イベントレポート

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2019.1.15
1/12(土)『アストラル・アブノーマル鈴木さん』舞台挨拶を開催しました!

公開初日に主演の松本穂香さんと大野大輔監督にお越しいただき、上映前に舞台挨拶を開催しました。
“夜の連続YouTube小説”として配信されている全17話を【完全ディレクターズ・カット版】として再構築した本作。ほぼ満員となった初日回、映画版を鑑賞する前にネット配信版を見たという方も約半数ほどいらっしゃいました。

ドラマ版『この世界の片隅に』の主人公・すずさん役が記憶に新しい松本穂香さん。本作で演じる一人二役の鈴木ららと鈴木りりは、すずさんとは一転して一癖も二癖もある役どころ。上映前の舞台挨拶ということもあり、鑑賞後のお客さんの反応がとても気になると松本さんはおっしゃいます。

大野監督も本作が初の商業映画ということもあり、大衆向けの作り・編集に務めたつもりが「クセが強い」や「シュール」と言った感想が多いそうで、人によってはキョトンとされてしまうかもと鑑賞前のお客さまに控えめなコメントながらも、反応が気になるご様子。

見どころについて、激しい動きや大きな声を出すなど、初めてのチャレンジも沢山しているのでどうか暖かな目で見てくださいと松本さん。また “私は好きです…!”と松本さんが語気を強めた鈴木家にも、ぜひご注目ください!

上映後のサイン会は、大野監督と『ウルフなシッシー』の舞台挨拶にご登壇される根矢涼香さん(実は『アストラル・アブノーマル鈴木さん』にも出演されてます!)のお二人によって実施され、長蛇の列となりました。

『アストラル・アブノーマル鈴木さん』上映後の大野大輔監督特集では『ウルフなシッシー』と『さいなら、BAD SAMURAI』を日替わりで上映しています。(『ウルフなシッシー』→土・月・火・木・金、『さいなら、BAD SAMURAI』→日・水)

松本さんも監督の作品は後からジワジワくるとおっしゃるほど、中毒性の高い大野大輔監督作品たち。
『アストラル・アブノーマル鈴木さん』・『大野大輔監督特集』ともに一週間限定上映です!
ぜひお見逃しなく!

(まりこ)


2019.1.15
1/12(土)「ウルフなシッシー」大野大輔監督、根矢涼香さんの舞台挨拶を開催しました!

男と女の痴話喧嘩をシニカルに描いたコメディ「ウルフなシッシー」。「アストラル・アブノーマル鈴木さん」の公開を記念して「大野大輔特集」の一本として上映、主演の根矢涼香さん、大野大輔監督による舞台挨拶を開催いたしました!

主人公の売れない女優アヤコに根矢さんがキャスティングされた経緯について大野監督にお聞きすると、SNSで見たクールな印象のプロフィール画像から根矢さんに直接オファーされたそうです。根矢さん自身もSNSから役のオファーが来ることは初めてではなく耐性はあったとのことですが、大野監督から本作の脚本を渡され、「これは面白い!」と出演することを決めたとのこと。

「アスアブ鈴木」「さいなら、BAD SAMURAI」そして「ウルフなシッシー」と監督をしながら出演もしてる大野監督。特に「ウルフなシッシー」の役柄の印象は強く、実際の大野監督も劇中の辰夫みたいな感じだったらどうしようと思っていたのですが舞台挨拶は終始和やかに。「辰夫を演じてる大野さんが全く別の大野さんだとも思わない。平行線上で、振り切ってしまった大野さんが辰夫」とも根矢さんはおっしゃってました。辰夫という役柄の姿が内に秘めたる大野大輔監督なのかも、と思って見ると「ウルフなシッシー」の見え方も変わるのかもしれません。

「アスアブ鈴木」に友情出演としてクレジットされている根矢さん。舞台挨拶ではどこに出ているのかご本人からお聞きしましたが、「アスアブ鈴木」をご覧のお客様はお気づきになられたでしょうか?(ちなみに「アスアブ鈴木」のパンフレットにもどこに根矢さんが出ているのか、ネタバレが載っています!気になった方はぜひ「アスアブ鈴木」のパンフレットを手にとってみてください!)

「大野大輔特集」、並びに「アストラル・アブノーマル鈴木さん」は1/18(金)までの上映!

(石田)


2019.1.15
1/13(日)『ネルーダ』松本健二さんトークイベント開催!

