イベントレポート


2017.2.2
1/29(日)『でんげい』中村一成さんトークショーを開催しました!


2014年、"文化のインターハイ"ともいわれる全国高等学校総合文化祭に、在日コリアンが通う白頭学院建国高等学校の伝統芸術部が「大阪代表」として挑む姿を追ったドキュメンタリー映画『でんげい』。本作の公開を記念して、フリージャーナリストの中村一成さんにお越しいただき、共生や社会的な豊かさを考えるトークショーを開催しました。

『でんげい』はもちろん民族のアイデンティティを扱った映画と言えますが、それよりもまず青春映画として観ることができます。伝統芸術部の生徒たちが自国の伝統芸術「地神パルキ」の練習に励み、汗を流し、叱られる姿は、どこにでもいるふつうの高校生です。(但し、その技術と姿勢はレベルが高い!)誰もが彼らの姿に自身の青春時代を重ねながら観てしまうのではないでしょうか。

中村一成さんも、本作の青春映画としての側面に賛辞を贈っています。中村さんはネイティブコリアンが撮った日本の朝鮮学校が舞台の映画をいくつかご覧になっているそうですが、それらの映画は往々にして、作り手のノスタルジックな気持ちが作品を同胞意識過多のものにしてしまっていると指摘します。しかし本作は監督(作り手)自身の気持ちを最小限に抑えていて、距離感を保っているところが良いと仰っていました。

映画を入り口にして、そこから共生や社会的な豊かさについての話題に進んでいきます。近年のヘイトスピーチに見られる人種主義が奴隷制や大量虐殺につながっていった歴史を振り返りつつ、他者が他者のままでいられる社会を守ること、互いの違いを尊重し合うことの重要性を説きました。民族学校がその他者が他者のままでいられる環境をつくる基盤になるという点で、"日本に民族学校があるということは豊かなことである"と必然的に暗い話の多いトークショーとなりましたが、ポジティブにも呼びかけてくださいました。

無償化裁判など残念なニュースが後を絶ちません。しかし『でんげい』を観ることが、中村さんも仰る豊かな社会に向かうきっかけになると、私は大袈裟ではなく思います。冒頭でも触れたように青春映画としても観れますので、どうぞお気軽にご観賞ください!

(斉藤)   

 

2017.1.23
『ちょき』金井純一監督舞台挨拶開催しました!


妻を亡くした美容師と盲目の少女のちいさな恋を、和歌山を舞台に描いた『ちょき』。初日の1/21(土)、金井純一監督をお迎えして舞台挨拶を開催しました。3年前にも初長編監督作『ゆるせない、逢いたい』の舞台挨拶でお越しいただき、今回2度目のご来館です!

和歌山が舞台となる本作は、劇中で使われる和歌山弁がとても魅力的です。大阪での仕事で関西弁の中に一人で心細かったという金井監督。和歌山での撮影も少し不安があったようですが、「和歌山弁はすごくやさしい感じがして、この映画にピッタリだと思った」と話されます。

吉沢悠さん演じる直人が営む〈美容室HATANO〉のある「じゃんじゃん横丁」がとても素敵な場所です。最初は町はずれにポツンとある店を想定していたけれど、この場所を紹介されて「絶対ここで撮った方がいい」と設定を変えたのだそうです。また増田璃子さん演じるサキが通う盲学校も偶然和歌山にあり、天満宮や海、遊園地など撮影環境には恵まれていたと話します。

劇中で印象的な小道具としてレコードが登場しますが、本作ではなんとサントラ兼パンフレットとしてLPレコードを販売しています。これを機にレコードプレーヤーを購入したという金井監督は、「やっぱりレコードの音はいいですね。温かい空気になるし、珈琲にも合います」と言います。

音楽を手がけられたのはミュージシャンのおおはた雄一さん。もともとおおはたさんが好きで、ライブを見に行って金井監督が直接依頼されたのだそうです。レコードには劇中で流れたおおはたさんの曲がすべて、映画で使用される順番で収録されています。これを聴くと吉沢悠さん、増田璃子さんの表情が浮かぶと金井監督も話していました。

