イベントレポート


2015.1.27
『ジェイソン・ベッカー NOT DEAD YET』日本ALS協会近畿ブロック会長、増田英明さんのトーク開催しました!

難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)と戦い続ける早熟の天才ギタリスト、ジェイソン・ベッカーを追ったドキュメンタリー映画『ジェイソン・ベッカー NOT DEAD YET』。 公開を記念して、1月25日にトークイベントを開催致しました。

ゲストは日本ALS協会近畿ブロックの会長であり、またその当事者である増田英明さん。ALSのことや介助者の重要性について、また映画の感想などをお話ししていただきました。

増田さんはジェイソン・ベッカーのように車椅子や人工呼吸器なしでは生活できません。声を出すこともできないので、同団体の事務局長である水町さんの代読により、トークは進行されました。

増田さんはALSを60歳で発症。思いのほか進行が早く、寝たきりの状態になるまでそう時間はかかりませんでした。
24時間、生活のほとんどすべてのシーンで介助が必要となり、介助者は家族だけでは足りません。 ALSは最も介助の手がかかる難病のひとつと言えます。

そのような理由からドクターからは呼吸器をつけないでという確認があるそうです。寝たきり状態では仕事をすることもできないですし、経済的な負担が大きく、介助する人は大変ということです。悲痛な思いだったと増田さんは振り返って下さりました。

一方で日本ではALSの医療、介護制度が意外にも充実しているというお話も聞けました。
自薦ヘルパーも公的な介護制度から生まれていることなど、海外と比べて良い面も多くあるそうです。

最後に増田さんとの交流の時間が設けられました。
映画のなかでもありましたが、文字盤でのコミュニケーションを間近で見ることができました。
驚きと同時に、ご家族の介助技術の習得の努力が垣間見え、介助者の重要性にあらためて認識させられました。

(斉藤)

 


2015.1.21
『欲動』『禁忌』杉野希妃さんによる舞台挨拶開催しました!

1月17日(土)。女優、プロデューサー業をこなしている杉野希妃さんによる長編監督作品『欲動』と少年愛に悩む女性を演じた『禁忌』の公開を記念しての舞台挨拶&ミニトークを開催しました。
当日は『欲動』『禁忌』両方のお客様がいらっしゃり満席状態。お客様からの束贈呈という和やかなムードから始まりました。

・冒頭、机を囲んで話をするシーンについて
まずは『欲動』の冒頭で斉藤工さん演じる"千紘"と三津谷葉子さん演じる"ユリ"夫婦と杉野希妃さん演じる"九美"夫婦がバリ島に来て初めて机を囲んで食事をするシーンについて質問をした。全編台本はあるものの、監督の思いつきで自然な流れをとりたいという気持ちで長回し撮影を行ったと語った。

・共演者である斉藤工さんと三津谷葉子さんの話
三津谷さんは杉野さんが以前から気になっていた女優であり、自ら映画出演をオファーしたそうだ。今作は杉野さんにとって長編監督作品劇場初公開ということで企画段階から二人三脚で完成させたと語った。

・撮影場所であるインドネシア・バリ島の話
杉野さん自身はロケハンで初めて現地を訪れたそうだ。「あそこを訪れれば自分の殻を破れる」そんな想いがあったらしい。バリで好きだった撮影場所はライスフィールドと挙げ、撮影の休憩中に斉藤さんは隠れてマッサージに行ったという裏話も!

・日本とインドネシアの製作陣の違い
現地での撮影は大変らしく日本人とインドネシア人の製作陣の考え方を目の当たりにしたそうで国籍、宗教がバラバラな環境の中で仕事をするのが生きている感覚とも語った。映画に出てくるバリ島の風景は杉野さんの予期していないシーンも多々あったといい、それを上手く映画の中に組み込んだところはさすがだ。

・これからの展望
まだ劇場公開はされていないが『マンガ肉と僕』という監督作品もある。今年は出身地である広島で"雪女"に関連した作品を撮り始めるそうだ。海外の映画祭に自ら出向いては一日多い時には4〜5作品を観て、好みの作品があれば自らを売り込んでいく。その行動力が杉野さんの原動力になっているのではないか。

・『禁忌』について
最後に『禁忌』の自分の姿について「自分と似ている部分があまりなく、現場では女優としてかなり悩んだ作品」だと締めくくった。この感想を受けて映画を観たお客さんがどう感じたかが気になった。

・まとめ
今回の舞台挨拶を通じて多方面で活躍する杉野さんのことをより多くの人に知ってもらいたくなった。司会初挑戦だった私にも気さくに話をして頂いたことも重ねて感謝したい。
そして次回作でまた当館にて舞台挨拶して頂けることを心から願っている。

(芋羊甘)

 


2015.1.19
『金日成のパレード』『北朝鮮・素顔の人々』ジャーナリスト・石高健次さんのトーク開催しました!

