イベントレポート


2017.5.31
5/27(土)『灼熱』スペシャルトークを開催しました。


市民社会フォーラムの協賛により、東京から国際ジャーナリストの千田善さんにお越し頂き、「ユーゴ紛争の悲劇を紐解く」と題して、スペシャルトークを開催しました。

千田さんは元・サッカー日本代表のオシム監督の通訳をされていましたので、皆さんもテレビではお目にかかっていたのではないでしょうか。旧ユーゴスラビアに10年ほど滞在していたそうで、まさに本作『灼熱』の時代を見てこられた方です。

まず最初に、クロアチアの歴史から説明をして頂きました。クロアチアは第二次大戦以後は社会主義のユーゴスラビアの連邦のひとつでした。チトーさん存命の頃はユーゴでまとまっていましたが、亡き後から徐々に民族主義が台頭してくると、独立のための戦争が多数勃発しました。映画のクロアチア戦争もその一つです。91年に独立しますが、独立した途端、戦争です。民衆には悲劇としかいいようがありません。

クロアチア人とセルビア人の区別はというと、宗教の違いだけということです。宗教は見た目では判りません。しかも、民族は自己申告制らしいです。言語はというと、クロアチア・セルビア語といわれるものなので、こちらも同じ言語です。実際『灼熱』の中の主人公の男女は同じ言語を話しています。千田さんによりますと、彼らの方言からアドリア海沿岸部のダルマチア地方が舞台だということです。「101匹わんちゃん」のダルメシアンの原産地らしいです。

そうなると、紛争前は、お隣の村が違う民族ということも多々あったでしょうから、急にいがみ合いが勃発したような状況になったわけですね。映画のように恋人同士が違う民族ということも普通にあったみたいです。戦争になってしまうと悲劇です。

クロアチア人とセルビア人は一般に仲が悪いと言われますが、実際はそう簡単ではなく、もっと複雑で個人単位の話になり、たとえば「日本と韓国はどうして仲が悪いんですか?」というような話と同じだと、千田さんは言います。よくセルビア人が悪者扱いされたりしますが、これはアメリカの情報操作によるものだそうで、日本の政府やマスコミもアメリカの情報操作に簡単に乗っかっちゃってます。
この映画の素晴らしいところの一つには、そうやって一括りにどちらが悪いと言えないように作っているところです。と千田さんは言います。

民族主義や愛国主義は、どんな国や地域においても「あぶないもの」であると言います。国の為に、民族の為に、と言うのは正論で、簡単に論破できないものだから。だから愛国心でも過激なものには警戒しないと、日本も戦争をする国に逆戻りしかねません。

(おもしろ)  


2017.5.30
『はらはらなのか。』酒井麻衣監督舞台挨拶&スペシャル企画「酒井麻衣の魔法学校vol.01」開催しました!


『はらはらなのか。』初日の5/27(土)、酒井麻衣監督の舞台挨拶と、スペシャル企画「酒井麻衣の魔法学校vol.01」を開催しました。

『はらはらなのか。』は酒井麻衣監督の記念すべき商業デビュー作。俳優の粟島瑞丸さんが主宰する"演劇集団Z-Lion"の舞台「まっ透明な Asoべんきょ~」の映画化という企画が持ち上がるも、「このまま映画化したのでは舞台の良さを損なってしまう」と考えた酒井監督が、この舞台を軸にして 女優を目指す少女の成長物語として書き上げました。劇中のナノカと演じる原菜乃華、観客は両方の成長に立ち会うことになります。舞台挨拶ではそんな制作の いきさつや、個性的なキャストについてお話を伺いました。

その後はスペシャル企画「酒井麻衣の魔法学校」開校です。この企画のために、東京や愛知など遠方から足を運んでくださったお客さまもいらっしゃいました。酒井監督も劇場スタッフも感激です!