サキと直人が選び取る映画の結末についてもいろいろお話をお聞きしました。そこに至るまでの心の動きを、この2人らしい小さなサインで表現されています。仕草やちょっとした小道具にも注目してみてください。私も気づいていなかった部分があり、もう1回観てみようと思いました。

『ちょき』は2/3(金)まで上映中です。劇場でぜひこの映画のやさしさに触れてみてください。

(mirai)   

 

2017.1.23
『湾生回家』初日舞台挨拶開催しました!


1895年から1945年まで、日本の統治下にあった戦前の台湾で生まれ育った約20万人の日本人たち。「湾生」と呼ばれる彼らの人生と、故郷・台湾への尽きせぬ思いを描いたドキュメンタリー映画『湾生回家』の公開を記念して、初日の1/21(土)に舞台挨拶を開催しました。ご登壇いただいたのは、映画に登場する"湾生"のひとりである家倉多恵子さんと、日本側のプロデューサーを務められた内藤諭さんです。

場内は立ち見が出るほどの盛況で、「たくさんの方にお運びいただいて本当に嬉しい」と家倉さん。「台湾の魅力は、これだけ日本のことを好きだと言ってくれて大事に思ってくれる「人」の温かさ。この映画を通して"現在の台湾"を理解してほしい、自分にとって一番近くて大事な場所である台湾と日本の友好が今後深まればこんなに嬉しいことはない」と話されます。

内藤さんは湾生のひとりである片山清子さんのお母さまのお墓を日本で見つけるために奔走されていました。片山さんのエピソードだけが、台湾に残った湾生の日本への思いを描くという、ほかの方とは逆のアプローチでした。「映画が一方的にならないよう、残された方も描きたかった。片山さんの人生は戦後台湾の歩んだ歴史に近く、台湾の象徴のように思えた」と内藤さん。

台湾のアカデミー賞と言われる「金馬奨」にもノミネートされ、台湾公開時には大学生を中心に、日本統治時代のことを祖父母や両親に聞いたという若い世代が多く劇場に足を運んだのだそうです。内藤さん曰く「家倉さんは今台湾で最も有名な女性」。どこへ行っても映画を観た方が話しかけてきて、サインを求めて来られるんだそうです。

実は日本と台湾には国交がありません。津波に襲われた南三陸町に病院を建てるため台湾から20億円の義援金が送られましたが、一般的には報道されないのが現実です。この映画を通して、そんな現状を少しでも良い方向に変えることができればと家倉さんと内藤さん。

『湾生回家』は2/10(金)まで上映しています。台湾のように、日本でも若い世代にもたくさん観てほしいと思います。

(mirai)   

 

2017.1.23
神戸スポーツ映画祭『沖縄を変えた男』スペシャルトーク開催しました。


「神戸スポーツ映画祭2017」最後のスペシャルトークは『沖縄を変えた男』で音楽を担当されました、Maiteaさんにお越し頂きました。さらに、沖縄より高山創一プロデューサーも駆けつけて下さり、ご一緒にご登壇頂きました。司会は前回に引き続き、相原正道さんです。

Maiteaさんは、何と神戸出身とのことで、大震災の時に、お家が全壊してしまったそうです。神戸のJAZZストリートではボランティアスタッフをずっとしていたりと、生粋の神戸っ子だったのですね。
Maiteaさんは本作が映画音楽初めてだったそうで、最初作った曲はハデなCMの音楽みたいと言われ、相当悩んだそうです。その後、いろいろな映画音楽を聴きまくって、理解していったらしいです。勉強熱心ですね。さらに、Maiteaさんの凄いところは作曲だけではなく、全体のアレンジまでしているそうで、音は40トラック以上入っているとのこと。一から音楽を作るというのは大変ですね。

