イベントレポート

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2017.2.6
2/4(土)『神聖なる一族24人の娘たち』スペシャルトークを開催しました。


今回トークをして頂くのは、神戸市外国語大学准教授、藤原潤子さんです。
藤原さんは、ロシア人の呪術について研究されています。映画『神聖なる一族24人の娘たち』は、マリ人の不思議なお伽噺風の短編が連なって出来ていますが、映画の中に出てくるエピソードの多くは、民間継承の呪術的なものということで「ロシア人とマリ人の呪術文化」についてトークをして頂きました。

最初に、マリ・エル共和国の概要について説明されました。マリ人の宗教は、異教と言われる、世界宗教以外の土着的で自然崇拝的な宗教だそうです。16世紀以降キリスト教が入ってきますが、一般的には良い呪術は神の力と考えられているので、正教と異教との二重信仰というかたちで、呪術的なものは残っていて、一般にロシア人より、マリ人の方が、キリスト教より異教の部分が多いとのことです。

呪術には2種類あって、良い呪術と悪い呪術に別れます。呪われて病気にさせられたり、逆に病気を治す時も、呪術師を呼んで神さまにお願いするのです。ロシアでは、一般に呪いは、悪魔にお願いするより、神さまにお願いする方が多いみたいです。意外ですね。神様の方がやはり強いということでしょうか?

藤原先生は「呪いに関する語り400件」の計量分析によって、独自に様々なランキング表を作られました。呪術書を20巻も読んで統計をとったそうです。何と大変な作業でしょう。例えば、誰が誰を呪うか、呪いのかけ方、呪いに使われる物、儀礼の場所、呪いの結果どうなるか、原因が呪いだとどのように知るか、等々。すべてランキング形式にまとめられていて、解り易かったです。

現代でもロシアには普通に呪術師たちがいるそうで、医者に治せない時はよく呪術師のところへ行って下さいと言われるらしいです。実用書、新聞、テレビ、インターネットなどで「体験談」が拡散されたり、学術研究もよくされていて、現代では科学的根拠なども出てきているそうです。
ソ連時代には、社会主義建設の障害として、無神論政策がとられ、正教会と共に迫害されていましたが、ソ連崩壊後にはインテリ層たちに、失われた民族文化遺産としての価値や、貴重な実用知識として再認識されつつあり「新異教主義」というかたちで広がっているそうです。
しかし、従来の異教は、伝統文化であり、体系的な教義や信者組織などはないのに対して、新異教主義は、リーダーが存在し、組織的に活動するようになり、都合の良いように作り替えられたりして、どの組織も自分たちが正しいと言い張っているという状況だそうです。いわゆるカルト集団っぽくなっているようですね。ちょっと怖いですね。

こうやってロシアの自然崇拝的な呪術について聴くと、やはり同じようにキリスト教が根付かない、日本の「八百万の神」と良く似ているなと思いました。

『神聖なる一族24人の娘たち』は10日までの上映です。お見逃しなく。ホントにめちゃめちゃ奇妙で面白い映画なので、超オススメです。

(おもしろ)   


2017.2.4
『ちょき』にて音声ガイド付き上映実施しました!


2/2(木)に『ちょき』にて、約2年ぶりとなる"音声ガイド付き上映"を実施しました。

"音声ガイド付き上映"とは、場面解説のナレーションをFM電波で発信し、ラジオのイヤホンで音声ガイドを聞きながら映画を鑑賞できる、視覚障害のある方向けのバリアフリー上映です。音声はイヤホンで聞きますので、ガイドを使用しない方とも一緒に鑑賞することができます。

久しぶりの開催ということもあってか、ガイドをご希望の方が20名を超える盛況で、みなさん音声ガイドによる上映を楽しんでいらっしゃいました。『ちょき』では美容師の男性と盲目の少女サキの恋が描かれますので、サキに共感を抱いた方も多かったかもしれません。

当館での音声ガイド付き上映のオペレーションを毎回してくださっている「関西音声サポート(KOS)」さんは、この『ちょき』の音声ガイドの台本も手がけられたのだそうです。映画の雰囲気を大切にし、「想像してもらえる余地を残すよう、説明し過ぎないよう心がけた」と話されていました。

スタッフ齊藤もラジオから流れる音声ガイドを初体験し、「新しい映画鑑賞体験」と驚いていました。ガイドを体験してみたいという方もぜひお越しください。

関西音声サポート→

(mirai)   

 

更新情報


 2017.2.17

 スケジュール、上映作品更新しました。


 2017.2.11

 トピックス更新しました。


 2014.11.1

 ウェブサイトをリニューアルしました。

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