「酒井麻衣の魔法学校」は、酒井監督のファンタジー映画への強い意志と確固たる愛をお客さまと共有する場として企画しました。「vol.01」と つけたのは、今後も酒井監督にお越しいただけるタイミングで継続的に開催しようと考えているからです。不定期開催になりますがお楽しみに!

まず『はらはらなのか。』メイキング映像を上映し、各シーンに込められた酒井監督の真の思いを解説していただきました。想像よりもずっと過激な意 味が込められている部分もあり、驚きです。そして酒井監督が小さな頃から想いを寄せ続けている"魔女"という存在について、童話やおとぎ話、昔話を例に挙 げながらお話ししていただきました。

「ファンタジー映画を創りたい」と一貫している酒井監督ですが、作品はどれもSFなどではなく日常に寄り添ったもの。"日常にある魔法"を大事に しているのだとお話からも感じ取れました。最後に「ここまでのお話を踏まえて観てください」と締めくくり、原菜乃華さんが6歳のときに初主演した片岡翔監 督による短編映画『lieland』をみんなで観て第1回目の魔法学校は幕となりました。

トークに「日常が違って見える」ヒントもたくさん散りばめられていて、これぞ酒井監督の魔法だと思いました。小花柄のワンピースに、魔法学校ではコットンの白いエプロンを着けていた酒井監督。"森のちいさな魔女"といった風情で、とってもチャーミングでした♡

『はらはらなのか。』は6/9(金)まで上映中。夢を追っている、追いたいと思っている女の子たちにぜひ観てほしいです!

(mirai)  

 

2017.5.30
5/27(土)「人生タクシー」初日トークイベント開催!


イランの名監督、故アッバス・キアロスタミの弟子であり自身も国際的な評価が高いジャファル・パナヒ監督。彼の新作「人生タクシー」公開初日、イラン文学がご専門の藤元優子さん(大阪大学言語文化研究科教授)にお越し頂きました。

反政府的という理由でイラン政府から映画監督禁止令を受けたパナヒ監督は本作でベルリン国際映画祭で最高賞の金熊賞を取りました。首都テヘランのタクシー運転手に扮する監督がいろんな乗客の人生模様を独特のドキュメントタッチで描いています。

藤元先生が話されたのはイランについての基礎知識から始まってパナヒ監督のしたたかさでした。

首都テヘランは人口1220万の大都市でイラン高原にあるため標高1200m!夏は40℃近く冬は雪が降る寒暖差が激しい気候。このイラン入門で、そうなのか!と無知な私は驚きました。

イラン女性が身に付けるチャドルと呼ばれる頭から被る大きな布があります。このチャドル、本当は頭髪を全て隠し黒色でないといけませんが、最近はその規制をはみ出していることが多いそうです。特に西洋化の影響が強い北部の女性の写真を見せてもらったのですがファッション雑誌の表紙のようでした。

ところで藤元先生の発音ではパナヒ監督はパナーヒ監督、チャドルはチャドール。ペルシャ語に近いとそうなるんですね。

それからテヘランのタクシー。
日本ではタクシーは割高感がしますがテヘランでは庶民の足だそうで、路線タクシーと普通の乗り合いタクシーがあり料金メーターが付いているのに値切ったりすることもあるとか。またインフレが激しく札束は紙切れと言わないまでも価値が相当低いそうです。

う~ん、紹介しきれないですが藤元先生が話されたイランの伝統と今を風刺とユーモアを交えて描いたのが『人生タクシー』です。
イランは日本にとって地理歴史の関わりから言うと遠い国に思えます。しかし映画を観た人は誰しも親しみを持つはずです。
出演したイラン女性はお年寄りも子供も本当に魅力的でした。例えば知性と美貌を兼ね備えた女性弁護士さんが最後の方に出てきますがパナヒ監督のご友人だそうです。
そう言えば数学のフィールズ賞を女性として初めて取ったのはイラン人の方でしたね。

ともあれ藤元先生が仰ったパナヒ監督のしたたかさは日本よりも様々な規制のあるイランで自由に生きる人々のことだと思いました。

(高橋)  

 

2017.5.23
「池谷薫ドキュメンタリー塾 #3」開催しました!