高山プロデューサーからは映画の裏話などお聴きしました。
甲子園で2年連続準優勝を果たした沖縄水産高校を率いた裁弘義監督の実話を基にした、本作は沖縄では『君の名は』に次ぐ大ヒットとなっているそうで、何と今回、この「神戸スポーツ映画祭」のために、当館が沖縄県外で初上映とのこと。これから全国展開されるそうです。

主演のゴリ(ガレッジセール)さんは、実際の裁監督になりきれるように、敢て他の出演者と仲良くならないように逢わず、ストイックに自分を孤独に追い詰めていったと言います。
相原さんから、高山プロデューサーに、本作を製作するにあたって、参考にした映画はありますか?という問いに対して、『セッション』ですねと即答されました。なるほどあの鬼気迫る感じは凄かったですからね。

裁弘義さんは、本土から差別されコンプレックスのあったウチナンチュ(沖縄の人)の素晴らしさを、最初に知らしめた方として沖縄では有名な方で、その後の安室奈美恵さんやSPEEDなどに、続く芸能人たちの礎になった人であることは間違いないと、熱く語っていました。

本年が第二回の「神戸スポーツ映画祭2017」。一週間の駆け足でしたが、スポーツから遠ざかっている私にも楽しく参加でき、次回はどんな映画が来るのか、今からとっても楽しみです。

(おもしろ)   

 

2017.1.19
神戸スポーツ映画祭『ペレ 伝説の誕生』加藤理恵さんスペシャルトーク開催しました。


1/17(火)「神戸スポーツ映画祭!2017」第三弾スペシャルトークは、ミスマガジンやサッカー番組のMCでおなじみのカトリエこと、加藤理恵さんが登場。加藤さんと言えば、タレントの中でもサッカー通ということで、数々のイベントや番組にも出演されています。お相手は『コンカッション』に引き続き、相原正道さんにご登壇頂きました。

加藤さんは、神戸が初めてだそうで、明日は神戸観光が楽しみだと喜んでいました。
まず、本作『ペレ 伝説の誕生』についての感想をお聴きすると、「サッカーの楽しさが詰ったとっても良い作品でした」とのこと。何と、加藤さんはブラジル国籍!だということで、ブラジル人のジンガの血が騒ぐのでしょうか。今まで、これほど劇中のプレー風景のクオリティの高い映画は初めてだとおっしゃっていました。
相原さんによると、劇中のペレ役の少年や、他の選手など、ブラジルやアメリカ中を探しまわってプレーの技術が優れていて、さらに演技もできる人を見つけて来たそうです。数あるサッカードラマの中でも、伝説になっている神業プレーなど、違和感なく観れるというのは本作の素晴らしいところですね。
ペレはサッカーの神様と言われているだけあって、世界中の人が名前を知っています。こんな素人の私でさえ知っています。しかし、現役当時はまだ、ビデオ撮影も無く、白黒フィルムの時代。マラドーナやメッシなどはいつでもテレビで観れる時代ですが、ペレとなると、古くてあまり記録フィルムが残っていないそうです。
本作は、ペレ本人がプロデューサーに名を連ねているそうで、映画の中にも主人公ペレ少年にテーブルの砂糖をぶちまけられ、「失礼しました」と謝られる紳士がペレ本人という、ちょっとしたサービスカットでのカメオ出演をしていました。観客はニンマリですね。

その他、Jリーグの今後の期待選手や方向性、外国との違いなど、色々と楽しいお話をして頂き、アッと言う間に時間が過ぎました。お二人ともサッカーの話題になると尽きません。

最後に、加藤理恵さんの近況についてお尋ねしたところ、「マイ・ファースト・スパイク」というブログでのコラムに力を入れているそうです。世界中のサッカー選手から「あなたが最初に履いたスパイクは何ですか?」というのをキーワードに、お話を聴くブログです。
スター選手の少年時代の環境や、それぞれの国の文化などが聴けて、とっても面白い企画です。ぜひ皆さんも覗いてみて下さい。
「カトリエのマイ・ファースト・スパイク」→

(おもしろ)   

 

2017.1.17
『トマトのしずく』舞台挨拶開催!