チリの政治家・詩人ネルーダの映画『ネルーダ 大いなる愛の逃亡者』の上映を記念して、大阪大学外国語学部准教授の松本健二さんをお招きしてトークイベントを開催しました。

この映画でネルーダが書いている詩を松本さんは翻訳されており、昨年出版されています(書名は『大いなる歌』)。

松本さんには映画『ネルーダ』を巡ってチリの政治、自然、料理、ネルーダの女遍歴、詩、など広くお話いただきました。とても興味深いお話だったので全部を紹介したいのですが印象に残ったものを紹介します。

ネルーダはチリではたいへんな有名人ですが日本ではあまり知られていません。この映画にも出てきた詩片「今夜ぼくは最も悲しい詩が書ける〜」
ネルーダが若い時に書いた詩ですが彼の代名詞というべき詩の一片です。映画の時代設定はネルーダの中期にあたり第二次世界大戦後、大国アメリカと近いですから、アメリカの圧力に抗するか屈するかはチリの政治を左右します。

当時チリの大統領ビデラは第二次世界大戦後、親米に舵を切り共産党を非合法化します。ビデラはしかしネルーダの言葉巧みな選挙応援のおかげで大統領になったのですが。また当時ネルーダはソ連スターリンを礼賛するような共産党員。詩にもそれは表現されています。今から考えればスターリンがしたことを知らなかった訳ですから仕方ないことです。

詩人かつ政治家というのは少ない、実業家で詩人というのは、、
(辻井喬の名前を仰ると思っていると、客席から中野重治という声)
そうでした。古いですが中野重治はそうですね。

非合法の共産党員ネルーダを追う警官ペルショノー役のガエル・ガルシア・ベルナル、このイケメンのメキシコの俳優は両親が左翼エリートで自身も左翼、映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』では若き日のチェ・ゲバラを演じています。ペルショノーは実在したらしくネルーダの詩には人名の他に固有名詞がたくさん出てきます。詩でもあり歴史の記録でもある不思議な本を書いたのがネルーダ。ペルショノーのセリフ「私も彼の詩の一部」とかそうですね。

ネルーダはチリの若い世代にとっては大きな目の上のタンコブでした。下の世代で最も反発したのがこの人です。(映画「リアリティのダンス」のチラシを掲げながら)詩人で映画監督のアレハンドロ・ホドロフスキー。彼はネルーダを全否定して出てきた人でした。

ところでチリ人はラテンアメリカの中では勤勉なんです。政治的にも時に極端に走りますがバランス感覚に優れています。 産業ではワインとか鉱業の硝石・銅が有名です。モアイ像があるイースター島もチリにあってネルーダは「おおモアイ」とか詩にしています。チリの食べ物でコングリオという魚のスープがある。(その料理の写真を掲げながら)トマトとニンニクの風味で美味しくてチリに行くといつも食べます。 この魚はウナギをとても大きくした感じの深海魚。ネルーダがこの魚を詩にしています。
「おおコングリオ、お前は皿の上で初めて空を見る」とか。深海魚ですから。

ネルーダは3人の女性と結婚していて、前の二人をそれぞれ捨てて、晩年は若い女性と結婚しているので評判が悪い。放蕩三昧もしていたようでマッチョな文化を隠さず作品に描いており、それにはゲイ文化も含まれていたりもします。

ネルーダがノーベル文学賞を受賞したのは1971年、1968年は川端康成、1970年はソルジェニーツィン、そういう時代です。お話では抜けていましたが1969年はサミュエル・ベケット、4年間でスペイン語、日本語、ロシア語、英語(フランス語)、当然ですが凄くヴァラエティに富んだ文学賞です。

駆け足で紹介しましたが、松本さんのお話はもっと自然でユーモアに満ちていました。映画『ネルーダ』は1/18(金)まで連日12:40から上映しています。松本さん翻訳のネルーダ著『大いなる歌』もぜひ併せてお読みください!

(高橋)


2019.1.15
『ガチ星』舞台挨拶開催!

