり取りをしていたので、今もあの世とこの世で離れていつつも一緒にやっている気持ちがするそうです。

花尾さんは、これからの夢のバトンを花尾さんに渡したいという内容のお手紙を俊二さんから受け取られたそうです。その遺志を受け継ぐべく企画された「Platinum age DREAM runway」(11/18ヒルトン大阪にて)というイベントについてご紹介いただき、「Makeover Magic」という名前はどうしても使えなかったこと、自分を鼓舞するためすぐに会場を押さえたことなどをお話しいただきました。

最後に田中監督は、「死に直面したときこそその人の品性や人間性そのものが現れます。痛がったり苦しかったりする姿を見せようとせず、最期まで周りの人を思いやり人生を生き切った俊二さんにはとても感銘を受けました。“死”を扱ってはいるが決して暗い作品ではなく、希望を持って観てほしい」と締めくくられました。

生前交友があった方だけでなく、映画を観られた方にも俊二さんの思いは生き続けていきます。この映画も、そしてMakeover Magicも、ますます多くの方と出会ってもらえることを願います。

(mirai)


2018.10.09
第3期「池谷薫ドキュメンタリー塾」後期の第一回目を開催しました!

ドキュメンタリーの第一線で活躍を続ける池谷薫さんから直接ドキュメンタリーについて学ぶ「池谷薫ドキュメンタリー塾」。ご好評につき第三期の後期、つまり6ターム目に入って参りました。今回は後期初回となった10/4(木)の講義模様をレポートいたします。

初回の鑑賞作は、池谷さんがテレビドキュメンタリー時代にNHKで製作された『広州青春グラフィティ』。前期で鑑賞した『延安の娘』や『蟻の兵隊』をはじめ中国を舞台とした作品の多い池谷さんですが、池谷さんが中国、それも国にではなく中国の“庶民”に惹かれたきっかけとなる「天安門事件」が色濃く背景にひろがる群像劇でした。

今回は特にテレビドキュメンタリーでの作品ということで、テレビと映画での編集・構成の違いを解説いただきました。テレビ番組では話がわからなければ、あるいは面白くなければチャンネルを変えられてしまうので、必然的にできるだけわかりやすく、また次々と興味をひく仕掛けを工夫する必要があるようです。池谷さんはこのテレビ時代の経験、特に飽きさせない編集・構成が映画製作に生きていると前置きしつつも、はやり良し悪しがあるそうです。ナレーションを嫌って映画へ移った面があるというお話をこれまでもされてきた池谷さん。「わかりやすさ」が必要以上に語りすぎてしまうことがあるそうです。今回の『広州青春グラフィティ』では、インタビュー中「天安門事件」という言葉を聞いた青年将校の“ものすごい表情”をカメラが捉えるシーンがあります。そのカットのみで天安門事件の影響や未だにタブー化されている実態が伝わる名カットで、池谷さんの言葉でいう「映像の力」がある場面なのですが、ナレーションがこのような力のある映像を弱めてしまうことがあるそうです。テレビと映画、両方の席を知る池谷さんならではのこだわりが垣間見えた一幕でした。

さて次回10/11(木)は、池谷さんの人気作の一つ『先祖になる』。対象によって演出・アプローチを変える池谷さんが一切イジらなかったという佐藤直志さんの強烈な個性をお楽しみに!

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(酒見)


2018.10.06
『恋のクレイジーロード』徹底解説、「恋クレ大学」開講!

男性グループ“BOYS AND MEN”の田中俊介さん主演『恋のクレイジーロード』。上映を記念し、プロデューサー兼、名古屋のミニシアター・シネマスコーレ副支配人の坪井篤史さんによるトークイベント「恋クレ大学」を実施しました。

10/2(火)イベント当日、田中さんのメンバーカラーの銀色(シルバー)に負けないくらい、坪井さんは輝いていました。坪井さんは開口一番、「私、フリー素材なんで写真撮影問題なしです」と、掴み抜群。「映画と田中さんについてしゃべります。田中くんに飢餓感持たせとかないと」とおっしゃいました。そのコンビ仲が羨ましい!