1/14(土)全国一斉に初日を迎えた『トマトのしずく』
1/15(日)には監督の榊英雄さんと主演の吉沢悠(ヒサシ)さんにお越し頂きました。

前日からの強い寒波による雪のため新幹線が遅れ榊監督は本番5分前に元町映画館に到着され、「逆境に強いんです」と登壇早々に言われ終始なごやかな空気の中での舞台挨拶になりました。

本作は2010年に撮影されていますが諸般の事情で長らくお蔵入りとなっていましたが、お蔵出し映画祭2015にてグランプリ&観客賞をとって七年越しの公開になりました。

ヘアサロンを営む夫婦に、さくら役の小西真奈美さんと真役の吉沢悠さん、さくらの父辰夫役に石橋蓮司さん、家族の絆を描いた心あたたまる映画です。
小西真奈美さんもこの場に駆けつけたかったそうです。

榊監督と吉沢さんの大先輩である石橋蓮司さんの話にしばしば場内は笑いに包まれました。
コワモテの連司さんとどう接してよいか戸惑いながら、しかし実はシャイな方、役者としての凄さ、をたくさん聞かせて頂きました。

本作は普通の家族とその絆がテーマです。
吉沢さんによれば普通の役が一番難しいそうです。
公開は『トマトのしずく』より先でしたが撮影は後になる榊監督作品『捨てがたき人々』『木屋町DARUMA』と比べると違いがよく分かります。
社会のエッジで生きる人と普通の人と両方描ける榊監督は次回はどんな映画を見せてくれるのでしょうか。
次回も吉沢さんが出演されていると聞きました。

実は吉沢さん主演の映画『ちょき』が『トマトのしずく』と連続する形で1/21から元町映画館で始まります。
何とその宣伝も榊監督からしてくださいました。
『ちょき』は別の監督作で吉沢さんから言いにくいことを気遣ってのご配慮でしょうか。

大ヒット映画を大きなスクリーンで見るのは楽しいですが、小さな家族の大きな絆も小さな映画館でご覧頂ければ幸いです。

(高橋)   

 

2017.1.16
『コンカッション』國嶋絢香さんによるトーク開催しました。


スポーツ映画を集めた映画祭『神戸スポーツ映画祭!2017』から1/15『コンカッション』の上映を記念して國嶋絢香さん(モデル・タレント)によるスペシャルトークを開催しました。

司会を務めるのは相原正道さん(大阪経済大学准教授)

ご自身もアメフト雑誌「ハドルマガジン」でコラムを連載するほどのアメフト好き。なんとNFLがテレビで見放題になる「NFL GAME PASS」を持っているそうです。トーク後も家に帰ってご覧になりたい試合があるそう。筋金入りです。

本作『コンカッション』ではそんなアメフトの本場NFLで団体によって隠されていた選手が発病する脳震盪の問題に焦点が当てられています。アメフトは衝突の多いスポーツ。選手の4割以上が脳に障害を持ってしまうほどだそうです。専門用語が飛び交いますが、映画、アメフト好きは楽しめる作品になっているのではないでしょうか。

國島さんも映画を頻繁に見るそうで、『君の名は。』『土竜の唄』もご覧になったとのこと。國島さんから見ても本作の内容も結構衝撃的だったそうです。NFLは非常に人気のあるスポーツですが「どんなことが問題になっているかは日本にまで届いてこない」とおっしゃいました。

「NFLはとにかくアメリカの国民すべてが楽しみにしているスポーツ。実際に現地で見たことはないが私も毎週日曜日楽しみ」とおっしゃいました。

「おすすめの選手は?」という質問には「ニューイングランド・ペイトリオッツのトム・ブレイディ」。調べてみるとNFL界のベッカムと呼ばれるくらいの男前でした。年収は38億円だそうです。無敵です。

関西学生アメフトリーグ"オフィシャルナビゲーター"でもある國島さんは関西の学生さんアメフトの試合でフィールドゴールドチャレンジにも挑戦したことがあるそうです。國島さんのような女性ファンが応援するアメフトから目が離せない、そう思わせてくれるトークでした。

ウィル・スミス主演『コンカッション』も目が離せません。残すところあと1/18(水)19:20回のみ。お見逃しなく!