世界的に活躍する映画監督/ドキュメンタリー作家の池谷薫さんからドキュメンタリー映画について学ぶ「池谷薫ドキュメンタリー塾」。4月から7月にかけて全7回で実施します。その第3回目の講義を5/18(木)に開催しました。

今回の鑑賞作品は『蟻の兵隊』。池谷薫さん2作目のドキュメンタリー映画です。当初は映画を前後半に分けて、2回の講義にわたり上映する予定でしたが、次回の第4回目の講義でたっぷりと解説してくださるということで、今回の講義で全編を鑑賞しました。

『蟻の兵隊』は「中国山西省日本軍残留問題」を描いた作品です。第2次世界大戦終結当時、中国の山西省にいた日本軍約2600人が残留しました。 そのまま中国の内戦を戦い数年後帰国しましたが、国は彼らを「自らの意志で残り、勝手に戦争を続けた」とみなし戦後補償を拒んだのです。映画ではその当事 者の一人である奥村和一さんを主人公に、問題の真相と戦争の実態に迫ります。

今回の講義では、ドキュメンタリー映画の見方云々よりも、ドキュメンタリー映画が存在する意義について、想いを馳せる時間となりました。戦争を体 験したご存命の方は減ってきていますし、特に戦地で武器を手にして戦った方の多くは、自らの体験を語ろうとしません。悲惨な体験を思い出したくないことが 慮られますが、本作で奥村さんはその過去の記憶と向き合います。それを映像(表情の微細な変化や声色がダイレクトに伝わる!)で私たちが受け取ることがで きるのは、大変有益なことです。まさにドキュメンタリー映画の意義と言っても良いのではないでしょうか。

次回の講義では、『蟻の兵隊』の撮影当時のことをお話しくださいます。ひとつひとつのシーンについても詳しく述べてくださるそうです。楽しみです。

(斉藤)  

 

2017.5.22
元町シネクラブvol.43開催!


5/21(日)に元町映画館の上映作品について「こんなところが面白かった」「あの俳優さんが好き!」など、みんなでおしゃべりする元町シネクラブ。

今回は25年ぶりの劇場公開『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』を含めた4作品。その中から特に話が盛り上がった作品をご紹介。

『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』
台湾で実際に起こった未成年による殺人事件をモチーフに台湾の巨匠エドワード・ヤン監督がすべての映画ファンの度肝を抜いた3時間57分の傑作。
劇中に出てくる少年少女の心境や公開当時の台湾という国が置かれていた歴史背景など多くの意見が飛び交いました。印象的だったのは小四と小明との関係について。ある参加者は「小四は父の影響もあり"正しいものを正しく言うことに反発する"。公開当時は父と小四の関係を見て何も感じなかったが、今回、"どれだけ親の影響を子どもは受けやすいのかということを知った"とおっしゃいました。
ある参加者は「光がいつも射しているようなキラキラした環境にいる子どもが闇の部分、つまり大人の環境へ移行を表現した見事な映画だった」という感想が印象的でした。台湾映画の『悲情城市』の歴史背景なども取り上げて映画の感想をお話するお客様もいらっしゃいました。

『ブラインド・マッサージ』
参加者すべての人が見ていなくても感想を聞くと映画を見たくなるのがシネクラブの良いところ。本作もまさしくそれ。「本当に驚いた」「盲人の人はこういう風に世界が見えている」など参加者は絶賛。また新たな気づきも。「中国でこういう映画を撮ること自体がすごい」という意見にアジア映画に詳しい参加者から「中国では本作はまだ未公開。過去作には天安門をテーマにした映画も撮影している」。こういう映画について知らない知識を知ることができるのも良いところだと思います。今回初参加の方は、シネクラブがどう見えたか非常に気になります。

次回のシネクラブは6/11(日)開催。※来月は第2日曜になります。ご注意を。
映画初心者大歓迎。お待ちしております。

(芋羊甘)  

 

2017.5.15
『ホームレス ニューヨークと寝た男』スペシャルトーク開催しました!