ポーランド人監督が北朝鮮建国40周年記念式典を取材した89年のドキュメンタリー『金日成のパレード』と、05年前後に北朝鮮各地で住民が密かに撮影した映像をまとめた『北朝鮮・素顔の人々』。
1/18(日)の上映後、北朝鮮による拉致事件を初めて突き止められたジャーナリスト・石高健次さんのトークを開催しました。

この日は、北朝鮮に嫁ぎその後脱北された斉藤博子さんもご登壇いただく予定でしたが、当日お孫さんが緊急入院されることになったためお越しいただけず、急遽石高さんお1人でのトークとなりました。

立ち見も出た当日の上映。トーク会場も満員の大盛況でした。まずは北朝鮮情勢について最新の動向をお話しされ、続けて拉致事件が明るみに出てからの北朝鮮と日本についての報道内容とその裏側、実際はどうだったのかを解説されました。

北朝鮮にとって拉致被害者は日本に対する"最後のカード"だと石高さん。核弾頭ミサイルを完成させつつある北朝鮮に対して、日本のカードは国交樹立と植民地時代の賠償金(約1兆円想定)です。武力行使のできない日本は話し合いでの解決を求めていますが、その道程は容易ではないと言い、唯一の解決策として内部クーデターの可能性を話されました。

上映期間中劇場では映画のパンフレットと合わせて、石高さんが横田めぐみさんのご両親の思いをまとめられた書籍「めぐみへの遺言」と、斉藤さんの著作「北朝鮮に嫁いで40年 ある脱北日本人妻の手記」を販売しています。この機会にぜひご覧いただきたいと思っております。

(mirai)

 


2015.1.19
『百円の恋』安藤サクラさん&武正晴監督舞台挨拶開催しました!

昨年の東京国際映画祭での上映以来、反響が反響を呼びもはや熱狂と言えるほど感動の渦を巻き起こしている『百円の恋』。

初日の1/17(土)、主演の一子を演じられた安藤サクラさんと武正晴監督の舞台挨拶を開催しました。何度も何度も配給会社にお願いしてラブコールを送った甲斐がありましたー!!

舞台挨拶を楽しみにしてくださっていたお客さまも多く、当日早朝からすでに行列が…9:30の開場から1時間経たずに、満席札止めとなる盛況ぶりでした。お入りいただけなかったお客さま、本当に申し訳ありませんでした。

お客さまがサクラさんとお話しできるようにとこの日進行役を務められた宣伝の田辺ユウキさんのはからいで、サクラさんと武監督に一言ずつご挨拶をいただいた後はお客さまからの質疑応答で進められました。

時間の関係ですべての方にご質問いただけなかったのですが、劇的な体型の変化を見せてくれたサクラさんの実際の体重の変化はどれくらいだったのか、新井浩文さん演じる狩野が焼いた肉の塊を一子が食べるシーンがあるが味はどうだったのかなどの質問が飛び出し、さらに撮影のウラ話や中学時代サクラさんが通っていたボクシングジムのお話などもあり、笑いの絶えない楽しい時間でした。

舞台挨拶後はパンフレットご購入の方にサイン会もしていただき、飾り気がなく自由でかわいいサクラさんの魅力をた~っぷり堪能していただけました!サクラさんと武監督の掛け合いもすごく面白かったです。

終了後、サクラさんは「神戸のお客さまはアツイ!想いがすごく伝わってきた」とおっしゃってました。みなさまの想い、しっかりと受け取っていただけています!

『百円の恋』は2/13まで絶賛上映中。人生における挑戦を控えている方にはぜひ、観て勇気をもらってほしい作品です!

(mirai)

 


2015.1.11
『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』
劇団四紀会・吉田業さんのトークを開催しました!

演劇界の生ける伝説と呼ばれるピーター・ブルックのワークショップ現場を初めてカメラが捉えたドキュメンタリー『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』。初日の1/10(土)に「神戸元町で受けてるお稽古」と題し、神戸で活動59年目となる老舗「劇団四紀会」の吉田業さんにお越しいただき、トークイベントを開催しました。

四紀会で俳優として、脚本家として、また照明プランナーとして活躍している吉田さん。映画鑑賞中ずっと、ピーター・ブルックが話す一言一句を聞き逃すまじとしていたそうです。確かにこの映画を観るのは、哲学書を一冊読むような体験でもあるのです。

映画についてのお話のあと「ふだん私たちがやっていることをちょっとみなさんと体験してみましょう」と吉田さん。架空のボールを客席で次の人に回していく"お稽古"です。一周したところで「次は時価29兆円の水晶玉を回していきましょう」。するとみなさんの表情や手つきに変化が!【架空】に【実感】を乗せるということが演劇の表現なのだと説明してくれました。