(芋羊甘)   

 

2017.1.17
神戸スポーツ映画祭!2017開幕
~イベント第1弾『アンナプルナ南壁7,400mの男たち』~


今年第2回目となる神戸スポーツ映画祭!2017が元町映画館にて始まりました。
1/14(土)初日最初の上映は登山のドキュメンタリー映画『アンナプルナ南壁7,400mの男たち』。この映画を語るのにふさわしい現役登山家の栗城史多(クリキノブカズ)さんにお越しいただきました。

トークのお相手MC・タレントの安堂サオリさんが神戸の印象を栗城さんへ尋ねると、「寒い!冷え性なので山に向いていない」という意外なお答えからトークは始まりました。
この日、強い寒波の影響で日本列島は急激に冷え込んでいましたが、それとは比較にならない厳寒に耐えてこられた栗城さんの率直な感想にユーモアで暖まった感じがしました。

映画の題名にもなっているヒマラヤ山脈のアンナプルナへも栗城さんは行かれています。アンナプルナはキラーマウンテンの異名をもつほど大変危険な山で多くの登山家が命を失っており、雪崩が起きやすいゾーンがあってそこを横切る時はとても怖いそうです。雪ではなく硬いセラックという氷の塊が落ちてくるとのことです。

その他、高山病のことや装備の軽量化ゆえの食べ物をあまり食べなくても動ける身体を作ること、凍傷になったことなど、の話が続き、途中、司会の安堂さんが「なぜ山に登るのですか?」という質問をされ、これは聞く者みな知りたいことです。栗城さんはこの質問にすぐにはお答えにならず続いて冒険の話をされていき、山に登ることは大自然との対話でもあり、自分との対話でもあるということを仰られたように思います。登山にとって頂上は目標ですが危険な時には頂上への執着を捨てやりなおすことが大事で、そういう時は山ではなく自分を見なければならないと言われました。

登山家ではない私たちにも多くの示唆を与えてくれる貴重なお話でした。

(高橋)   

 

2017.1.16
シネクラブvol.39開催しました。


1/15(日)、当館で上映した作品、他館で見た印象深い作品について気軽にお話する「シネクラブ」。気づけば39回目、3年とちょっとやっていることに私も驚いております。今回は「2016年のベスト」もありました。映画好きなら一度は考えたことあるでしょう…一度は決めたくなるランキング。皆さんの昨年1位は一体何だったのか…きになる。

まずは当館で上映されたテーマ作品。今回は『エヴォリューション』『弁護人』『ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち』。

特に多くの意見が出たのが『エヴォリューション』。フランスの女性映画監督ルシール・アザリロヴィックが少年と女性しかいないとある島で起こる悪夢的な体験を描く。

ベタなドラマではなくどこかおどろおどろしい女性看護師が少年を教育、管理する時点でも不気味なのに、この看護師さんほぼ感情を前に出してきません。
シネクラブではその映画の持つ空気感や作品の背景に意見が出ました。「男性が美少女を撮った映画が溢れている中で、本作はそのような映画に対してのアンチテーゼのように作られている」という意見が非常に印象的でした。

そして「2016年ベスト」。当館で上映された作品がベスト10に入っており嬉しかったです。作品をあげるなら『みかんの丘』『光のノスタルジア』などなどいやぁ当館のスタッフでも非常に人気のある作品でしたので納得です。また他館では『サウルの息子』や『山猫』など新作から名作まで様々。
1年で何本映画をご覧になったかというのも意見が出ましたが100本の方もいれば多い人で300本以上(寝る時間はあるのか!?)という方まで驚きました。参加者には最年少の学生さんも。まさかのあの監督が好きだったとは…『過激派オペラ』の舞台挨拶会にも来ていただいたそう。あ、BiSさんのドキュメンタリー映画またしますよ(ボソッ)。

今年はどんな映画に出会えるのか、そしてどんな映画のお話が聞けるのか、非常に楽しみ。

次回はvol.40。記念すべき40回目。皆様の来場お待ちしております。

(芋羊甘)   

 

2017.1.14
「神戸スポーツ映画祭!2017」前夜祭開催しました!