5/14(日)の『ホームレス ニューヨークと寝た男』上映後、トークイベントを開催しました。「ホームレスからアーバンキャンパーへ!~モバイルハウス革命~」と題し、東京と京都で新しい視点のシェアハウス「地球に宿借りJamHouse」を運営する宮内孝輔さん、モバイルハウスを推進し新たな住まいの可能性を提案するSAMPO.Incの村上大陸さん、塩浦一彗さんにお越しいただき、住居や生き方についてお話を伺いました。

3名とも本作の主人公マーク・レイの来日時に交流しています。実際のマークに会った印象を宮内さんは「インテリで紳士的。とてもホームレスには見 えない」と言います。村上さんは、知らない人に自分の"巣"を作らせる人間は生きものとして特殊で、他人の足音や気配に耳を澄ませて生きているマークは生 きものとして正しい姿ではないかと話されました。

「お金がないからではなく、こっちの方がカッコ良くて豊かだからSAMPOの活動をしている。そこはマークと違って、もっとポジティブ」と塩浦さん。SAMPOの提案するモバイルハウスは軽トラックの荷台に家を造ったものですが、絶対に必要なのはパーソナルスペースくらいなので「"家"というより"部屋"」なのだそうです。必要に応じて「ハウスコア」と呼ばれる台所やお風呂などがあるスペースをシェアするスタイルです。

宮内さんの運営するシェアハウスをハウスコアに見立てた試みも京都でされました。ハウスコアが全国にあれば、モバイルハウスを移動させながら様々な場所で生きることが可能になり、またコアごとに様々なコミュニティを創造することができます。

トーク終了後は、近くのパーキングに停めてあるというモバイルハウスを実際に見に行きました。思ったよりもコンパクトに見えますが、必要充分を満 たした快適空間。芝生をはった屋上部分はみんな「気持ちいい~」と声をあげていました。ソーラーパネル付きで、電気は自給。Wi-Fiも完備です!

「住む」を考えるのは「生きる」を考えること。住居についての意識改革って、これまでほとんどされてこなかったのではないでしょうか。『ホームレ ス ニューヨークと寝た男』は5/26(金)まで上映しています。改めて「住む」ということを考える機会になれば嬉しく思います。

地球に宿借りJamHouse→
SAMPO.Inc→

(mirai)  

 

2017.5.15
「池谷薫ドキュメンタリー塾 #2」開催しました!


世界的に活躍する映画監督/ドキュメンタリー作家の池谷薫さんからドキュメンタリー映画について学ぶ「池谷薫ドキュメンタリー塾」。4月から7月にかけて全7回で実施します。その第2回目の講義を5/11(木)に開催しました。

今回の鑑賞作品はNHKスペシャルの「西方に黄金夢あり」。池谷さんが制作会社に所属していた頃に、ディレクターを務めて撮った作品です。天安門 事件後の中国で、モスクワへ富を求めて渡った人々、いわゆる新華僑を追っています。物資が不足している当時のモスクワの状況と、期待と不安を胸に一攫千金 を狙う新華僑の人々のドラマは初めて目にするもので、大変興味深く鑑賞することができました。

ドキュメンタリー塾ではドキュメンタリー映画の見方について学ぶことが趣旨のひとつとなります。かく言う私もドキュメンタリー映画に素養がなく、 参加者の方たちと一緒に勉強させていただいていますが、その中で感じたことがひとつあります。それはドキュメンタリー作品には制作者の性格や思考がひょっ とすると劇映画以上に?よく現れるということです。撮影では、どこにカメラを向けているかでその人の関心が伝わってきますし、編集では、どこを面白がっ て、何を言わんとしているのか、が見えてきます。