「恋クレ」の内容はほとんどオフレコなので具体的に書くことはできません。当日の一部をレポートしていきます。

坪井さんによると「田中さんは、初主演作『ダブルミンツ』(監督:内田英治/2017年)で自分をさらけ出し、“誰だコイツは”と映画館で映画ファンに評価されたかった」ということを知り、坪井さん自身も一緒に仕事をしたいと思ったそうです。

白石監督にとっては本作はラブコメとして制作したそうで、イメージは「きまぐれオレンジ ロード」(著:まつもと泉/集英社)だそう。「優柔不断・ツンデレ・三角関係」のラブコメ三原則、言われてみればそんな気がする『恋クレ』。本作へはお客様から様々な感想が届いており、その回答に会場は爆笑。これに坪井さんも「映画って解釈は自由」という金言をつぶやき、次の話題へ。

本作の上映では、坪井さんは田中さんファンの凄さも知ったそうです。作中、田中さんが変貌するシーンを観たファンが「田中さんの八重歯が伸びている」という発見を…本当は伸びていないです。それだけ田中さんが何かに取り憑かれた、役に憑依している演技でした。田中さんご本人も当時のことはあまり覚えていないそうです。

最後に、坪井さんは「本作はソフト化の予定はない。映画館、それこそ元町映画館でしか、味わえないものがある。ハコによって違う作品に観えるから映画って面白いんですよ」とおっしゃいました。
「応援上映もやっちゃいましょうか」という提案も。会場は銀色のペンライトで…とハコでしか味わえない劇場体験になりそう。

ボイメンの名古屋ドームライブに坪井さんたちを発見できるのか、田中さん考案「“映画の強度を試す”シネマスコーレデートプラン」を実行するカップルは?!。坪井さんの夢、田中さんを〇〇できるのか…などなど盛りだくさんのトークイベントでした。

最大の発見は坪井さんは水を見るだけで水分補給ができるということ。毎回新たな発見がある坪井さんによる「映画館革命」を当館は応援していきます!

(芋羊甘)


2018.10.02
『恋のクレイジーロード』田中俊介さん(主演/BOYS AND MEN)と坪井篤史さん(本作プロデューサー/シネマスコーレ副支配人)による舞台挨拶を開催しました!

白石晃士監督と名古屋シネマスコーレ副支配人・坪井篤史さんによるニコニコチャンネル「白石晃士と坪井篤史の映画狂人ロード」から誕生した『恋のクレイジーロード』。本作のプロデューサーとしても名を連ねる坪井さんと主演の田中俊介さんをお招きして、舞台挨拶を開催しました。

田中さんは東海エリア出身・在住者で構成されたエンターテイメント集団BOYS AND MENのメンバーとしてもご活躍されており、お客さまから劇場スタッフへとCDの差し入れがあるなど(!)その人気ぶりが伺えました。(早速、館内BGMの一つとして使用させていただいてます。ありがとうございます!)

監督たちからの田中さんと一緒に仕事がしたい!というオファーが続々と自分の元へと届いているという坪井さん。田中さんの魅力を「若いのにガツガツしていない。人の話を切ることがなく、なおかつ人の話を聞いて楽しみながら自分のものにしているところ。それに黙っていても、みんなが田中さんを好きになるところ」とおっしゃいます。また白石監督は田中さんのことを「モンスター」とおっしゃっていたといいます。それは田中さんが本当に勉強家で、劇中のメイキングでもよく言われている通り、映画の道具になれる人であることを指しているといいます。「本当に1%もいないんですって。そんな人って」と大絶賛でした。