"スポーツ"をテーマにした映画を集めた「神戸スポーツ映画祭!2017」。1/14(土)から始まるこの映画祭の前夜祭を、1/13(金)の夜に開催しました。

2回目となる今回は、自主制作映画のコンペを初開催しました。応募全10作のうち、映画祭を主催するNPO法人スポーツ・ビジネス・サロンと元町映画館のスタッフで一次審査を行い、優秀作品3本を選出。そして観客投票により最優秀作品を選出するというのがこの前夜祭。監督たちも遠方から駆けつけてくださり、FM COCOLO DJの大久保かれんさんのMCで幕を開けました。

トップバッターは三重野広帆監督の『オレのダンス オレの生き方』。ダンサーを志す大学時代の同級生の姿を撮ったドキュメンタリー作品です。「魅力的な友人を、素直にただ撮りたいと思った」と三重野監督。

次は宝隼也監督の『紳士のスポーツ』。ゴルフを題材にして人生の教訓をユーモラスに提示するドラマです。宝監督は「汗がほとばしったり、白熱することがない"スポーツ映画"を楽しんでほしい」とコメントされました。

最後は五藤彰監督の『TRY-MEN4』。不思議な生きものたちがラグビー(の、ようなスポーツ?)を争うCGアニメーションです。「スポーツは人間の魅力的な瞬間が出る。それぞれのキャラの姿を楽しんで」と五藤監督。

3作品の上映が終わり観客のみなさんの投票タイムを経て、ゲストに「関西ウォーカー」編集長の篠原賢太郎さんをお迎えしてトークをしていただきました。「3作品ともそれぞれ個性があって面白い」と楽しんでいただいた様子で、各作品への講評を述べられました。スポーツ映画祭の企画も褒めていただき、開港150年の今年は神戸という街の魅力を世界に向けて発信する機会だとお話しされました。

そして投票結果の発表です。最も多くの票を集め、最優秀作品に選ばれたのは宝隼也監督の『紳士のスポーツ』でした!最優秀作品は映画祭期間中、4回上映されます。興味を持たれた方はぜひご覧ください!スケジュールはこちらから(「コンペ作品上映」と記載のある回で上映されます)→

映画を通してスポーツの、人間の魅力を感じられる「神戸スポーツ映画祭!」。寒い季節ですが、劇場でアツくなりましょう!

(mirai)   

 

2017.1.11
MOOSIC LAB 2016『脱脱脱脱17』松本花奈監督の舞台挨拶を開催しました!


音楽×映画の祭典「MOOSIC LAB 2016」開催中の1/10(火)、『脱脱脱脱17(ダダダダセブンティーン)』上映後に松本花奈監督の舞台挨拶を開催しました!

松本さんは現在大学1年生。『脱脱脱脱17』制作時は現役高校生だったと言います。どうしてもこの企画を高校生のうちに撮りたかったそうで、部活で全国大会を目指すような熱気で同世代のスタッフたちと制作したと話します。

そしてこの日進行を務めたのは、学生だけの映画宣伝チーム「映画チア部」のメンバー・肥田(こえた)くん。以前別のイベントで松本さんと共演経験があったため、今回司会をお願いしました。松本さんとは2歳違い、今まででいちばんフレッシュな登壇メンバーでは?!