先日、別の監督のドキュメンタリー映画を観たときに、僭越ながら面白くない!と思いました。それは、制作者に好奇心・行動力・取材の粘り強さ等が欠けていたからだと思います。作品を世に出したいという切実さに、池谷監督の作品と比較すると雲泥の差があるように感じました。

イベントレポートから逸れてしまいましたが、ドキュメンタリー塾が、確実に私の(そしてきっと参加者のみなさまの)ドキュメンタリー映画の見方を変えていると思い、ひとつの例としてご紹介させていただきました。次回の講義がはやくも待ち遠しいです!

(斉藤)  

 

2017.5.14
5/13(土)『14の夜』で足立紳監督の舞台挨拶を開催しました!


日本アカデミー賞では、『百円の恋』で最優秀脚本賞受賞、テレビドラマ『佐知とマユ』では創作テレビドラマ大賞&市川森一脚本賞受賞、そして小説家デビューなど、今や"飛ぶ鳥を落す勢い"の足立紳さんが、満を持して映画監督デビューを果たした『14の夜』。初日を記念して足立紳"監督"の舞台挨拶を開催しました。

実は、足立さんの脚本作品は、何と当館では『モンゴル野球青春記』『スクールガール・コンプレックス』『百円の恋』につづいて、4本目の上映です。そう思って各作品を思い出してみると、ふむふむという感じですね。
今回は監督として、お越し頂きましたが、実は足立さん、元々は助監督からこの世界に入ったらしく「ようやく夢が叶った」とちょっと嬉しそうです。

本作『14の夜』は中学生の仲良し(?)4人組を中心に描かれています。これがまた良い演技で映画を盛り上げていますが、4人ともオーディションで選ばれたそうです。そして、主演のタカシ役の犬飼直紀君は、何と映画初出演だそうです。
選ばれた理由は、監督曰く「(現場で)反抗しなさそうだったから」と。そ、そんな無下な…。しかし、監督の自伝的作品ということなので、犬飼君は足立監督の動きやしぐさなどを現場で観察し、真似をしていたそうです。研究熱心ですね。本編ではめちゃめちゃ良い「味」を出しております。今後大注目ですよ。

足立監督の中学時代、実際に映画のような噂話があったそうで、足立少年も友だちと噂を確かめに行ったそうです。もちろん実際にはガセネタで何もなかったそうですが…。その他、巨乳の同級生は実際は先輩にいたそう。さらに、後藤ユウミさん役の、ヤバいお姉さんは、実は近所のおばちゃんに下半身パンツ一丁でうろうろしている人がいたそうな。監督曰く「鳥取では今でも、ヘンな人がいますよ。」って(笑)。怒られますよ。

本日は『14の夜』の小説版を、お客様にプレゼントして下さるということで、ジャンケンで監督に勝った人にプレゼントして頂きました。小説版は、映画のストーリーそのままではなく、あの後どうなったか?とか、40歳になった彼らの回想など、盛りだくさんで楽しい内容になっているそうです。ぜひ書店でお買い求め下さいね。

その他、お客さんからの質問で、本作の制作時に参考にした映画はありますか?との問いに、『アメリカン・グラフィティー』や『アフター・アワーズ』『スタンド・バイ・ミー』などを念頭においていたとのことでした。なるほど。

"時の人"足立紳監督がお送りする『14の夜』。楽しくてちょっぴり寂しい性春ムービー!皆さんも、だめだめだった中学生の頃を思い出して、ちょっぴり切なくなろう。上映は26日(金)まで。お見逃しなく!