また大の映画好き(それも映画館で鑑賞するのがとくに!とのこと)である田中さん。元町映画館のこともネットニュースで以前から知っていて、ずっと気になっていた劇場の一つだとおっしゃいます。ただスケジュールも詰まっていてなかなか来ることができなかった中、「こうして自分の出演作を掲げて来ることができたってことが幸せすぎて…。各地方に一緒に映画の旅をしてくださる方たちと、こうして地元の方たちに会えるっていう喜び!バンザイ!!本当に嬉しいんすよ」とバンザイポーズとともに満面の笑み。「でら楽しい!」とテンションMAXのご様子に、劇場も暖かい空気に包まれました。

舞台挨拶も終盤に差し掛かる中、話し始めたら止まらない!?坪井さんにツッコミを入れつつ、最終日併映の『劇場版 シネマ狂想曲』(坪井さんを追ったドキュメンタリー作品)も「ぜひ観てほしい!」と田中さん。(カピカピのナポリタンのシーンは必見です!)
また「これを観れば、白石監督と田中さんとが『恋クレ』でご一緒した理由がわかっていただけるかと思います」と坪井さん。
坪井さんの止まらぬ映画愛が画面から溢れ出すこちらの作品も、ぜひお見逃しなく!!

まだまだレポートに収まりきらないほど、濃ゆく内容盛りだくさんだったお 2人の舞台挨拶。
『恋のクレイジーロード』、当館では5日(金)までの一週間限定上映です。

今後も多数の出演作が待機している田中さん。
次はどんな出演作を提げてお越しくださるのか、スタッフ一同楽しみにしております!

(まりこ)

白石晃士と坪井篤史の映画狂人ロード公式サイト →
シネマスコーレHP →
BOYS AND MENオフィシャルHP →


2018.10.02
『kapiwとapappo アイヌの姉妹の物語』佐藤隆之監督舞台挨拶開催!

9/29(土)、北海道アイヌ文化の唄や踊りを学んだアイヌの姉妹が故郷でライブするまでの姿を追ったドキュメンタリー映画『『kapiwとapappo アイヌの姉妹の物語』。上映を記念して佐藤隆之監督による舞台挨拶を開催しました。

台風が近づくなか、多くのかたにご参加いただきました。まず監督からお客様に向けてご挨拶がありました。当館では先日まで同じくアイヌ文化をテーマにしたドキュメンタリー『AInu|ひと』(溝口尚美監督)を取り上げてお話しされました。お客様の半数以上が『Ainu|ひと』をご覧になっており、監督は「『kapiwとapappo』はアイヌという点では一緒だけど対照的な作品です」とおっしゃいました。後輩でもある溝口監督作品は未見だそうです。監督は「『kapiw~』を観てもアイヌのことはわからない。今までのアイヌ文化をテーマにした映画では歴史などを追ったモノが多い。アイヌ文化について偏見のイメージがついてしまうのが嫌だった」とおっしゃいました。

司会から「本作はアイヌを追った映画という側面だけでなく、姉妹のライブ、音楽映画になっていると感じました」という感想に対し「音楽映画としてご覧頂いたのは嬉しいです。アイヌ音楽は幻想的なものが多いですが、今は生活の中で生まれた音楽も多い。アイヌの歴史と切り離しても現代音楽として、今のアイヌ音楽は通用するんですよ」とおっしゃいました。

姉妹は現在では阿寒湖にてそれぞれの家族とともに暮らしているそうです。最後に監督は「本作を観て、ぜひアイヌ文化への偏見をなくしてほしい。彼らを特別視せずに接してもらえると嬉しい」という言葉で締めくくりました。

東京と北海道の阿寒湖付近で別々の生活を送る姉妹の姿は現代の家族をテーマにした劇映画にも通じる設定ではないかと思います。各々に家族がいて事情がある。その中で自分たちの想いを世の中に発信していくか。姉妹によるライブシーンでは本作に彩りを与えるだけでなく、「主張する」ことの大切さを訴えているようにも思えました。

『kapiwとapappo アイヌの姉妹の物語』は10/5までの上映。お見逃しなく。

(芋羊甘)

本日の上映作品

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