『脱脱脱脱17』は、"34歳の高校生"ノブオと"嘘泣き少女"リカコの青春物語。オジサンが高校生という突飛な発想はどこから?との質問に、「ボーイ・ミーツ・ガールを考えていたけど普通じゃ面白くないと思って」と松本さん。少年ぽいオジサンを探していたところ、ノブオを演じた鈴木理学さんの「無垢すぎる」笑顔に出会ったのだそうです。

また、松本さんはthe peggiesのライブを観に行った際、喜怒哀楽を曲に載せて歌う北澤ゆうほさんの表現力に強く惹かれ、「この人で映画を撮りたい」と思ったと言います。かくして不思議なボーイ・ミーツ・ガールは誕生したのでした。北澤ゆうほさんは松本さん曰く「負けず嫌い」。泣くシーンでうまく泣けないと言って泣いていたというエピソードが印象的でした。

手持ちカメラの映像が多いのは意図的か?というお客さまからの質問には、「ノブオもリカコも強がってはいるけど精神的に安定してない。その揺らぎを表現したかった」という松本さん。そのほかにも出た質問にひとつひとつ丁寧に答えてくださいました。

今年の夏休みにも新作の制作を考えており、その下調べをしているところだという松本さん。これからの動向にも注目です!「MOOSIC LAB 2016」は元町映画館では1/12(木)までの上映。日替わりプログラムで日本の若手監督のチャレンジを観ることができます!

(mirai)   

 

2017.1.11
『フォトグラファーズ・イン・ニューヨーク』先行上映会 cafe Fish!にて開催しました!


ニューヨークのストリートで活動する15人の写真家たちを追ったドキュメンタリー映画『フォトグラファーズ・イン・ニューヨーク』。元町映画館での公開に先駆けて、1月8日(日) に神戸メリケンパークにあるcafe Fish!にて先行上映会を開催しました!

みなさまは映画館ではない場所で映画を観た経験はありますか?作品の中身は変わらないのに鑑賞する環境が違えば、映画体験は全く異なったものになります。cafe Fish!の場合、ソファ席があったり、手前にテーブルがあったり、美味しい食事やドリンクを楽しみながら鑑賞できることが、映画館との大きな違いです。私は映画館で映画を観ることが大好きなのですが、こういったリラックスできる環境で観ることも楽しみ方の一つだと思っています。

異なった映画体験になるのは会場の造りも大きく影響していて、例えばcafe Fish!の場合、天井が高いためか音の響き方が個性的です。cafe Fish!は著名な建築家フランク・ゲーリーによる設計なのですが、空間へのこだわりがきっと音の響き方にも影響を及ぼしているのだと思います。

しかしそんなcafe Fish!は実は改装リニューアルを控えていて、今回のタイアップが最後となります。グザヴィエ・ドラン監督特集の前夜祭のイベントから何度もタイアップ企画を重ねてきていたので、寂しい気持ちがあります。お手洗いには過去のタイアップ作品のチラシがずらっと並んでいて、これを見ていると惜しい気落ちはいっそう強くなります。

フィッシュダンスホールの時代から神戸のカルチャー発信地的な役割を担ってきたcafe Fish!。カルチャーに根深いこの土地で、いろんな映画でご一緒できたことは大変光栄なことでした。そして『フォトグラファーズ・イン・ニューヨーク』はまさにそんなカルチャー(写真という意味でも、NY=街という意味でも)を愛する者たちの映画なので、最後のタイアップに相応しかったのではないかと思います。映画は1月21日から公開。アート好きは必見の作品です。

(斉藤)   

 

2017.1.11
『ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち』スペシャルトーク開催


イギリスのシンドラーと呼ばれ、第二次大戦中にユダヤ人の子どもをホロコーストから守ったニコラス・ウィントンの姿を追った本作。1/8(日)、上映を記念して「普通の人びとにとってのホロコースト」と題したトークを開催しました。
ゲストは望田幸男さん(同志社大学名誉教授、ドイツ近現代史)。