続いての"お稽古"は、映画にも登場する数字を使ったエクササイズをもっと簡単にした「あいうえおパス」。最初の人が隣の人に「あ」を渡し、「あ」を受けたら次の人に「い」を渡すというものです。2度の失敗の後は立ち上がって円陣を組んで挑戦するなど、会場もどんどん"お稽古場"に変化してゆきます。

受け取って、渡す。コミュニケーションがうまくいかないと感じている人にはぜひこのお稽古を受けてみてほしいと吉田さんは話します。演劇のお稽古は日常にも役立つのです。ピーター・ブルックを知らなくても、演劇に興味がなくても、この映画から受け取るものは決して少なくありません。

吉田さんの所属する劇団四紀会(ホームページはこちら→)では、1/24(土)より「Orient Express」の公演が始まります(吉田さんは出演&脚本)!元町映画館からも徒歩ですぐの場所にある四紀会のスタジオ「元町プチシアター」に、ぜひ行ってみてくださいね。

(mirai)

 


2015.1.4
元町シネクラブ Vol. 14 開催しました!

まずは恒例のスイーツ紹介から。開催日は12/21、ということで、『ローマ環状線』にちなんんで、イタリアのクリスマスのお菓子「パネトーネ」をいただきました!
ドライフルーツの入った素朴なおやつ。生クリームなどとあわせて食べても美味しそうです^^

さて、1本目は『ショート・ターム』。

「子役の演技がすごい。フィクションだけど、ドキュメンタリーを見てるようだった。カメラも手持ちで臨場感あった」「親が出てこないところがいい。子供がひどい目にあっているシーンなどを入れると嘘っぽくなりがち。それより、この映画で黒人の男の子が髪を剃るシーンの方が、よっぽど悲しみが伝わる」と、皆さん好評価でした。「ラップミュージックを今までいいと思ったことがないけど、この映画を観て考えを改めた」という方も。あのシーンは素晴らしかったですねー。また、「最後は最初と同じシーンで終わるような気がしてて、やっぱりそうだった」という鋭い方もいらっしゃいました。同じような場面でも、最初と最後では全然違って見えるところが面白かったです。監督、やりますね。
別の観点では、「施設の出来事というより、指導員男女の2人の物語で身近に感じられた」「最後、彼氏が彼女の全部を受け入れる、というのはしんどいのでは?長続きしなそう」という意見もありました。また、「悩む女とそれを受け入れる男、というのはステレオタイプ」という感想に対して、「この映画の場合、彼氏は里子という設定なので、それでも情緒不安定にならずちゃんと育っている、というところを見せたかったのでは」という感想もありました。
その他、「日本のドキュメンタリーで、同じような施設を描いた『隣る人』というのを思い出した。あちらは随分ウェットな関係が描かれていたが、こちらはドライな感じ」「最後、主人公がちゃんとカウンセリングを受けるところとか、前向きでアメリカっぽい」という感想も。
監督の次回作が楽しみです。

続いて『消えた画  クメール・ルージュの真実』。

「ポル・ポト派の告発というより、死んでいった人たちに焦点を当ててる。死者の眠る土地の泥で作った人形で過去の場面を再現するという手法が、そのまま死んだ人の供養になってるすごい映画」「最初の波の描写が怖かった」「皆が豊かになればいいけど、それができないからといって皆が貧しくなる、という発想はおかしい」などの意見がありました。
このような実体験を描くというのは、相当の作業だと思います。
元町映画館では近日、ベトナム戦争に関する名作ドキュメンタリー『ハーツ・アンド・マインズ』上映と、関連作品の特集上映、トークなども予定しています。そちらも是非ご覧ください。

最後は『聖者たちの食卓』『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』。

『聖者たちの食卓』は、「階級も貧富の差もなく、全員が平等、という世界を体験できる場所として素晴らしい」「何人もの人が同時に調理したり、皿を洗う映像は圧巻」といった感想がありました。また、「グローバルな競争は、このようなシステムを潰してしまう。そこへの批判もあった」という意見も。
『ローマ環状線』は「ちょっと変わった人たちが出てて印象には残る」一方で「何を頼りに見たらいいか難しかった」「エピソードが繋がらない」という意見も。ドキュメンタリーとしては「ある程度の演出はしてるけど自然な撮り方」「岩合光昭の『世界ネコ歩き』みたい」という感想がありました。

今回は期せずしてドキュメンタリーがおおかったですね。見比べるのも面白かったです。
さて、次回のシネクラブはこちらです。たくさんのご参加お待ちしています!

(S/N)

 

更新情報

2017.9.20
イベントレポート更新しました

2017.9.16
上映作品スケジュール前売り券更新しました

2017.9.12
イベントレポート上映作品トピックス更新しました

2017.9.9
イベントレポートスケジュール上映作品
トピックス更新しました

2017.9.1
前売り券スケジュール上映作品
トピックス更新しました

2017.8.30
イベントレポート更新しました

2017.8.26
スケジュール上映作品更新しました

2017.8.26
トピックス更新しました

本日の上映作品

Tweets