(おもしろ)  

 

2017.5.8
『ブリージング・アース 新宮晋の夢』舞台挨拶を開催しました。


風や水で動く彫刻で世界的に知られる彫刻家・新宮晋さん。50年にわたって活動し、自然と人間の共存の在り方を探るアーティストでもある新宮さんを6年にわたって密着したドキュメンタリー映画。本作の上映を記念して5/6(土)に新宮晋さん、奥様の保子さんによる舞台挨拶を開催しました。

兵庫県立美術館では新宮さんによる展示が開催中ということもあり多くのお客様が詰めかけました。

晋さんは「本作はハリウッド映画で言えば無謀と思えた夢が現実となりハッピーエンドになる…ということを想定していたが結果は違った。監督自身も僕の夢に自分の夢を賛同できた部分があったから映画化できたんじゃないかな」とおっしゃいました。
一方で「トーマス(監督)がいないとできなかった映画。この映画の撮影期間中に私はさらに成長することができたよ。でもずっとピンマイクがついていたから、彼の文句も言えなかったよ(笑)」とおっしゃいました。

現在の「ブリージング・アース」の進み具合にも触れ、「また最近、イタリアのマテーラが2019年の欧州文化首都に選ばれたようで、国の援助も受けて『ブリージング・アース』も設立に向けて前進予定だったのですが政権が変わり、また一からとなりました」とおっしゃいました。一方で「具体的に前進しているものもあるので期待してください」と力強いお言葉も。まさに夢の街。驚きと期待が高まります。

晋さんの言葉は一つ一つにとても温かみがあります。本作では保子さんとの馴れ初めもあり、一つの生き方、考え方にこり固まらないアーティストとしての姿がかっこいいです。最後に作中にもおっしゃった「夢を持ち続けてよかった」という言葉で舞台挨拶を締めくくりました。

新宮晋さんのメモしたくなるような言葉がたくさん詰まった本作は5/12(金)まで上映。

(芋羊甘)  

 

2017.5.6
「ハイテンション映画祭 Back to the 80s」80sマーケット・DJイベント開催しました!


ゴールデンウィークの恒例企画「ハイテンション映画祭」。今年は" Back to the 80s "をテーマに80年代の映画をセレクトして上映しています。5/3(水)はこの関連企画として、80sマーケットとDJイベントを開催しました。

80sマーケットでは元町映画館近くのスペイスモスさんとレトロ倶楽部さんの商品をお預かりして販売しました。スペイスモスさんからは洋服を、レトロ倶楽部さんからは古本、CD、DVDなどを、もちろん80年代を感じさせるものだけに絞ってお持ちいただきました。小泉今日子さんのライブパンフレットや「元気が出るテレビ!!」のDVDなど、懐かしい商品がたくさん並びました。

80sマーケットの一角では、映画祭のナビゲーターを務める薬師丸カエさんの私物を展示していました。薬師丸カエさんは平成生まれの現役大学生ですが、"超"がつく程の80年代フリーク!熱中具合にはただただ驚かされるばかりですが、コーナーを眺めているとその魅力がじわじわと伝わってきます。中でも個人的にお気に入りなのは80年代当時の週刊少年ジャンプ。なんか、表紙がカワイイぞ…!! いや、本当に80年代的な価値観を再評価するべきではないでしょうか!?

そして終映後には劇場内にDJブースを設置して、80年代のヒットソングを流す音楽イベントを開催しました。出演は元祖歌謡曲ナイトのDJ Mr.jinさんとDJ薬師丸(薬師丸カエ)さん。映画館でのイベントということで映画で使用されている楽曲を中心に流していただきました。みなさん、序盤から「ゴーストバスターズ」でハイテンション。そう、お馴染みの映画『ゴーストバスターズ』も80年代の作品なのですね。

音楽を聴いているとお酒がほしくなる!ということで今回はbar Sonoraさんにご協力をいただきバーカウンターも映画館内に設置しました。80年代の音楽を聴きながら、美味しいお酒も飲んで…ふと気がつくと私も仕事を忘れて(?)イベントを楽しんでしまっていました。

(斉藤)   

 

更新情報

2017.8.23
トピックス更新しました

2017.8.23
イベントレポート更新しました

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