まずはトーク冒頭、「日本では一番わかりにくくなっているのはユダヤ人であることの定義。ナチス関係でよく何百万人のユダヤ人が殺されてたと言う報道はよく耳にするが、いまいちピンとこないものが多い」とおっしゃいました。

そしてユダヤ人の定義、ナチズムの誕生、パレスチナ建国までをお話ししていただきました。私はユダヤの歴史は高校生で学んだきりなので知識は非常に乏しいですが、やはり複雑な問題なのだと。ナチスが第二次大戦中に曖昧だったユダヤ人への対処を「法律」(おそらくニュルンベルク法)によって明文化したことが悲劇を生んだとも仰いました。

「キンダートランスポートを自分の家庭に広げて行うことは非常にリスクがあることだ」と仰いました。作中でも警察からプライベートを探るため美人女性スパイを使ってニコラスさんに近づいた描写もあります。まさに命がけの行動と言えます。

またホロコーストの中心人物である「アドルフ・アイヒマン」にも言及しました。「普通の人間だった彼がたまたま出会ったのがホロコーストの仕事。昇進意欲のあった彼はナチスの幹部として仕事を全うした男だった」と、一般人の中で生まれた"悪の陳腐さ"を見たと締めくくりました。

本作を「泣けるドキュメンタリー映画」と考えておりましたが付け加えます。泣けて学べる。
映画はやはり歴史背景を知っていればもっと楽しめます。ホロコーストによってどれだけの数が…というのでなく「なぜ起こったか」そのような歴史背景を改めて知りたくなるようなトークでした。

『ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち』の上映は1/27(金)まで。

(芋羊甘)   

 

2017.1.7
『井上陽一の世界』井上陽一さんによる活弁付き上映を開催しました!


関西で"最後の現役活動弁士"と言われる井上陽一さんの人物像と、活弁の魅力に迫ったドキュメンタリー映画『井上陽一の世界』。公開初日の1/7(土)に井上陽一さんご本人にお越しいただき、活弁の実演を開催しました。

無声映画を活弁付きで観られる貴重な機会に開場前から行列ができ、立ち見も出る大盛況!ドキュメンタリーの上映が終わると拍手が涌き、高橋一郎監督から井上陽一さんが紹介されるとまたまた大きな拍手。「こんなにたくさんの方に来てもらえて嬉しい」とお礼を述べられ、いよいよ活弁の始まりです。

演目は1929年の大河内傳次郎主演作『血煙り荒神山』。時は幕末、吉良の仁吉が神戸長吉に助太刀した穴太徳との縄張り争いで弾丸に倒れた事件を描く任侠活劇作品です。劇伴(音楽)を入れたカセットテープを場面に合わせ巧みに操りつつ、関西独特の七五調の名調子で語りを付けていく井上さん。観ているうちにどんどん引き込まれていき、クライマックスの乱闘シーンでは大興奮!からの哀切と、観客の感情を揺さぶる手腕もお見事です。

終了後、たくさんの方が井上さんに声をかけていらっしゃいました。いろんな場所で井上さんの活弁を観て来られた方、念願叶って初めて活弁を観たという方、すごく面白かったと興奮気味に話す若い女性や、次は忠臣蔵が観たいとリクエストする18歳の男の子も!お客さんの温かい反応が何より嬉しいと井上さん。

実演の前後に控室でもいろんなお話を聞きました。ちょうど1年前、姫路の映画館・山陽座の閉館イベントで熱演し過ぎて倒れた時のエピソードや、一緒にやってきた楽団のメンバーのウラ話など、井上さんが話すと自ずと名調子になり、本当に面白い!なんて魅力的な方なんだろうと何度も感じました。

井上さんの名調子は、ドキュメンタリー映画の中でもふんだんに紹介されます。1/13(金)までの一週間限定上映ですので、ぜひお観逃しなく!

(mirai)   

 

更新情報


 2017.7.23

 イベントレポート更新しました


 2017.7.21

 スケジュール、上映作品更新しました


 2014.11.1

 ウェブサイトをリニューアルしました。

本日の上映作品

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