1/13(日)『ガチ星』の公開を記念して、主演の安部賢一さん、江口カン監督、プロデューサーの森川幸治さんによる舞台挨拶を開催しました。

みなさん、もがいていますか。

「もがく」という言葉が舞台の一つでもある競輪選手養成所などで使われています。ゲストの安部さんは約20年、東京で俳優活動し、本作のオーディションに合格しなければ俳優業を引退する予定だったそうです。子どものときの夢はプロ野球選手、そう本作の濱島浩司とほぼ同じ境遇。結果、最初のオーディションでは落選。その時の印象を監督にお聞きすると「初対面はシュッとしていて求めていた濱島と違った。こんな男前でシュッとした芝居だからつまらなかった」とおっしゃいました。

それでも安部さんに決まった経緯をお聞きすると「最後に東京で行われたオーディションでまた落としたんだ。そして本当に泣いて懇願された。気色悪い話でしょ、良い年したおっさんが」と言うと会場からは笑いが。「でも、それが濱島のようにかっこよさを捨て、もがいていた」とおっしゃいました。

監督は「『みちのくプロレスのザ・グレート・サスケさん』のように応援してくれる人も出てきた。『もがいている、もがかなきゃならない人には響いている作品』とおっしゃいました。

今回、安部さんは初の神戸で運命的な出会いがあったそうです。「15年前、将来を考えてある占い師に相談した。さっき偶然、商店街を歩いていたらその占い師さんを見つけて挨拶してきました」。15年前の相談ごとを覚えており、「ほらね、役者を続けて、私に感謝することになったでしょ」と。この話には会場からどよめきが。占い師が安部さんの顔もアドバイスも覚えていたから驚きです。でもこの話に監督は「俺じゃなくて占い師に感謝してるじゃん」、確かに!!

最後に監督は「濱島はクソみたいな男ですが、ぜひもがいしてほしい」、安部さんは「役者を諦めかけた私だけど、この作品を観てもっともがいていこうと思います」とおっしゃいました。

もがいた先に何があるのか。あがいて、もがいてみようと私も思います。『ガチ星』は1/18まで上映。

(芋羊甘)


2019.1.6
1/5(土)『馬の骨』桐生コウジさん舞台挨拶開催!

イカ天バンド「馬の骨」ボーカリストで俳優に転身した桐生コウジさんが、自身の体験をもとに脚色し、過去に囚われる男と未来を夢見るシンガーソングライター志望の女の子の交流を描いた『馬の骨』。公開を記念して、主演・監督・脚本を務めた桐生コウジさんの舞台挨拶を開催しました!

イカ天とは、1980年代後半に第二次バンドブームの火付け役となった伝説のテレビ番組「三宅裕司のいかすバンド天国」という番組です。FLYING KIDS、JITTERIN’JINN、BEGIN、たまなど多くの個性的なバンドを排出しました。桐生さんの馬の骨も実際にイカ天に出演され、審査員特別賞を受賞しています。受賞時の審査員の方に映画出演のオファーを考えたそうですが皆さん他界されていたそうです…

映画の着想はラストシーンからでした。桐生さんが雨の工事現場を通りかかった時に、投光器からの光がアスファルトの上でスモークのようにきらめき、重機の音がすごくロックでこれを映画にしようというところから始まりました。そして終わりから戻るように作っていく中でイカ天、馬の骨が付けられて行きました。冒頭のイカ天のシーンは実際の番組の映像を使っていますが、権利料が予算の中で一番高かったそうです。桐生さんは音楽から出発し、俳優、監督と進んでいく中で自分は何がやりたいんだろうと30年間自問自答し続け、その葛藤から本作の主人公の熊田が生まれました。

劇中で小島藤子さんが歌う「やまない音」は彼女が歌詞を書き、桐生さんが10分ほどで作った曲だそうです!時間がなかったからとご謙遜されますがすごいですね…
小島さんも半年間ギターを練習し、本番に臨みました。劇中では本人による素晴らしい演奏を披露しています。ライブハウスでの弾き語りは見どころの一つです。
シェアハウスのオタク役を演じる深澤大河さんはファンをとても大切にする優しい好青年だそうです。いかにもなオタクではなく、普通の大学生のように見えるが裏では…という役がぴったりでした。

ライブシーンで使われる老舗のライブハウス、新宿JAMは撮影後すぐに取り壊されました。楽屋のシーンではよく見ると画面が揺れていますが、老朽化が進み床が抜けていて人が動くと三脚がずれてしまうためだそうです。
新宿JAMが作品に残ったのでファンやミュージシャン、関係者には喜ばれています。

桐生さんがスタッフを信じて完成された本作品、元町映画館では1/11(金)までの上映です!是非、劇場でご覧ください!

(和田)

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